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【お正月】賑やかで華やかな一時を
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大きな足音を立てて羽生璃南が部屋に入ってきた。締められたカーテンは明るく、夜明けを告げていた。
「碧南、いつまで寝てるのよ。いい加減、起きなって」
璃南は俯せに寝ている
羽生 碧南
の肩を揺すった。
「……ダメ……まだフラグが……ルート、解放条件が……」
「しぶといわね」
璃南は腋の下に手を忍ばせて無茶苦茶に指を動かした。
「……ちょ、え、な、なに!?」
身をくねらせた末に碧南が目を覚ます。覗き込むような格好で璃南が言った。
「おはよう」
「え、姉さん?」
「寝ぼけているみたいね。眠気覚ましにお風呂にでも入ったら」
呆れた様子で立ち上がる。部屋を出ようとした璃南に慌てて声を掛けた。
「ね、姉さん、今日は、そのぉ、何日?」
「二日よ。元旦の朝にきて、丸一日、寝ていたわ。また、あとでね」
呆れたような顔で笑うと璃南は部屋を出ていった。
一人になった碧南は上体を前に倒して大きな溜息を吐いた。
「……大晦日の鷹取先輩との会話、全然覚えてないよ……なんでだろう……」
二度目の溜息を吐いて、ふらりと立ち上がる。碧南は着替えを持つと、お風呂、と呟いてすごすごと部屋を後にした。
風呂に入って完全に目が覚めた。爽やかな匂いを纏った碧南は居間を前にして深呼吸をした。両手で頬を揉み解し、何度か笑顔を試す。
自信を深めた顔で居間に足を踏み入れた。
「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします」
「とっくに明けたぞ」
父親は苦笑いで言った。まあまあ、と母親が傍らで宥める。
祖父は座るように促す。
「みんな待ってるんだから」
言いながら璃南は腹を摩る。
「ごめん」
小声で謝って碧南は席に着いた。一度、目を周囲に向ける。やはり、伯父の姿が見えない。どこかほっとした表情を浮かべた。
意識はテーブルに向かう。重箱に収められたお節の他に刺身や揚げ物まで用意されていた。
「はい、どうぞ」
祖母が温かいお雑煮を運んできた。
「ありがとう」
しおらしく受け取ると碧南に笑顔が零れる。祝い箸を使って伸びる餅を楽しみながら食べた。息を吹き掛けて汁も飲んだ。
「五臓六腑に染み渡るわ~」
「どこのオッサンよ」
璃南は笑いながら天婦羅の海老を齧る。祖父と父親は徳利の酒をお猪口に注いだ。一口で飲み干して笑みを見せた。
「程々にしてくださいね」
目にした母親は微笑み、やんわりと父親に釘を刺す。
碧南はお節に刺身と手当たり次第に手を出した。夢中になって口を動かし、お雑煮のお代わりをした。
「早食い大会に参加した気分になるわ」
璃南は締めの緑茶を静かに飲んだ。
程々に賑やかな朝食を終えた。両親と祖父母から姉妹にお年玉が手渡された。両名は共に、ありがとう、と朗らかに返した。
勝ち気な表情で璃南が立ち上がる。
「次は初詣よ」
「え、私も!?」
璃南は碧南の肩に手を置いた。もちろんよ、と言ってにっこり笑った。
碧南と璃南は鶴岡八幡宮に訪れた。共に晴れ着となって二ノ鳥居を潜った。
「似合っているかな」
碧南は隣に目を向ける。
「ボブはそのままだけど、大きな牡丹柄が良いと思う。大柄もあって映えるよ」
「よかった。それと初詣じゃなくて二回目なんだけど」
「島の初詣と本島の初詣だからノーカンよ」
璃南は、にかっと笑う。
「そうだね」
釣られた碧南が笑って前を向いた。
長い人の流れに乗って歩く。途中にある手水舎で姉妹は手と口を清めた。
舞殿を超えて本殿へと辿り着く。背後にある山が厳かな気分にさせる。二礼二拍手一礼を済ませると璃南が切り出した。
「次はおみくじよ」
授与所に移動した。碧南は二種類のおみくじで少し迷う。
「どっちにしよう」
「鳩みくじにしたら。鳩の根付が可愛いよ」
「そうする。何色が出るかな」
碧南は璃南の提案に乗った。
璃南は普通のおみくじを引いた。
「え、鳩みくじは?」
「だって、こっちの方が安いじゃない」
「えー」
それ以上の言葉は出なかった。碧南は苦笑いで鳩みくじの包みを開いた。小さな鳩の根付を目にした。可愛い、と自然に口から漏れた。一緒に収められた紙を開く。
璃南が横から覗き込む。
「大吉じゃない。凶が多いのによく引き当てたね」
「うん、嬉しい。恋愛運もいいって……」
碧南は遠くを見るような目となった。ギュッと握った拳を胸の辺りに添える。
優しく微笑む
鷹取 洋二
が、いつまでも胸の中に残った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月14日
参加申し込みの期限
2020年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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