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寝子島高校
振りかけろ、塩!
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「わー、でっかいナメクジだなぁ。こんなおっきいのは初めて見たよー!」
ろっこん「エモーションアンテナ」で「!」になったアホ毛をしおらせながら、校舎の壁に引っ付くナメクジをまじまじ観察する
千鳥 雅人
。
「うーん、このまま放っておくと、多分みんなビックリしちゃうよね……?」
首をひねって熟考する。
実家でもこの時季になると、よくナメクジが出る。そんなときに使うのが、料理に欠かせない調味料の塩。家の周りに撒くと、ナメクジが嫌がって寄り付かない。
「よーし……! 塩を持ってきて、ナメクジをイヤイヤってさせるぞー!」
授業開始の時間は刻一刻と近づいているが、それよりもナメクジを何とかして、フツウを死守せねば。
回れ右をすると、通学路を引き返す雅人だった。
直後、軽やかなステップで校舎周りを行く、クリクリ大きな目をした少女が、猫のかたちに切った葉っぱを、ポイポイ地面に撒いている。彼女の名は
普堂 しおり
。
「いざというとき♪ ろっこん移動の♪ 目印にするのー♪」
そんなフレーズをメロディにのせながら。ピンとたたずむ猫、香箱を作る猫、毛を逆立て威嚇する猫、色々な形の猫がしおりの歩いた後に落ちていく。意外な出会いや発見を期待しながら、ろっこん「猫間飛行」の中継地点を量産していた。
「ふおっ」
息を吸うのと吐くのを同時にしてしまったような、奇妙なリアクションをするしおり。北校舎の目立たない端の壁に、何やらうごめく影を見つける。
「か、怪獣!?」
ヌメーッとした巨大軟体生物。この手の生き物が苦手な人ならば、見た瞬間に卒倒しても不思議じゃない。
「お、落ち着いてっ……」
しおりの動揺も尋常でなかった。まずは気持ちを落ち着け、冷静に次の行動を選ばないといけない。
「まずは、そう……まずは、名前を付けなくちゃ」
あごに右手を添え、ナメクジを見つけること数秒、
「ヌメゴンとかどう?」
呼びかけても、相手はただただヌメーッとしたまま。
さてこのヌメゴン、どうしたものか。
ナメクジの先祖は巻貝というし、校舎の上階から海を探そうとよじ登っているのだろうか。
このままだと間違いなく人に駆除される。無事に海にたどり着けたとしても溺死。そのままでいられたとしても、自分の重さに身動きとれず、よくて圧死、悪くて乾燥死……!?
「なんて切ないヌメゴン」
シュンとなる。全てはしおりの妄想ではあるが、この目の前にあるフツウでない現実は、どうにかしないといけない。
「怪獣といえば……ハカセ。よし、理科の五十嵐先生に聞いてみよう」
さっそく理科室を目指すしおり。
「大丈夫だよヌメゴン。大きくなった君のことは教えないから。君を小さくする方法がないか、相談してくるね」
ヌメゴンの触覚が手を振るように、しおりの背中を見送った。
場所は寝子島高校から少し離れた九夜山麓。ここは猫鳴館生の通学路でもあり、老人たちの散歩コースでもあったりで、餌をもらってすくすくと育つ野良の猫が多い。今、ある一匹のおっとりした雰囲気のさば色子猫が、山道の端で丸くなっていた。
その子猫に忍び寄る巨大な生物。2本の長い触覚の先には目が付いていると言われるが、明暗を見分けるくらいしかできないそうだ。しかしそれらはまるで興味津々、全ての景色を目に焼き付けたいと願うように、縦横無尽に動かされ、触覚の持ち主巨大ナメクジは山を下っている。
触覚の1本がヒゲに触れたとき、ようやく子猫は目を覚ました。ナメクジは触覚を引っ込め、子猫はまだ長さの生えそろっていない毛を逆立て、鼻にしわを寄せ、「フギャー」と火を吹き威嚇した。
しかしそんな威嚇、ナメクジに効果はない。のそのそと山道を下ることを止めなかった。子猫のほうはといえば、シッポを立てるばかりで、その場を動くことはできなかった。これまでの短い猫生で、こんな状況に出くわしたことなどないが、自分がピンチであることは子猫にも分かった。
シャッ
という鋭い音とともに、子猫とナメクジの間を影が横切る。
「ニャー(逃げろ!)」
その影もまた、猫だ。子猫は同類の鳴き声に我を取り戻すと、身を翻して一目散に森の中へ逃げ込んだ。
子猫のピンチを救ったヒーロー猫、否、ヒロイン猫は、ろっこん「トランス・キャットピープル」で完全猫化した
猫村 翡翠
だった。
ナメクジは翡翠にも興味を示すように、触覚を伸ばしてきた。毛の逆立つ思いを抱きながら、ツメを立ててこれを拒む。ナメクジはまた触覚を引っ込めると、方向転換して、山を下り始めた。
木の上に登った翡翠は、ナメクジが街へ向かう様を見守る。
(ひとまず、九夜山の猫たちは救えたな)
いつの間にやらひとに戻っているが、猫耳と尻尾は生えたまま。携帯を取り出すと、ねこったーでナメクジの居場所、向かう先をつぶやく。
(他にもナメクジがいるかもしれないし……引き続き調査を続けよう)
携帯を閉じ、高みから周囲を見渡す。
(それにしても……)
翡翠は思う。
(なんてゆったりしたスピードだ)
ナメクジはほとんど位置を変えていない。街へ出るにはまだだいぶ時間がかかるだろう。
「へぇ、今度はおっきなナメクジが出たのか……」
いち早く情報をつかんだ、登校途中の
桜庭 円
。抗体がついて、もはやどんなフツウでない出来事にも驚かない。
「九夜山かぁ……よし、準備整えて、ナメクジをちっちゃくしにいくぞー、にゃーくんがんばろうね!」
円の頭上でだらけていたにゃーくん、あくびと一緒に「にゃあ」と応じる。
「ふぁいおー」
1人と1匹はまずお米屋を目指した。
脅威はジリジリヌメヌメと、梅雨まっただ中の寝子島を脅かしつつある。空は今にも雨が降り出しそうな気配だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月21日
参加申し込みの期限
2013年09月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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