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八神 修
は、自室で猫型ロボットを制作していた。
呼吸による体のわずかな動きすら手元を狂わせる。
八神はいったん大きく息を吸い込むと、そこでぴたりと呼吸を止めた。息を止めて神経を指先に集中させる。あとひとつ、このネジさえつけてしまえば……。
ぴたりと口を閉じてドライバーを右に回したとき、ふと左手で支えていたロボットがぐらつくのを感じる。別の箇所のネジが緩んだのかと思った次の瞬間、ロボットはぐしゃりと見えない何かに押しつぶされたかのように瓦解してしまった。
ばらばらと、小さくない音を立てて机の上にロボットだったものの残骸が散らばる。
「……え?」
突然の出来事に、思わず間抜けた声が出た。
呆然と机の上に四散したパーツを見下ろす八神だったが、彼はすぐにその異常に気付いた。
ただ単に作り上げてきた箇所が崩れてしまった訳ではない。工作キットとしてもともと組み立てられていたパーツさえもバラバラになっているのだ。エンジン部分の精密な箇所さえもきれいに分解されており、とても自力で修復できるレベルではなかった。
(これは明らかにおかしい。……もしかして?)
八神は自分の両の手のひらを見つめる。
寝子島高校に入学して以来、自分に何かしらの異変が起きていることはうっすらと勘付いていた。しばらくは何も顕現しない日々が続いていたのだが……。
「まさかこれが答えだったとは、な」
八神は机の上の惨状を見下ろして、小さく笑った。
力作が大破してしまったのは悔やまれるが、おかげで自分の中にくすぶり続けていた未知の正体が現れてくれた。となればやることは一つ。
この力を完全に把握することだ。
八神はパソコンを立ち上げると、手近なペンを手に取ってみた。
まず知るべきは発動条件である。ペンに触れてみるが、その形は一向に変わらない。
(さっきの状況を思い出すんだ……集中して……そうだ、集中して)
息を止める。
八神がぴたりと呼吸を止めた瞬間、ペンは音を立てて崩れ落ちた。
ペン先のカバー、キャップ、芯、スプリングまで、きれいにバラバラになっている。
「発動条件は息を止めて集中すること、か。力の内容はやはり分解みたいだ」
証明された事実を八神は手早くキーボードで打ち込んでいく。
……キーボードが大破してしまったら大変だ、と息を止めないよう気を付けつつ。
(この力を得たのは俺だけじゃないはずだ。ならば可能な限り、他者の力も把握しておく必要があるな)
自分のこの力は、使いようによっては大規模な破壊をもたらすことも可能だ。となれば、それほどの危険を秘めた能力が他の者にも宿っていることも十分に考えられる。
今後、寝子島はこの未知の力による事件が多く発生するに違いない。他者の能力を把握することも、自分の身を守る手立ての一つになるはずだ。
パソコンで他者のろっこんを管理するためのデータベースを構築しつつ、八神は笑う。
彼にとって、この力はもはや知的好奇心の対象だった。これほどの力を有した人間が他にどれほどいるのか、他にどのような能力があるのか。この能力は所有者の嗜好や環境に左右されるものなのか。解明したいことはいくらでもある。
そこまで考えたとき、八神はふとキーを打つ手を止めて思考を巡らせた。
机の上に広がる残骸。もしこの能力が自らの性質によるものなのだとすれば、なぜ自分にはこの「分解」の能力が与えられたのか。
(破壊願望? そんなものが俺にあるとは思えないが……)
八神は自分の両の手のひらをじっと見つめる。
この力の解明は、力の所有者の深層心理と対峙することにつながるのかもしれない。
――もちろん自分を含めて。
「この辺りは、今後の検証課題だな」
いずれにせよ、まずは他にどれだけ力の所有者がいるかの把握が先決だ。
小さく息をつくと、八神はパソコンの電源を落とした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月16日
参加申し込みの期限
2013年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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