this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
唐突な使命
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
26
つぎへ >>
よく晴れた日のこと。
浅沼 柳司
は寝子島神社に通じる道をジョギングしていた。
彼の実家は空手道場であり、彼もまた幼い頃から鍛錬に励んできた。今日もトレーニングの一環で走り込みをしているのだが、四月の暖かな空気はどうしても彼の心を緩ませる。
ジョギングというよりはもはや散歩のような心持で走っていると、道の向こうから一人のハイカーが歩いてくるのがみえた。
彼もこの天気にずいぶん機嫌を良くしているようで、呑気に口笛を吹いていた。
どこかで聴いたことのあるような曲。なんて曲やっけな――?
春の陽気に口笛の音はよく似合う。
その牧歌的な音色をぼんやり聴いていた浅沼の耳に、びっ、と何か布地が裂ける音が飛び込んで来た。
「うお、なんや? ズボンでも破けたんか?」
だとしたら一大事だ。浅沼は素早く辺りを見回したが、ご機嫌に通り過ぎていくハイカーの背中が見えるだけだ。周囲に人がいないのを確認すると、ふう、と安堵の息を漏らす。
「ズボン破けたところを見られる訳にはいかんからな……! って、んん?」
自らの手を尻に持っていったところで、浅沼は首を傾げた。ズボンに破れ目は見当たらない。
けれど先ほど確かに服が破れる音が聞こえてきたはずだ。
……あ、ほらまた。
再び聞こえてきたその音にふと視線を落とし……浅沼は愕然とした。
なんと履いていたスニーカーを突き破り、足先から鳥の鉤爪のようなものが飛び出しているのだ。
「うおあっ、なんじゃこりゃ!」
本当に訳が分からない。なんだこの鳥脚は! と慌てて靴を脱ごうとしたが、爪先が引っかかってうまく脱ぐことができない。
「待て待てちょっと待て、いったい何が……うおっ」
次いで背中から大きく服が避ける音が。
今度はいったい何なのかと背中に手を回してみると、ふわりとした毛のやわらかさがそこにあった。
無論体毛ではない。こんなにふさふさした毛は背中には生えていない……はずだ。
その手触りはまるで、そう鳥の翼のような……。
「翼?!」
首を回して背中を覗きこんだ浅沼は、何度上げたか分からない驚愕の声を出す。自らの背中に生えていたのは、茶色の翼だった。
それまで着ていたシャツを無残に裂くほど隆々とした翼が、まぎれもなく自らの背中に生えている。
「な、なんやねんこれ! だからなんやねんこれは! うああああ!」
パニックを起こして思わず走り出すと、その動きに呼応するかのように背の翼もばさりと翻る。まるで大きな団扇に煽がれたような突風が吹きつけたかと思うと、彼の体はふわりと浮きあがった。
「うわっ! なんやこれ、本当に鳥人間になってしまったんか!?」
浅沼は驚きながらも背中に神経を集中させる。
激しく脈打つような感覚が背中に走ったかと思えば、今度ははっきりと自らの意思で翼を動くのが分かった。
翼が動かせるとなれば、次に思いつくことはただひとつ。
――飛べる?
混乱する頭の中で、浅沼の意識はやがてその疑問にたどり着いた。
空を飛べたらいいのにな。幼い頃、誰しも一度は思う願い。今の彼にはそれができる。
何が何だかよく分からないが、彼の背中には翼がある。
再び背中に意識を集中させると、浅沼は頭に飛び立つ鳥をしっかりイメージしながら地を蹴った。
はらりと、無残に裂かれた服だった布が落ちていくのを見送りつつ。
(……あれ、お気に入りやったんやけどなー)
空を飛びながら、浅沼はぼんやりとそんなことを考えた。
彼の頭はもはや驚き疲れていた。うららかな春の空がさっきより近く見える。頬を撫でる風も気持ちいい。
そうだ、これはきっと夢なのだ。
今は春なんだから、飛ぶ夢くらいみるだろう……。
結局それが夢でなく確かな現実だったことを知ったのは、数日後のこと。
トイレで何気なく口笛を吹いたときに再びこの現象が顕れたのだ。
空を飛ぶ。それは人類が求め続けてきた憧れでもあったが、同時に彼にとっては悩みの種であった。
(飛べるのは確かに便利やけど……こればっかりはなぁ)
がく、と肩を落としながら、浅沼はトイレの床に散った、やはりお気に入りだった服の残骸を拾い集めるのだった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
26
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
唐突な使命
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月16日
参加申し込みの期限
2013年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!