中間テストも終わり、寝子高生たちもほっと一息つけるころ。
心待ちなプール開き。
更に心待ちな夏休み。
夏に向かう期待とともに、修羅場が過ぎ去ったそう、中だるみの季節。
「なんか面白い話ないかなぁ。他人の秘密とか秘密とか恥ずかしい秘密とか」
不穏なことを呟くのは1年5組の賀来 望実(かく のぞみ)。無類の噂好き女子高生だ。
「イベントには間があるし……面白い内緒話でもあれば暇つぶしに丁度良いのになぁ」
人様の秘密、それも恥ずかしい秘密を暇つぶし扱いである。
「ネタ持ってる人は【拡散】すればいいのに」
携帯でねこったーを確認しながら彼女がポツリと呟いた事で、中だるみの季節は修羅場会場へと姿を変えた!
「え……なに、あれ……」
午後のまったりとした時間。
異常に気がついた人々は、一様に空を指差してぽかんと口を開けた。
ぱたぱたと何かが飛んでいる。
その飛び方は鳥のようである。いや、蝶かもしれない。
いや、そんな事はどうでもいい。
「本が……飛んでる!?」
パタパタと蝶のような動きで数冊の本が空を飛んでいく。
よくよく目を凝らして見てみると、どうやら鍵つきのハードカバー本の様だ。
「日記帳?」
そして明らかに桃色系そうな光沢のある雑誌や、封筒や、スナップ写真と思しき複数の紙片、スケッチブックに漫画原稿など実に様々な紙類が先頭の本に続いてパタパタ、ひらひら空を飛んでいく。
事の重大さがお分かり頂けただろうか?
自由気ままにふわふわ、ひらひら、パタパタ飛んでいるのは、
そう、誰かが【隠したいと思っている紙類】。
賀来 望実のろっこん【隠したいと思っている紙類を飛ばす】が暴走してしまったのだ。
ちょっとばかり自然の摂理に反した蝶の中に、己の秘密があると気がついた者が慌てふためいて追いかけだした。
だが、目当ては上空。
しかも強風に煽られたのかろっこんの持続時間が切れたのか、シーサイドタウン駅方面に姿を消してしまった!
自分の秘密を記した紙類が空を舞ってどこかに行ってしまったのである
どうにかして探し出し、人様にばれないうちに回収しなくては!
羞恥心と焦りに突き動かされた人々の、必死の捜索が始まった。
はじめまして!
新米GMの笠井 月子と申します。
経験の浅い新人ですが、皆様に少しでも楽しんで頂けるよう全力で参ります!
どうかよろしくお願いします。
今回は【隠したいと思っている紙類が空を飛ぶ】という賀来 望実のろっこんが暴走してしまったようで、色々な秘密の紙類が拡散してしまったようです。
本類や、テストの答案用紙、日記帳や出せずじまいのラブレター、えっちな原稿や盗撮写真にポエム、社外秘の書類等々、紙類かつ隠しておきたい、と思っているものなら重量問わずに大空を飛びます。
逆に、一般的にどんなに恥ずかしいもの・秘密にしておくようなもの、でも紙類でなければ飛びませんし、持ち主が隠したいと思っていなければ飛びません。
秘密を死守すべく己の秘密を探し出して捕獲するもよし。
偶然誰かの秘密を発見してしまってどきどきするもよし。
ライバルの秘密を確保して有利な立場に立とうと暗躍するもよし。
誰かと協力して秘密を探し、持ち主にそっと返してあげるもよし。
シーサイドタウン駅周辺に散らばってしまった紙類を無事捕獲することが目的のシナリオです。
#紙類ですから、薄いものは手の届かない隙間に入り込む可能性もあります。
#賀来 望実は自分のろっこんを自覚していません。またシーサイドタウンに紙類が消えた時点でろっこんの効果は消えています。
*アクション記入について*
・自分の秘密の紙類が飛んでしまったのかどうか
・どんな秘密の紙類が飛んでしまったのか(日記帳・桃色な雑誌・悲惨な点の答案用紙等)
・シーサイドタウン駅周辺のどの辺りを中心に捜索したいか
・捜索の目的(自分の秘密を探す/ライバルの秘密を探す/持ち主に返還したい等)
・使用したい道具(あれば)
・「秘密の紙類」を捕獲したときの第一声
以上を記入して頂けると助かります!
いくつかサンプルアクションをご用意しましたので、ご参照頂ければ嬉しいです。
さぁ!みんなで悲鳴を上げつつ、楽しく!?秘密を探しましょう!!