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振りかけろ、塩!
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「なんだぁぁーこのバケモノはぁ〜!」
大げさに仰け反りながら、
伊賀 解理
は触覚の先端にあるバケモノの目とにらみ合った。
「気持ち悪いなぁ〜」
猫鳴館を出てほんの数分、寝子島高校裏へ続く山の下り道を塞ぐようにして、それはいた。あくびでもするかのような、のらりくらりとした様子で、ウネウネ少しずつ前進している。
「もしかして、猫鳴館を目指してる?」
こんなものが館に来られてはたまったものではない。増して壁をよじ登るなんてことをされた日には、壁がベリッと剥がれるか、最悪館が倒壊する。それだけはなんとしても防がないといけない。
「これは僕が撃退するしかないだろう」
よしっ、と気合いを入れると館へ駆け戻る解理。
入れ違うようにして、今度は
逆巻 天野
が通りかかった。
「なめ、くじ?」
学校鞄を思わず落としそうになる。しばしのシンキングタイムの後、まずはねこったーを確認。「ナメクジ」で検索すると、出てくる数件の巨大ナメクジ情報。
「なるほど、これも神魂とかいうやつなのかな」
もはや慣れたものだ、と特に驚きはしない。それよりも何よりも、天野が最も心配にしているのは、「あちら」の方だった。
「館生が黙っているわけないよね」
猫鳴館を振り返る。もう間もなく、ゴールドラッシュに便乗するような勢いで、ナメクジを見に来る輩が登場するだろう。
数分後。
巨大ナメクジを囲むようにして、シンポジウムが開かれた。
「貝とカタツムリのまたいとこの子よりも遠いナメクジたん」
後木 真央
。片手に包丁、もう片方にはフライパン。お互いを擦りあわせ、金物特有の音を奏でている。
「加熱すれば可食らしいのだ」
舌なめずり。
「必ず一人はそう言う奴が出てくると思ったよ。僕が全力で止めよう」
天野は極めて冷静に、真央の行く手を阻む。
「どいてほしいのだ。真央ちゃんが猫鳴館に居るのは、飽くなき食のチャレンジャーだからなのだ。流離いの食キング目指すのだ〜!」
真央も譲れない。
「はははっ。真央は凄い事を考えるね。面白いからあんたに加勢しとくよ」
事態をかき混ぜに来ただけの
桜崎 巴
。手にはバケツをぶら下げている。中には大量の……
豆腐
。
「ここは穏便に、小麦粉を使って縮ませよう」
そして巨大化の原因を突き止めないといけない。小麦粉の入った袋を振りながら、天野は思った。
「よし、これで猫鳴館は守られた!」
その小麦粉を持って来た張本人、解理は、額の汗を拭い、ナメクジの触覚に向かって指差した。
「来いよなめくじ! 貴様の死因は無茶な進撃による乾燥過労死だ!」
ナメクジの周囲を、解理が撒いた小麦粉が縁取っている。ナメクジは前進しようと粉へにじり寄るが、粉に触れた瞬間、そこだけを凹ませて退き、そしてまた元の形に戻り、また触れては凹まし、を繰り返している。
「害虫を嫌がる気持ちはわかるけど命は摘みたくない。食べるのは論外だけれど、討伐も歓迎しないな」
「ふむ、いや、なんだ、言葉のあやというやつだ。ちょうどいいサイズにまで縮んだらビニールに回収するさ」
粉類を詰め込んだ背中のリュックを叩く解理に、天野はうなずいた。
どさくさに紛れ、小麦粉のテリトリーを乗り越え、真央がナメクジの後部を切り取ろうとしている。
「後木、僕の話を聞いてなかったのか?」
天野、語気強く言うと、後ろから真央の背中を押す。
「ん、んんんーーーー!?」
ナメクジのヌメッとした表面に顔を無理やり埋められる真央。ジタバタ抵抗しても、天野は押し付けるのを止めない。
「武器は没収するよ」
「ぷはっ! こらー天野ちゃん、流離いの食キングの飽くなき挑戦を拒むのは許さないのだ! 返すのだ!」
「後木、僕は君のことを思えばこそ、没収したんだよ。ナメクジは寄生虫や病原菌をいくつも持っていることがある。たとえ熱するとしても、食した人が無事でいられる保証はない。最悪脳を侵される可能性だってある。捕食は勧めないよ」
「ぐぬぬ……しっかり火は通すから、一口だけでも食べたいのだ……」
天野の危惧にやや躊躇の色を見せるも、食い下がる真央。
「だめだよ」
(ひぃ……ナメクジのせいで頭がおかしくなるなんてごめんだよ。あたしは下りた)
やり取りを傍観していた巴はすでに諦めた。
「さすが猫鳴館きってのブレーン。逆巻はんには叶わんねぇ」
「骨削か」
のらりくらりと体を横に揺らして、
骨削 瓢
が一足も二足も遅れて登場する。
「ここはどうかねぇ? 間を取って、地下帝国でペットとして飼育する、ってのは」
「ははっ、また面白いアイデアが登場したねえ!」
巴が膝をピシャリと打って笑う。
「連れて行くのはいいが……寮が壊れたりしないか?」
両手を広げた解理、ナメクジの横幅の広さを確認する。
「そうか、ある程度縮めれば地下へ運ぶことも不可能じゃないな!」
「いやいや地下で飼うって、何のために。そもそも間取れてないし」
天野が冷静にメスを入れる。
「逆巻はん、細かいことをいちいち気になさんな、禿げても知らんよ。ナメクジをしつけて、従順なペットにするよぉ! 犬に芸覚えさせるの得意だから多分何とかなるだろう。いや、するよ」
瓢は本気だ。
猫鳴館すぐそば、ナメクジシンポジウムの議論は一時膠着する。
小麦粉サークル内の巨大ナメクジは、窮屈そうにしながら忙しなく触覚を動かしている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月21日
参加申し込みの期限
2013年09月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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