this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
紫陽花の古本市
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
◆
腕に、ずんと紙袋の重みが伝わってくる。
(うう、思わず買いすぎちゃった……)
しかたなかったのだ。なぜなら絶版のお菓子本を初めとし、一巻だけ揃わなかった少女漫画などなど……とかく琴線に触れるものを大量に発見してしまったのだから。
でもそれにしたってはしゃぎ過ぎたかもしれない。
高梨 彩葉
が少し前の自分を呪っていると、不意に紙袋が軽くなった。
「彩葉さん、自分が持つよ」
隣を歩く
志波 拓郎
の手が、紙袋の持ち手にかかっていた。丁度、持ち手の前半分を拓郎が、後ろ半分を彩葉が持つような格好になっている。
「わ、悪いよ。コレぐらいだったら自分で持てるし」
重いのは確かだが、別にふらついたりしているわけでないし。しかし、
「誘ったのは、自分だし……この位の重さなら、鍛えてるし……どうってことないから、うん」
にへらと笑う拓郎の顔を見ると、彼の気持に甘えようという気になってしまった。
「……ありがとう、しばっち」
もう一度、拓郎はにへらと笑った。
「ところで……さ、彩葉さん。歩き回って、疲れたり……して、ない?」
「あー……ちょっと、足疲れちゃったかも」
「じゃあ、さ……休憩、しようよ。あっちに……たい焼き屋さん、あるらしいから」
「そうなんだ。……なんか、いろいろとありがとうねしばっち」
「……気に、するな。じゃあ、行こう……か」
歩き出した拓郎の背中を見ながら、彩葉は思う。
(やっぱり、私しばっちのことが好き)
好きな子が居ても諦めることなんてできない。それによく考えて見れば、うじうじするなんて自分らしくない。
「……彩葉さん? どうか、した……?」
振り向いた拓郎に、なんでもないよと答えて彩葉は彼の背中を追いかける。
(いつか、ちゃんとしばっちに私の思いを伝えよう)
一つ、決心を胸にいだいて。
◆
鼻をくすぐる甘い香りに、
雪代 伊織
は足を止めた。
「……この匂いははて、一体何でございましょう?」
見回せば、すぐにその香りの出処はわかった。しかし、その出処――『うさぎ屋』に置かれた看板の文字に、伊織の頭の上にクエスチョンマークが浮かぶ。
「たい焼きとは、一体?」
好奇心に誘われ、一つ購入して一口。口の中に広がる甘みに、伊織の顔がほころぶ。
「美味しいです! 初めて食べましたわ!」
あっという間にたいらげると、今度は腕に抱える程の量を買い込んだ。
「随分と気に入ってくれたみたいさね。うちは普段はお好み焼き屋をやってるから、もしよければそっちにもおいでよ!」
宇佐見 満月
のその言葉に、伊織は笑顔で頷いた。
「はい! 是非また来ますわ!」
早速一つもぐもぐしつつ、伊織は幸せそうに散策に戻っていった。
◆
逆巻 天野
は、とある一冊の本に目を留めた。
記憶が正しければ、有害指定図書になったもの。自然と、その本に天野の手は伸びていた。
その本の内容は、彼がこの島に来たもう一つの目的だったから。
ページをめくりながら、彼は思う。
この落神伝説という今巻き起こる物語が終わらない限り、本当の島を見ない限り。
それは叶えられそうにない。
事件を通じて人に触れ合うなかで、色々な心配事も増えてしまった。
御剣や後木がまっすぐ走る為にはどうしようかとか。
八神が知恵に溺れたときはどうしようとか。
真辺は迷子にならないかとか。
せめて寮にいる間だけは、守ってあげたいとか。
(こーゆーのを、未練と呼ぶのだろうなぁ)
なんというか、一言でまとめれば。
「僕は随分厄介な島に来てしまったなぁ」
小さく苦笑した。
ページをめくる手を止め、本をもとに戻す。
この本に世話になるのは、まだ随分先のことになるだろうから。
◆
(鳥さんの本……、ないかしら)
寝子島の鳥。そして、烏。
この島の生態系を記録した本や、郷土史のわかる本があれば……あの烏のこともわかるだろうか。
そんなことを思いながら、
大天使 天吏
は休憩ついでにふらふらと古本市を回る。
そんななか目にとまったのは、店主の代わりにハンドベルが居座っている店に並んだ一冊の絵本。年代物なのだろう、古びた感じのする表紙に描かれているのは一羽の鳥。
少し見てみようと手を伸ばした時、隣からも伸びてきた手と接触してしまった。
「……ごめん」
「すいません」
互いに謝罪の言葉を口にしようとし、天吏ともう一人は顔を見合わせた。
「天吏さん……?」
「……御巫、さん」
御巫 時子
の肩の鳥が、ぴいぴいと鳴く。
「天吏さんも古本市に来てたんですね……」
「……うん。それにしても、色々な所で会うね」
「鳥さん好き同士のご縁でしょうか……? どう思います……?」
肩の鳥に話しかける時子を、天吏はぼんやりと眺める。
「……さあ? 本、見なくていいの」
「いえ、どうぞ……。私、他のお店で鳥さんの本は他にも買いましたから……」
「……そう」
絵本を手に取ると、天吏は静かにページをめくり始めた。もしこれが自分の求めるものなら、店主を呼んで購入すればいい。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
紫陽花の古本市
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月17日
参加申し込みの期限
2013年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!