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<零神探訪・後日談>紅き街にて
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●紅燈火街、再来
あのときは空の色など分からなかった。
久々に訪れた異郷の街、紅燈火街(レッドランタンタウン)は、相も変わらず南瓜に似た丸い緋色の中国提灯に埋め尽くされていた。異国情緒を感じさせるのは提灯からぶら下がる赤い房飾りと蓮の花や雲を模したような金の装飾。火龍の鱗めいた緋瓦の屋根の連なりも、あのときから変わった様子はなく、まるで時が止まっていたかのよう。
それでいて、今は何故か、冬晴れの澄んだ青が、赤の向こうにあると感じられる。
赤と青でビビットに彩られた空に黄金色の髪を靡かせ、
ブリジット・アーチャー
は、凛と立って街を見た。
「紅燈火街ね。どうなってるのかなってちょっと気にはしてたのよね。あの時は、観光という感じじゃなかったし、今回はゆっくり見て回りたいわね」
「トーワーも! Red! Red!! Red!!! イッパイ!」
トワ・E・ライトフェロゥ
も金の髪を弾ませてきょろきょろふわりと大通りを闊歩する。
「カエデが居ない時に何をしてたのかーたしかみる為にやってきたのデス!」
◇ ◇ ◇
「アイルビーバック!」
志波 武道
が両手を拡げる。
Leidenschaft
の仲間である
如月 庚
と
屋敷野 梢
は、清々しいまでの武道の後ろ姿を追いながら、どこかほっと気の緩むのを感じていた。
長い冒険だった。
遠くまで旅して、はじまりの街へ戻ってきた。
安らぎを感じないわけがあろうか。
「ところでいいのかよ、俺らはR&Rの社員でもねぇし所謂下請けの外様だが旅費まで出して貰っちまって」
「いーんじゃないんでしょーか? 据え膳食わぬはなんとやらというじゃあありませんか」
両手を頭の後ろに組んでのんびりとした様子の梢に、庚は肩をすくめる。
「ま、ジジイも『病気以外のものはなんでも貰っておけ』つってたしな……」
「です。毒を食らわばなんとまで。ゴチになりまーす!」
梢は遠く海の向こう、寝子島で留守番中の
坂内 梨香
を思い浮かべて拝むように手のひらを合わせる。
庚は改めて町並みを見た。
平和だ。
「あの時はキナ臭い異変に関わってたからな、観光気分でゆっくり見て回るなんて気分にゃなれなかったが……こうしてみるとどうしてなかなか……」
顎を擦って言葉を探す。
「寝子島の旧市街みてぇな懐かしさってわけじゃあねぇが情緒のある街並みだ。下町っつーのかね」
そぞろ歩く観光客の数は以前と全く変わらないどころか、増えてさえいるような気もする。
先頭を行く武道は足取り軽く、大通りに立ち並ぶ屋台をきょろきょろ。
「いやぁ中華はいいよね、ウマ辛の宝庫! いっぱイタベルゾー! の前に……」
行きたいところがある。あの日、
中華鍋を貸してくれたおじさんの麻婆豆腐の屋台
だ。
「どーも!」
武道が頭を下げると、おじさんは武道の顔を思い出して相好を崩した。
「あ? おめえさんはあの時の……」
「先日は助かりました! おじさん元気にしてました?」
「相変わらずよ。おめえさんは?」
「俺はチョー元気! そういえば鍋の状態は大丈夫でした? 凹みとかは気をつけて使ったつもりですけど」
「そんなこと気にしてたのか。大丈夫だ、ほれ!」
おじさんはそう言って、今しがたまで振るっていた中華鍋を指さす。
ピリリと辛い香辛料の匂いがする。この鍋でつくったら絶対ウマい、というやつだ。
年季の入った片手中華鍋が今も大活躍中なのが見て取れ、武道はほっとした。
「おじさん! 折角だしお礼の意味を込めて、麻婆豆腐大盛りでお願い! 庚くんも梢ちゃんもタベナァイ?」
「ああ」
「麻婆豆腐いいですねー」
おじさんは「よし来た!」と腕まくり。あの日と変わらず、ひき肉やら豆板醤やらをネギやらを炒めると、賽の目状に切って下ごしらえされた豆腐を鍋へ投入。仕上げの辣油を回し入れ、ざっ、ざっと中華鍋を振るって皿の上に盛りつければ、おじさん自慢の激辛麻婆豆腐が完成だ。
「あいよ、たんと食いな!」
「ウマ~イ! カラ~イ! たまんないっ!」
三人で大盛り一皿ぺろり平らげ、小腹が満たされると、武道はおじさんに最近の街の様子を聞いてみた。
「そーいやあの事件のあと、この街はどんな感じでした?」
「どんなって前とそうは変わらんが……そうだ、火祭りっていう新しい祭りが出来たんだ」
聞けば、大通りにぶら下げた無数の赤い中華提灯を、剣や棒などで叩き壊す祭だという。
「あの大騒ぎ……祭りにしちまったのか。逞しいっつーか……いや、行事や風土ってのはそういう所から生まれるのか」
呆れるような感心するような気持ちで、庚はこの街の人々の顔を思い浮かべた。
武道も同様。街の人たちのバイタリティに、すごい、の一言。
「ごちそうさまでした! よし、次はナニたべよ? 胡椒餅とかもあるかな?」
「食べ歩きという感じではありませんがよだれ鶏も食べたいでーす。口水鶏でしたっけ?」
「うん、それも後で食べに行こう!」
あ、と梢が、店頭の湯気立つ蒸し籠を指さす。
「私アレ食べたいです。小籠包!」
身振り手振りで買い求め、見るからに熱い肉汁が溢れ出てきそうな小籠包をふうふう。
「これ一口で食べると口の中ベロンベロンになりますよね」
「だな」
「ハイ! 如月くん、あーん」
「……そういうやつだよな、屋敷野……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>ぬばたまの絶対零秘史(ブラック・ヒストリア)
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年02月18日
参加申し込みの期限
2020年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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