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寝子島高校に編入してきて、少し経った頃。
絵画を学ぶために三年次編入してきた
月居 歩
は、買い物帰りに休日の街並みをぶらぶらと歩いていた。
初めは物珍しかった島の街並みも、住んでいるうちにだいぶ見慣れてきた。
(急に転入が決まってちょっと不安だったが……まあ、悪いところじゃねえな)
ベンチで一休みしようかと公園を訪れると、広場を走り回っていた幼い子どもがずべっと見事にすっ転ぶのが見えた。
「あーあー……きれいにコケたなありゃあ」
まあすぐに母親が来るだろ、と月居は構わずベンチに座る。
……が、その子どもの保護者らしき影はいつまで経っても現れない。
「ああ、もう。親は何やってんだよ……!」
なんとなく気になってベンチから子どもを見守っていた月居は、ひとりうずくまって泣き続ける様子に見かねて立ち上がった。
しゃーねーな、と自分のお人好しっぷりに内心でため息を着きながら、月居は子どものそばにしゃがみこんだ。
「おい、かーちゃんはいねぇのかよ。ほら、泣くなって」
どうやらこけた拍子に膝小僧をすりむいてしまったようだ。脛の辺りまで細い血の筋が垂れている。ちょっと出血が多いみたいだな、と月居はポケットティッシュで血をぬぐってやった。
「……ん?」
その自らの手が子どもに触れたとき、体に妙な感覚が走るのが分かった。
しかしその違和感は一瞬だった。しばらくするとその感覚はゆっくりと体全体に行き渡り――ああ、なるほど、と月居はひとり冷静に納得する。
(ついに俺のとこにもきたってわけか)
今年の入学式の日。三年次編入の月居はもちろん式には出席していなかったのだが、オリエンテーションを受けていたその時に頭の中で不思議な声が聞こえてきたのを覚えている。
猫がしゃべった、だなんて一年生の間で噂になっていたようだが、自分には関係の無いことだと思い続けてきた。面倒事に巻き込まれるのは嫌だったし、しゃべる猫が、だなんて話題で盛り上がるほど社交的な性格でもない。
それからその出来事のことは忘れて今まで過ごしてきたのだが……。
「まさかこんなところで出てくるとは、な」
月居は小さくため息を着くと、おい坊主、と泣き続ける子どもに声をかけた。
さすがに泣き疲れてきたのか少し声のトーンを落としていた子どもは、月居の声に顔を上げる。
見つめてくるその瞳に向かって、月居は話を続けた。
使い方は分かっている。いつの間にか分かっていた。
「こっちを見ろ、そう、俺の目を見ろ……」
いち、にい、さん、し、ご。
ゆっくりと数字を唱えていく。
こうすることで、相手は一時的に抱えている肉体的苦痛を感じないようになるはずだ。
しばらくすると、見つめていた目をぱちぱちと瞬かせ、あれ、と子どもが口を開く。
「あれ、もう痛くなくなったよ? もう痛くなくなった!」
最初は不思議そうに、そのあとはすぐに嬉しそうに。
そう言って笑う子どもの頭を、月居はくしゃっと撫ででやった。
それから濡れた膝をハンカチで拭ってやっているとき、公園の入り口の方から女性の声が聞こえてきた。
その声に顔をあげた子どもは、ママ! と嬉しそうに顔を輝かせる。
「遅くなってごめんねユウくん! ……あら、転んでしまったの?」
月居の姿に気づいた母親の言葉に、月居は立ち上がって説明をする。
「ちょうど目の前で転んだものですから。あ、でももう大丈夫みたいです」
強い子ですね。そう短く告げると、月居は頭を下げてその場を後にしようとする。
そのやや無愛想な背中に向かって、母親が声を上げた。
「あ、あの。ありがとうございました! ……ほら、ユウくんもお礼いいなさい」
「お兄ちゃんありがとう!」
礼を告げるその声に振り返ると、月居は応じるように軽く手を上げた。
自分の力でひとつ笑顔が戻ったのなら、悪い気はしない。そう思ってしまうのもやはりお人好し故か。
たとえその力がたとえ気休めにしかならないとしても――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月16日
参加申し込みの期限
2013年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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