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白いハコニワ~ホワイトアウトな白昼夢~
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「あー、おいしかったー」
羽生 碧南
は満面の笑みで廊下を歩いている。
彼女もまたいつの間にかここに招待されていた。
「そういえば、ここ前にも来た事あるよねー」
温泉に来る直前は自室で乙女ゲーをしていた碧南だったが、この状況を受け入れてしまっていた。以前夢の中でここに来たことはしっかり覚えているので、せっかくだから、とばかりに温泉宿を満喫しているのだった。
「いやー、前は食べなかったけどさすが温泉旅館、お料理もおいしいわー」
客室に運んでもらった料理に存分に舌鼓を打ち、浴衣姿でご満悦の碧南。運動部なこともあってか、ちょっと年頃の乙女とは思えない量を平らげてしまっていた。
「さすがにちょっと食べ過ぎたかなあ……こりゃ戻ったら部活もハードモードで練習しなきゃだね……」
ブツブツいいながら歩く。
「そういえば、夢の中で食べたお料理ってどうなるんだろう……? 夢の中だからノーカンなのかな……それともしっかり身につくのかな……」
ワリとどうでもいいことを考え始めたあたり、碧南がいかにリラックスしているかを示している。浴衣姿でぼんやりと歩いていると、すれ違った客と軽くぶつかってしまった。
「あ、ごめんなさい。考え事してたから……」
碧南は軽く肩をぶつけてしまった相手にすぐ謝る。
「いや、ごめんねぇ。こっちこそ、よそ見してて……」
彦生 名瑠
だった。一見すると華奢な身体つきの少女のようだが、その実は特殊な骨格フェチである。
「……」
名瑠は歩き去る碧南の後ろ姿を見送って、ぽつりと呟く。
「……運動部かなぁ……背が高くて、すらりとして、いいカンジの……」
ほのかな浮気心に気を取られた名瑠だが、すぐさま正気に戻った。先ほど見つけた自分の好みに完全に合致する男性を追いかける。
「あっちに歩いて行ったよねぇ……混浴かなぁ」
碧南の目的もまた温泉であった。情緒あふれる温泉宿の廊下を、浴衣を着て歩くのはそれだけで楽しいものだ。なんとなく無目的に歩く碧南に比べて、名瑠の方が追いかけている相手がいるだけに、歩くスピードが早い。お目当てが入っていったであろう混浴の入口をくぐる。
「あ……」
その様子を見送った碧南の視界に、見知った顔を見かける。
「探偵の……天利のおじさんだ」
天利 二十だ。どことなく気後れしていた天利は温泉の入口の前でどうしたものかと考えあぐねていたのだが、意を決して入口を通ったところだったのだ。
「あ、えっと……混浴か」
慌てて自分の手荷物を確認する碧南。
「持ってきてたはず……うん、あった」
それは念のために用意していた水着だった。女湯であれば必要ないが、花の女子高生に混浴はハードルが高いというものだ。さりとてまったく興味がないわけではないあたり、複雑な乙女心であろう。
「……よしっ」
軽く呼吸を整えて、意を決したように混浴に乗り込む碧南だった。
☆
「……あれっ?」
意を決して脱衣所で水着を着用し、あまり周囲の客を気にしないように浴場への扉をくぐった碧南だったが、その瞬間に何らかの違和感に襲われた。
「なんだろう……」
それが碧南には違和感としか感じ取れなかったが、何かがおかしいと感じさせた。
ここは温泉であるからして、周囲には当然のように裸の男女が大勢いる。本来ならあまりキョロキョロするのはマナー違反だが、その違和感の正体をつきとめるべく、碧南は警戒しながら後ろを振り返った。
「なにかな……」
強いて言うなら、夢の中で夢を見ているような感覚。一瞬にしてどこか違うところに迷い込んでしまったかのような違和感に戸惑う。
後ろには特に何もない。
「よう、学生さんじゃねえか」
そんな違和感をものともせずに碧南に声を書ける男がいた。天利 二十だ。
「あれ……天利のおじさん……なんで……?」
天利はすでに湯船に浸かっている。それどころか、徳利とお猪口を並べたお盆を浮かべて一杯ひっかけているではないか。
「……?」
水着姿の碧南は戸惑いを見せる。碧南が混浴の浴場の入口をくぐったのは天利のすぐ後の筈なのだ、だというのに、天利はもう一時間も前からここで酒を飲んでいるかのような顔をしている。
この時間差が先ほどの『違和感』だということは碧南も理解したが、だからといって何ができるわけでもない。とにかく今は目の前の酔っ払いを何とかするのが先だろう。
「ようじゃないよ、天利のおじさん!」
幸い相手は湯船の中だ、遠慮することはあるまいと碧南は距離を詰める。ざぶんと波しぶきをあげて、天利に詰め寄った。
「おっとっと……酒がこぼれちまうぜ」
慌てて徳利を持ち上げる天利にはお構いなしに、碧南は矢継ぎ早にまくしたてた。
「そんなのどうでもいいよ、どうしてこんなとこにいるの! 娘さんはどうしたの!?」
碧南はついこのまえ娘から逃げ回る天利に付き合い、さらに今度は迎えに行く際のプレゼントの相談に乗ったばかりである。碧南にしてみれば天利がこんなところで油を売っているのはおかしいのである。
何しろ、天利が娘を迎えに行こうとしていたのはつい先日のことなのだから――
「……っ!?」
軽い頭痛……眩暈のようなものを感じた碧南が息を詰まらせた。天利の様子を見るが、こちらも様子が少しおかしい。
「……娘……迎え……何のことだ……? 俺には家族なんて……?」
ふたりの間に一瞬の沈黙が訪れる。
「……」
「……ま」
その沈黙を破ったのは、天利。手にしたお猪口の中の液体を一気にあおる。
「ま、思い出せないことはどうだっていいやな。それよりどうだ、学生さんも一杯?」
「……ちょっと!?」
がばっと肩を組んで碧南に酒を勧めてくる天利。その距離の詰め方に驚いた碧南はつい天利の胸板を強めに押してしまった。
「ぶわっ!?」
勢いあまって湯船の中でひっくり返る天利。
「わたし未成年だよっ! それに、思い出せないってどういうこと!? どうだっていいってどういうこと!? こないだはあんなに……!」
――真剣に逃げ回って、真剣に悩んでいたじゃないか。
その言葉を飲み込んで、碧南は湯船から上がる。入口から振り返って、ようやく身体を起こした天利に言葉を投げつけた。
「おじさんの、ばかっ!!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月13日
参加申し込みの期限
2020年07月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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