this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
決戦絶神! 分かれ合わさる運命、絶望、未来
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
41
つぎへ >>
●第三階層、バイソンとにゃんこの畑仕事
「ぶほっ、ぶほっ、ぶほっ!!」
褐色の毛並みをした筋肉質のバイソンが、第三階層に広がる広大な畑の中を、まっすぐ線を引く様に疾走しながら鋤き返していく。
「こら待て、おれっち! そっちじゃない!」
ウシに引かせる鋤を引くバイソンを必死に制御しようとしているのは筋骨隆々でこげ茶色の髪をした青年の
ビゾン・ヘッドロン
だ。
ビゾンは分離の影響で、完全なバイソンの姿でより直情で一直線になった
ケモノビゾン
と、ひとに近い姿でより冷静で理性的になった
ヒトビゾン
に分かれてしまった。しかし、この広大な畑を掘り返すにはむしろ丁度よかったかもしれない。ケモノビゾンが鋤を引き、ヒトビゾンがそれを操って、広大な畑を片端から鋤き返していく。
「わあ、待ってくれ、そっちには
炸裂イモ
が植わってて危な――」
近くにいた妖精と合体した第三階層のアステリズム、
リア・トト
が慌てて叫ぶ。炸裂イモとは衝撃で小さな爆発を起こす危険な芋で、このままビゾンが突っ込むと爆発の連鎖でただでは済まないだろう。
「おれっち! だめだ、止まれって!」
ヒトビゾンが鋤を引いて止めようとするが、勢いがついたケモノビゾンはすぐには止まれない。
そのときである。
「「収穫に人手が足りないようですね」」
チェシャ猫みたいなニヤニヤ笑いを浮かべた白猫と黒猫の着ぐるみが颯爽と畑に現れた。
猫たちは鍬を描いた絵を掲げると、炸裂イモをひとつ絵に封じた。ろっこん<絵空事>の力だ。それから進化能力で生じた引力で次々と炸裂イモを絵の中に吸い込んでゆく。作物は絵の中に収穫され、そのあとをケモノビゾンが一直線に通り過ぎていった。
「ありがとうね。間一髪で助かったよ。君たちは?」
ふわふわと飛んできたリアがたずねると、白猫と黒猫はくるるっと回転して言った。
「はじめまして、私は
白猫
」
「私は
黒猫
」
「「仲良くしましょ」」
「あ……、こちらこそ、よろしく」
リアが若干引き気味だが気にしない。
着ぐるみは
旅鴉 月詠
が分裂した姿だが、中の人にあまり言及しては無粋というもの。
「なんでかそうなった」
「わかりやすいから仕方ないね」
よくわからないがそういうことらしい。
「探し物は祈りのカノンというもののパーツで『歯車』と聞いた。カノンと言うから音楽のほうかと思ったが」
「なんでそんな大事なものバラバラにしたのか。で、その歯車がこの広い畑のどこかに埋まっていると?」
やれやれ、と白猫と黒猫は手を取り合って扇のポーズを取る。
「大事なことは、そっちのバイソン氏と私たちの能力は相性が良さそうだということ」
「私たちが作物を収穫し、そのあとをバイソン氏が鋤き返すというわけだね」
「能力を使うのは普段は無粋とか私は言うけど」
「そうも言ってられない事態だし手早く収穫しよう」
白猫と黒猫は、同じ能力を持った自分がふたりいるのをこれ幸いと、それぞれ農作業具の絵を手にして別の作物が植わっている畑へ繰り出した。
星型の薬草
に、
ドラゴンキャベツ
――収穫物によって絵を分ける。
「混ぜてしまったら後で面倒だろう?」
「そゆ気遣いもできてしまう」
更地になった畑は妖精達の人海戦術と、ケモノビゾンの力で掘り返す。
ケモノビゾンの労働力ときたら妖精たちの千人力で、鋤に宿る魔法の力も借りて硬い土も埋まった石も何のその、ものすごい勢いで鋤き返して突き進んでいく。
問題は猪突猛進にまっすぐ突っ走っているうちに目的を忘れてしまうことで――。
「そういや何か探してたな。なんだっけ?」
「ええと……とにかく、何かの金物だ! だからなんか光ってたら止まれ!」
「そりゃ無理だ! ヒトのおれっちが止めてくれ!」
そんなふうにすったもんだしながらも、どんどん掘り返されていく有様にリアはすっかり感嘆の様子。
「収穫して鋤きなおしてって、ひと月分の仕事があっと言う間だ。こいつは助かるなあ」
畑のほどんどが収穫され、鋤き返されて深い茶色のふかふか土になったころ。
ケモノビゾンの引く鋤が『ガチン』と言った。
「ケモノのおれっちストップ! 何かある、止まってくれ!」
ヒトビゾンがケモノビゾンに急制動をかけてよく見ると、鋤に銀色の立派な歯車が引っ掛かっていた。
黒猫と白猫が万歳三唱で喜び合う。
「バンザーイ! 見つかったね」
「バンザーイ! これでクエストが進むわ」
これで完了と、黒猫は収穫した絵をリアに渡す。
「破れば溢れるから倉庫でやるといいよ」と白猫が言う。
「君たち……本当にありがとう」
リアは絵を受け取って礼を言った。
「「またな!」」
「「では、アデュー」」
親切な猫たちとバイソンたちは歯車を手に十三階層へと向かう。
彼らのお陰でどれだけ助かったかは言葉では表しきれない。
リアは彼らの姿が見えなくなるまで手を振っていた。
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
41
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
決戦絶神! 分かれ合わさる運命、絶望、未来
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
72人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月01日
参加申し込みの期限
2020年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!