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~紫色の輪舞曲~ 氷河に閉ざされしは憩いの温泉郷
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時刻は少々戻り、鴻が奮戦していた頃。
宿のロビーではたった一人……戦い続ける男がいた。彼の名は
風雲児 轟
。寝子島のローカルヒーロー『ザ・ストレイト』でもある。
だが今の彼は『ザ・ストレイト』ではない。ろっこん能力を封じられ、一人の男『
風雲児 轟
』として敵と相対しているのだ。
巨大な戦斧ともいえる青いハルバートの一撃を受け、大きく吹き飛ばされた彼は辛うじて受け身を取りながら着地する。
ぼろぼろの体で様々な部分から流血しながら、彼はそれでも戦闘態勢は崩さない。
そんな彼を冷ややかな目でみる青い長髪で鎧を纏った女性レグオルは問いかける。
「なぜ、貴方はどうしてそこまでして戦うのです?」
「何でかって……守りたいもんがあるからだッ!」
急速に接近し振り下ろされるレグオルのハルバードの刃を轟は両の手を交差させ受け止める。その両手には白い手袋……ザ・ストレイトのスーツが纏われていた。
「理解できませんね。守る価値があると、貴方を知らない不特定多数すら……全く、理解できません」
「そうかよっ! 俺も、お前に理解してくれとは思っちゃいねぇよッ! だがな、これだけは言わせてもらう! 寝子島を守るのは……ヒーローの役目だ! 力ない誰かの盾になる、それがヒーローなんだよぉおおーーッ!」
力任せにハルバートを弾き飛ばし、轟は無防備となったレグオルの腹部に正拳突きを打ち込んだ。
衝撃で少し吹き飛ばされたレグオルは頭を軽く振って意識をはっきりさせるとハルバードを振るい、氷の刃を放つ。
腕でガードする轟だったが足や腰などガードできない剥き出しの生身の部分に氷の礫片が突き刺さり、彼に激しい痛みを走らせる。
「ぐぅううああああ!」
そんな彼を遠目で発見し、急行するのは
御剣 刀
である。傍らには金髪赤眼の女性ツクヨの姿もあった。
だが彼らの目の前に立ちはだかる男の姿がある……敵の首魁『ディガード』その人である。
彼は薄ら笑いを浮かべながらお辞儀をすると両手を広げて彼らに語り掛けた。
「よく来たな、
御剣 刀
、ツクヨ。ここから先は我が配下のレグオルの楽しんでいるステージ……行かせるわけにはいかない」
「ああ、そうか。元からこっちもお前が目当てだ」
「ほう、私に勝てると思っているのか? 諦めろ、到底貴様では私に刃すら届かせることはできないだろう」
リボルバーブレードを抜き放つと切っ先をディガードに向け、御剣は静かに告げる。
「心無き力は暴力で、力無き心は……寝言だ。どれだけ熱く語ろうが力が伴わなければ負け犬の遠吠えに成り下がる」
「ふむ……一理ある言葉だな。だが口では何とでもいえるぞ?」
「ああ、だからそれが足り得るものか……証明してやる、いくぞッ!」
御剣は駆け出し、リボルバーブレードを構えると跳躍する。そのまま斬ると見せかけ空中の空気を足場に変則的な軌道を見せる。
予測不能な軌道から放たれた一閃はディガードに届くかと思われたが彼は腕に半透明なバリアを展開しそれを盾代わりに御剣の刃を受け止めた。
すかさず御剣は体を半回転させ別角度からの攻撃を試みる。
数回の剣戟が放たれるがそれらをディガードは表情一つ変えずに全て弾いてしまう。
それならばと御剣はリボルバーブレードのトリガーを引く。撃鉄が落ち、炎を刃が纏うと同時に彼自身もそれにあわせて自身のろっこんを発動。
目にも止まらぬ速さで振り抜かれ続ける彼の炎の連撃はついにディガードの防御を崩し、彼の肩口に一撃を入れる事に成功した。肩のアーマーを砕かれ、ディガードは危機を察知したのか後ろに飛びのく。
追撃しようとした御剣であったがディガードが後退しながら放った高速で飛来する雷球を弾く為に足を止められる。
「……以前よりもやる様になった、ということか。剣士風情とはいえ私に一撃を入れるとはな。いいだろう、少しだけ遊んでやる」
そう言うとディガードは片手を振り上げる。それと同時に空中に複雑な魔法陣がいくつも展開され、それらから絶え間ない魔法の連射が行われた。
炎の塊や雷球、氷の槍、巨大な土塊など様々な魔法が雨の様に御剣に向かって飛来する。
彼を守る様にツクヨが前に躍り出ると彼女は両手を広げて彼と同じように魔法陣を展開する。規模は小さいがその数と展開速度はディガードを勝っていた。
魔法陣から放たれる血の様に赤い弾丸の数々がディガードから放たれる魔法を撃ち落としている。さながら空母の対空砲火の様である。
「あひゃはっ! 楽しいですよぉ、これはこれは楽しいですねぇぇえええッ!」
「ツクヨ、すまないっ!」
「いえいえ、このぐらいなんということはないですよぉ」
御剣はツクヨに援護を任せるともう一度ディガードに斬りかかった。トリガーを引いて爆発力と炎で威力を増した斬撃を何度も打ち込む。相変わらずディガードは薄ら笑いを浮かべながら彼の攻撃をいなしていた。
それに動揺せず、心を落ち着け御剣は心の中で着々と最後の切り札の準備を進めていく。あえて加速を使わず、彼は弾数を数えながらディガードに様々な方向から攻撃を仕掛けた。
「何度やっても無駄だ、お前の攻撃は私を掠める事はあっても……捉える事はできない」
(挑発に乗るな、落ち着け……二発、一発……今だッ!)
赤く赤熱し始めたリボルバーブレードをディガード目掛けて御剣は投擲する。ディガードの目の前で爆発が起こり、彼は一瞬だけ御剣を見失った。
その間に爆発を目くらましに跳躍していた御剣はツクヨから投げられた新たなリボルバーブレードを受け取るとそれを大上段に構え、加速し質量と速度を乗せた必殺の一撃を放つ。
だがディガードはにやりと笑った。
「いい攻撃だ、だが甘い。空中で貴様は回避行動を取れない。ならば此方に刃が届く前に一撃で絶命させればいい……我が魔――何ッ!?」
即時発動型の魔法を放とうと腕を上げようとしたディガードだったがその体は地面から伸びた赤い鎖に拘束されていた。
「ぐぅっ! 先程の血の弾丸による地面の血溜まりから鎖を……ッッ! ええいっ、小癪なッ!」
鎖を引き千切ろうとするディガードだったが御剣の刃の方がそれよりも素早い。
御剣の刃はディガードに防御させる暇を与えず彼を斬り裂いた。深い剣による切り傷がディガードの胸部に刻まれる。
胸部から紫色の異形の血を流しながらディガードは胸部を押さえ、後方へ跳躍して御剣から距離を取った。
「人間が……私にここまでの手傷を……面白い、実に面白い展開になったものだ。これだから人間は面白いッッ!」
一方、レグオルと死闘を繰り広げている轟は既に満身創痍の状態であった。
もう片腕は上がらず、足はふらつき立っているのすらやっとの状態である。
肩で息をしながらもそれでも……彼の目に宿った闘志は消えていない。
「これがヒーローという物ですか。守るべきものがある限り、何度でも立ち上がる……厄介な戦士ですね」
「ああ、そんな厄介な奴が……守ってるんだよ、この島はなッ!」
そう言い放つ轟の肩口にレグオルのハルバードが振り下ろされ肉を斬り裂き沈み込む。彼の衣服を血が赤く染め上げていく。
辛うじて上がる方の手でハルバードの刃部分を掴み、それ以上沈み込むのを防ぐがそれも長くは持たないだろう。
「ぐぅううああ!」
「もうこれを跳ねのける力すらないというのに……諦めない。本当に厄介ですヒーローという物は」
「はは、最期まで、諦めやしない……そいつが、ヒーローってもんだ……覚えとけ……っ」
ハルバードを引き抜き轟を蹴り飛ばしたレグオルは大きくハルバードを振り上げる。
冷たい視線で彼を見下ろしながらレグオルは言った。
「ええ、覚えておきますよ。それでもヒーローは弱かった、と。さようなら、孤独のヒーロー……」
無慈悲に振り下ろされる刃。だがその刃は轟には届かなかった。
彼の目の前にいたのは彼を師匠と慕う勇者の少女、ナディスである。ナディスの聖剣がハルバードを受け止め、轟を守っていた。
「ししょーは孤独なんかじゃないっ! みんながいる、私がいるッッ! だからっ!」
ナディスはハルバードを弾き返し回転力を付けた聖剣の一太刀を放つ。それは光の刃となり大きくレグオルを吹き飛ばし壁に彼女をめり込ませた。
轟を助け起こすとナディスはちーあから受け取った包みを開き腕に装着する。それは腕輪型の装備でありきらりと輝いた。
すると彼女の姿はヒーローの様な外見へと変わり聖剣は篭手型の装着装備へと変化する。それは彼女が師匠に近づこうと一歩、成長した姿でもあった。
それと同時に轟の体に力が戻る。ろっこんが復活したのを感じ、轟は素早く戦衣着装を行う。白いスーツを身に纏い、激しい痛みを感じる体を奮い立たせ、轟は再び立ち上がった。
「ナディス、その姿……ヒーローらしくなったじゃないか」
「へへ、ししょーには及ばないけどね」
ナディスからリボルバーブレードを受け取った轟はナディスと共にレグオルへ攻撃を仕掛ける。
コンビネーション攻撃にさらされたレグオルは次第に傷を増やし、轟との戦いで蓄積されたダメージも手伝い徐々に疲弊していった。
炎を纏わせたリボルバーブレードを右から左へ振り抜き、轟はレグオルのハルバードごと彼女を叩き切る。氷の鎧は粉々に砕け、地面にレグオルは膝をつく。
だが彼女もまだ諦めない。拳に氷を纏わせると氷の篭手を精製し立ち上がる。
「あっちも後がねえけど、こっちもそろそろ限界が近い……一撃で決めるぞ、ついて来いよナディスッ!」
「うん、任せてよ! ししょーっ!」
残っているリボルバーブレードの弾薬をあえて抜き、それを拳で握り締める。
赤熱し始めたリボルバーブレードをレグオルに投げつけるとその爆発を利用して轟とナディスの二人はレグオル目掛けて突進した。
「行くぞッ! ストレイトォォッバーストトラァアアンスッッ!」
「うん! リミッター解放、魔法力場をオーバーロードッ!」
スーツの色が赤く変色し強化形態になる轟と密着型装甲のあらゆる部分が展開され放熱と同時にエメラルド色に輝くナディス。
「くらえ、スゥゥゥトレイトォォォッッ! ダイナマイトォォォッ! スゥゥマッシャァァァーーーーッッ!!」
「くらえ、スゥゥゥトレイトォォォッッ! ダイナマイトォォォッ! スゥゥマッシャァァァーーーーッッ!!」
赤とエメラルドの光が並走して駆け抜け、同じ必殺技を叫んだ二人のヒーローの拳はレグオルの胸部へ同時に打ち込まれた。
直後、爆炎が巻き起こり炎と煙が辺りに広がって凄まじい衝撃波が放たれた。
煙が晴れた時、立っているのはレグオルではなく、二人のヒーロー……轟とナディスである。
「巨大な脅威に立ち向かえない全ての島の人の代わりに戦う……それがヒーローだ。覚えとけ、レグオルッ!」
そこに手傷を負い、後退してきたディガードが現れる。胸部から彼は血を流し、肩で息をしている。
「お前も追い込まれたか。はは、人間は力をつけるのが実に早い……こちらの、ごほっ、予測以上だ」
「ディガード様、あまりご無理を、なされ、ては……」
「この程度でくたばる程ではない。だが……状況は悪いな」
「ああ、ここで観念してもらう。洗いざらい吐いてもらうぞ、お前の企みをな」
救援に到着した八神は肩を貸しあい、何とか立っている状態のディガードとレグオルにそう言った。その言葉にまたディガードは薄ら笑いを浮かべる。
突如、温泉宿の屋根が轟音と共に崩壊し瓦礫が落下してくる。八神は皆を守る為にそれらを即座に分解した。
屋根の穴から現れたのは以前、交戦した敵であるイデラである。
「主よ。このイデラを呼んだか?」
「ああ、呼んでいた。いい到着だな、イデラ」
イデラは蔦を自身の背中から生やし、それらを槍の様に構えると八神達を睨みつける。その殺気はとても強く、気を抜けば失神してしまいそうな程の濃密度であった。
「こいつらを片づければいいのか。まずは全員、串刺しにして……」
「いや、いい。もう十分な時間だ。目的は達成した……退却だ」
「だが殺しておいた方が後の脅威には――」
「――聞こえなかったのか? 退却だ」
「……ッ、くっ、わかった」
背中の蔦をレグオルとディガードに巻き付けると空中にイデラは浮かび上がる。そのまま空へ逃げようとするイデラであったが下からの重量に一瞬、上昇が止まった。
ディガードのローブにしがみ付き、八神が彼らを止めようとしていたのである。
「毎度毎度、逃がすと思ったか! このまま地上に下ろして……うあぁぁあッ!」
言葉の途中で八神は蔦に弾き飛ばされ地上に落下する。地面に叩きつけられる前に常闇が八神を受け止め、彼は事なきを得た。
追撃を試みたその場にいた全員であったがイデラが次々と召喚するディモニアに防がれ、応戦している間に彼らの姿は消えていた。
逃走されたとはいえ客に被害を出さず、無事に温泉郷での戦いは幕を下ろす事となったのである。
一人、ディガードの去った空を眺める八神。その手には発信機の位置を知らせる受信機が握られていた。
彼はもみ合った際、ディガードのローブに発信機を取り付ける事に成功していたのである。
(策は講じた……あとはどうなるか、だ)
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~紫色の輪舞曲~ 寝子島町役場襲撃、魔界化を解消せよ!
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
お色気
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月03日
参加申し込みの期限
2020年04月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月10日 11時00分
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