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◆
「おや……?」
「政治」の文字に反応して手にとった本の中身に、
森 蓮
は自分の勘違いを悟った。政治は政治でも、彼の興味のある分野である「政治哲学」とは関係が無かったようだ。
その本の主――
神無月 綾
は蓮の様子にああやっぱりという表情をした。
「それ、コンビニで五百円で売ってるような本ですからね。大したことは書いてないですよ」
蓮はそっと閉じた本を店先に戻しながら、
「ですが、購入されたからには思い出などもあるのではないですか?」
「思い出ですか。そうですね、読みながら非常に憤慨したのも、今となってはいい思い出でしょうか。でも、それくらいですね。二回目以降同じ本を読むことも、ほとんどありませんし」
「では、今日こうして売ることになったのは」
「読まないものを置いておくのも邪魔ですし、金銭的に余裕があるというわけでもないので」
ならそもそも買わなければ良いんですけど、と苦笑を浮かべる綾。
「ですが、そうしてその本を読み憤慨したというのも、貴重な経験の一つではないでしょうか」
その言葉に、綾は少し驚いたような様子を見せた後、小さく笑った。
「……そういう考え方もありますか。なんだか、人生心穏やかに過ごせそうでいいですね」
◆
『幸』を出た
八神 修
が次に気づいたのは、『月影堂』だった。
店主の
鷺守 昴
と面識があったというのが、一つその理由だったかもしれない。以前彼の家族が営む古書店、『月暈堂』を訪れた時の彼の誠実な対応は今もよく覚えている。
「いらっしゃい」
店の形式は違えど対応の変わらない様子の昴に、修は安堵にも似た感情を覚えた。もとより、形式で対応が変わるとも思っていなかったが。
「学術書や専門書はあるだろうか?」
「今日持ってきたのは僕の私物ばかりで……そういう本は、持ってきていないんだ」
少し申し訳なさそうな昴に、いや無いなら無いでいいんだと修。
また今度『月暈堂』行こうと思い立ち去ろう……としたが、絵本と画集に目が留まった。
思い出されるのは、以前やった絵本作りのボランティア。
気づくと、一冊ずつ絵本と画集を手にとっていた。
「この絵本と画集をくれ」
少しだけ、昴が怪訝な……というほどでもないが、意外そうな顔をする。学術書と専門書を求めてきた人間が絵本と画集に鞍替えすれば、そう思うのも仕方のないことだ。
「ちょっと、幼稚園の子供達にあげようと思ってな」
それを聞いてすんなり納得してくれた様子。
「……俺とメルヘンって結びつかないか? まあ結びつかないよなぁ」
「……前実家の店に来てた時、そういう印象はあまり受けなかった。……でも、そういうのいいと思うな」
思ってもみなかった言葉に、自然と修の口の端は上がっていた。
「ありがとう。じゃあ、俺は失礼する。また本店の方に行った時には、よろしくね」
鞄に絵本と画集を仕舞いこみ、修は次なる本を求めて去っていった。
それから少ししてやってきたのは、
雪代 伊織
。
「あら、絵本が沢山……見させて頂いても構いませんか?」
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
人懐っこく笑う伊織。
絵本に目を輝かせたその姿は、まるで子供の様。しかし、ページをめくる手は丁寧で。
それだけで、日頃どう本を扱っているかがわかるようだった。
そうして何冊かを見終えると、特に気に入ったらしい一冊をお買い上げ。
「お買い上げありがとうございます」
「私の方こそ、ありがとうございます。素敵な絵本に出会えて嬉しいです」
買ったばかりの絵本を胸に抱いて、伊織は笑顔を見せた。
◆
鳳翔 皐月
が一服していると、
磴 琥珀
がやってきた。
「おや、自分の店はいいのか?」
携帯灰皿に、灰を落とす。
「ある程度売れたので、他の古本屋さんも回ろうかと思いまして」
「そうか。まあ、好きに見てけよ」
「ええ、そうさせてもらいますよ。……色々と面白い古本が多いですねぇ」
彼が見ているのは、映画のパンフレットだ。色々とあるが、ホラー映画だけは一タイトルとして無い。
「うちはミニシアターだしな。らしいだろ?」
うすい唇の端をつりあげ笑う皐月。
「確かにそうかもしれませんねえ。おや、コレは昔見た映画の原作本ですか」
「そういやそんな本をあったな……。あり過ぎてもう何持ってんだがって状況だったから、半分忘れてたぜ」
「それは勿体無い。私はぜひ読んでみたいので……すいませんが、おいくらでしょうか?」
「五十円だ」
「五十円ですね……おや、丁度ありましたよ」
財布から五十円玉を取り出して、皐月に渡す。
「はいどうもっと。本だけじゃなくてうちのシアターの方もよろしく頼むぜ」
「ええ、またお伺いさせてもらいますよ。それでは、また」
琥珀が去っていった後、入れ違うように来たのは
直風 満帆
。
「いらっしゃい」
「あのー、うち探しとる本があるんやけど……」
映画原作の長編ファンタジー小説のタイトルを満帆は口にする。皐月もそのタイトルに聞き覚えはあったし、確か本を詰めている時に入れた記憶がある。
「それ段ボールの中にあるんじゃねえかな。シリーズで上下巻のやつだろ?」
そいうものは纏めてあるはずだしすぐにわかると言われて見てみると、果たしてそれは確かにあった。背表紙で確認する限り、どこにも欠落している巻はない。
「ほんまやあったわぁ! ……なあなあ、纏めて買ぉたら安くなったりせえへん?」
ついついそんな交渉をしてしまうのは、それがこういうフリーマーケットの醍醐味だからだろう。
何を考えるふうに皐月はボリボリと頭をかき、
「んー……まあ、一割引きくらいは構わねえぞ」
「お姉さん、おおきにな!」
元々リュミエールは一冊五十円とかなり安い方。そこから一割引いてもらえる……しかも向こうからそう言ってくれるのであれば、それ以上を望むことはないだろう。
安く目当ての本を手に入れられた満帆は、上機嫌で『リュミエール』を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月17日
参加申し込みの期限
2013年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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