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【お正月】賑やかで華やかな一時を
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今年、最後のホームルームを終えた。生徒達は一斉に教室を出て廊下は混雑を極めた。
逸早く抜け出した
響 タルト
は軽快に階段を駆け下りる。下駄箱で靴に履き替えて外に飛び出し、疎らにいる生徒の一人に目を留めた。背中を向けていたものの、銀髪に青いリボンを付けた縦ロールに特徴があった。
「マガレちゃんは冬休み、どうするのー!」
マーガレット・ライカー
は足を止めた。声の方に振り返る。
「タルト先輩、そうですね。年末は島で過ごしますが、お正月には帰省する予定になっています」
「イギリスは遠いよねー。行ってみたい気はするけど」
「違います。両親はイギリス人ですが、私の出身地は日本の神戸なのです」
「神戸なんだ! ここからだと少し遠いね。僕の父方の実家は割と近くて。夏にも帰ったなぁ。弟と一緒になるから刺激がないんだよねー。ほら、寮も同じで顔を合わせることが多いから。今回はどうしようかなぁ」
タルトは困ったような顔で笑った。
観察するような目で見ていたマーガレットが口を開いた。
「気が進まないようでしたら、母方のほうに帰省してみてはどうでしょう」
「あ、それはいいかも! たまには帰ってみようかな。マガレちゃんの実家と近いから神戸で待ち合わせして、お勧めのところを案内してくれると嬉しいんだけど」
「断る理由はありません。回る場所は少し考えてみます」
「うん、それでいいよ。楽しみにしてるね」
新年に会う約束を交わした二人は笑顔で別れた。
マーガレットは指定した駅の西口で待っていた。ベージュのトレンチコートに黒いロングブーツ姿で時に後ろを振り返る。
「マガレちゃん、明けましておめでとう~♪」
横手からタルトが小走りで現れた。振袖は華々しく、桜や梅の花々が咲き誇る。
「明けましておめでとうございます。意外な方向から来て少し驚きました」
「似たような駅名で少し迷っちゃったよ」
「そうでしたか。そちらの帰省はどうでしたか」
「久しぶりだからすごい歓迎されたよ。おじいちゃんやおばあちゃんは元気だし、お年玉も貰ってきたからどこでも行けるよ☆」
タルトは指で輪っかを作り、ぺろりと舌を出した。
マーガレットは素の表情で受け止める。
「それでは年始にふさわしい生田神社に案内します。駅からとても近くて助かります」
マーガレットが一方に手を向けて歩き出す。タルトは笑顔で横に並んだ。
「マガレちゃん、その神社なんだけど、どんなご利益があるのかな」
「あまり詳しくはありませんが、主祭神は稚日女尊(わかひるめのみこと)と言います。機織りの女神様で糸を紡ぐことから人との縁を紡ぐ、縁結びの神として信仰されているとか」
「マガレちゃん、ガイド並みに詳しいよ。そこまで日本通なのに着物じゃないんだね」
茶色い目で全身を眺める。
「両親の影響もあるのでしょうか。クリスチャンでもありますし」
「神社にクリスチャン……若い権禰宜を惑わす、美しくも妖しげなクリスチャン。このシチュは萌えるかも……」
「背徳の香りがしますね」
「フフフ、お主もBLよのう」
二人は腐女子の顔となって赤い鳥居を潜った。
手水舎に立ち寄ったあと、二人は楼門を通って拝殿に向かった。参拝客は少なくなかったが境内の広さが幸いした。すんなりと行き着いた。
マーガレットはちらりと隣を見た。
「タルト先輩は何を願うのですか」
「それを聞いちゃう? もう、わかってるんじゃないの」
「縁結びにご利益があるので、素敵なBFに出会えますように、でしょうか」
「惜しいけど、はずれだよ。正解は素敵なBLと出会えますように、だよ♪」
「チェシャ先生、さすがです」
マイペースな二人ではあったが作法には従い、お詣りを済ませた。
「おみくじはどこかな」
「楼門の近くで売っています。引きますか?」
「今年のBL運が気になるからね♪」
タルトはポニーテールを振って小さく拳を固めた。
二人は来た道を戻り、途中にある受付に寄った。
「ここです。どのおみくじを引きますか」
「オーソドックスな筒のおみくじにするよ」
タルトは巫女装束の女性に初穂料を支払った。筒を振って棒を引き出し、書かれた数字を伝える。
「どうぞ」
渡された一枚の紙の周囲がほんのりとピンク色。神紋の桜を表しているようだった。
「大吉だよ♪」
「BL運が最高ですね」
耳にした巫女は笑顔で首を傾げた。
マーガレットはタルトを連れて電車に乗った。目的地は近く、座席に座ることはなかった。
「タルト先輩、着きました」
電車が停まった。多くの乗客と一緒に二人はホームに降りた。
タルトは駅名を見た瞬間、喜びの声を上げた。
「あ、わかった! 神戸ハーバーランドだね」
「そうです。歩きながら説明します」
タルトは落ち着かない様子で周囲に目を向けた。
「駅名にもなっています。神戸ハーバーランドはショッピングはもちろんですが、飲食店、映画館、それにアミューズメントスペースが充実しています。買い物と観光が混ざったエリアなのです」
「なんでもあるんだね♪」
「端的に言えばそうなります」
二人は改札を通って外に出た。タルトは見上げるような姿になった。
「大きい建物があるんだけど。どこに行ったらいいんだろう」
「夜になるまで時間を潰します。夜景は必見になります。個人的には小さい頃に乗った観覧車が最高かと」
「考えるのが面倒だから全部を見て回ろうよ。そうしたら夜になるよね♪」
「大胆な提案ですが、理にも適っています。私も全てを把握している訳ではありませんが、手当たり次第に見て行きましょう」
二人はにこやかに突き進んだ。
夜の帳が下りる。
神戸ポートタワーが赤とオレンジの光に包まれた。各建物は光源によって闇に浮き上がり、クルーズ船の観光を楽しむ者達の目を惹き付けた。
タルトは虹を思わせる観覧車を見て、わー、と声を上げた。
「花火みたいだね♪」
「そうですね。ですが、子供の時のイメージよりも少し小さく感じます。それだけ私が成長したということなのでしょうか」
マーガレットは思慮深い目を観覧車に向けた。
隣で同じように眺めていたタルトは思い付いたように言った。
「寝子島にも観覧車はあるけど、こっちの方がロマンティックだなぁ。二人のイケメンが夜景を背景にして激しく相手の唇を奪い合うシーンが、もう最高のご馳走だよ。なんてこと言ったらお腹が減ってきちゃった」
「かなり歩きましたから。それでは眺めが良いレストランに案内します」
「ということはジュージューのアレだよね。神戸と言えばー」
「神戸牛ですね。肉厚の神戸牛を大胆に鉄板で焼き、軽くフランベしてお好みのソースでいただきます」
マーガレットの説明でタルトは前屈みになった。腹部に手を押し当てる。
「マガレちゃん、ダメ。美味しそうで胃にくるよ」
「それは大変です。急いで行きましょう」
大きな建物に入るとエレベーターで上階を目指す。
涼やかな音で下りた。マーガレットの足取りには迷いがない。レストランに入るとホールスタッフに名前を告げた。
「席までご案内いたします」
事前に予約を取っていたのか。二人は窓際の席に向かい合って座る。
タルトは窓の景色に目を奪われた。マーガレットは二人分の注文を済ませた。
「海が近くて、キラキラしてて、七ッ星で見た
景色
を思い出したよ」
「感動的ではっきりと記憶に残っています」
マーガレットは調理場の方に横目をやる。鉄板の上で分厚い肉が焼かれていた。
「今回は肉料理ですが、魚介類の料理にも素晴らしい逸品が揃っています」
「そうなんだ! 海の幸は次回に取って置くよ☆」
タルトはマーガレットに満面の笑みを向けた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月14日
参加申し込みの期限
2020年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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