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空飛ぶ秘密
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2.キャットロードで大騒動!
「秘密の紙類が空を飛ぶ……」
にわかには信じがたい情報だった。
ねこったー特有のデマかと思うほど、携帯の画面は飛び立ってしまった紙に対する悲痛な叫び一色だ。
キャットロードを訪れていた
御剣 刀
は、眉をひそめる。
十中八九、ろっこん絡みだろう。
『シーサイドタウン駅の方に飛んでいく紙を見た』
悲鳴の投稿に混じって具体的な情報も投稿されている。
「近いな……」
紙が空を飛ぶとなればそれは普通ではない。普通を取り戻す必要がある。
だが、その紙が『秘密の紙類』だと言うなら話は別だ。
「持ち主が再起不能にならないように……普通の前に、秘密を守らないと」
御剣は手近な雑貨店に入ると大きめの布袋を購入した。
店の外に出ると、駅方面から蝶とも鳥ともつかない一群――秘密の紙類だ――が当たり前のように飛んできた。
「あれか」
考えていたより飛んでいる紙の種類が多い。少し驚きながら周囲を見回す。
騒ぎに気がついている人はまだ少ないが、休日の午後だ。『ひと』も楽しげに通りを歩いている。
【加速】を使うべきか御剣が僅かに迷った、その一瞬の間だった。
「!?」
今まで比較的規則正しく、まっすぐに飛んでいた紙類が、一斉に散開してそれぞれ好き勝手な方向へと飛んでいく。
いくつかは重力にしたがって地面に落ち、あるいは明後日の方向に飛んで行き、またはふわりと風に乗って飛んでいく。
御剣は迷いを捨てて頭の中で撃鉄を落とす。
ろっこん【加速】が発動して、御剣の目には世界の速度がスローモーションに映る。『ひと』も周囲にいるため、動きは加速されないが、それでも目視できる情報は通常の倍以上だ。
風にくるくると舞う紙の中にクラスメートの顔を見つけた気がして、走り出す。
落下しているその紙は、巫女姿で赤面する千鳥が映った写真だった。
拾い上げて思わず固まるが、購入した布袋に写真を突っ込む。【加速】が続いている間に、できるだけ紙の行方を把握し、回収しなければならない。友人のちょっとアレなときめきを覚えかける秘密に惑わされている場合ではない。
御剣はできうる限り、紙の行方を目視して頭に叩き込む。
近くに落下してこないものは個別に回収するため、大体の形状と方角を記憶する必要がある。
ふっと、世界の動きが普通に戻る。
「時間切れ、か」
深くため息をつくと、普通に戻った視界で周囲を見回す。
【加速】で見た、使い込まれたノート。
路地に落ちていったそれを先ずは回収しよう、と道端に落ちた紙類を拾い上げながら御剣は路地へ消えた。
千鳥と雨崎は、ねこったーの情報を頼りにうろうろとキャットロード周辺を捜索していた。
「うーどこいっちゃったんだよぉ……」
植え込みの影を、途中で購入した懐中電灯で照らして千鳥がうめく。
「一応、端から端まで見たのにね……」
千鳥の秘密を見てしまった雨崎の声は同情的だ。
「うんーもしかしたら全然別のとこ、いっちゃったのかも」
しょんぼりと千鳥のあほ毛が垂れ下がる。
今日の【エモーションアンテナ】は心なしか普段より表情豊かに感じる。
「やや、そこにいるのは荒太郎ちゃんなのだ?」
ぴゃっと千鳥のあほ毛が跳ねる。
「あ、真央ちゃん」
火ばさみと透明な市指定ゴミ袋(大)を持った寮仲間の登場に、雨崎が手をふる。
「こんにちは~なのだ! もしかしくても秘密が飛んでしまったのだ?」
「うん、僕のじゃなくて、まさとくんのなんだけどね」
「なら一緒に探すのだ! まさとくんよろしくなのだ!」
にぱっと笑う元気な声に、しょんぼりしていた千鳥の心が明るくなる。
「うん、よろしくね、真央ちゃん」
ほのぼのとした空気に包まれる。
「それで、探しているのはどんな秘密なのだ? もしかしたら真央ちゃん、回収してるかもしれないのだ」
ずいっと様々な紙類が入った市指定ゴミ袋を掲げてみせる。
「わぁ、これ、全部真央ちゃんが集めたの?」
「すごいねぇ……」
雨崎と千鳥が感心する。
「武士の情けなのだ! ほっとく訳にもいかないし、ゴミの日に滅殺か内密にお持ち帰りが良いと思ったのだ」
なるほど……、雄々しい後木の勢いに男二人が完全に飲まれている。
「あの……探しているの、写真なんだけど」
「どんな写真なのだ? 写真とかいっぱいあったのだ」
ですよねー。
「えっと……」
詳細を述べる勇気が出て来ない。千鳥が言葉を濁し、雨崎が視線を反らす。
「うん? 教えてくれないと真央ちゃん分からないのだ」
ですよねーー。
「えっと……俺が映ってるんだ、けど……」
「全裸だったりするのだ?」
まさかの予想に空気が固まる。
「裸とか肌色が普段より多いだけなのだ。自然の姿なのだ。恥ずかしくないのだ!」
それを肯定と受け取って、後木が慰めの言葉のような事を言い出した。
「ちがうよぉ!」
ぶわっと赤くなった千鳥が全力で否定する。
「じゃぁなんなのだ?」
「ちょっと女装させられてしかも巫女服だったりするけど脱いでないよぅ!!」
あほ毛がいやいやと身をよじり、赤面した千鳥が無意味に手を振り回しながら主張する。
「なんだ、そうなのだ? 真央ちゃんそんな写真は見たことないのだ!」
きっぱり宣言されて、しおしおと千鳥が座り込む。
「ま、まさとくん、しっかり」
雨崎がおろおろと千鳥の背をさする。
そこへ路地からぬっと人影が出てきた。
「やっぱり……千鳥だったのか」
「ふぇ? 刀くん?」
現れたのはクラスメイトの御剣だった。
布袋の中から一枚の写真を取り出すと、裏面を向けて千鳥に差し出した。
「その……俺は口外しない」
その言葉に羞恥と安堵が同時に襲う。
震える手で写真を受け取りそっと映っているものを確認する。
本日二度目、千鳥のあほ毛は限界まで膨れ上がった。
「ありがと~刀くん~」
とても恥ずかしい、が、見つかって良かった。
「おめでとうなのだ! まさとくん」
ぱちぱちと後木が拍手する。
「あの、みんなも……」
「もちろん、誰にも言わないから安心するのだ! そして残りの秘密もぜーんぶ回収するのだ!!」
後木の宣言に、皆が頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笠井 月子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月14日
参加申し込みの期限
2013年09月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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