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<零神探訪・後日談>紅き街にて
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●「意気地なし」
ともに長きを旅した仲間、積もる話もあるだろうから――と、ハボ爺とリンコが席を外すと、寝子島から来た高校生たちはいっせいにユチェンを取り囲んだ。
「その後、何か変わったことはあった?」
「今どんな感じなん?」
矢継ぎ早に質問され、ユチェンはたじろぎながらも答える。
「そんなに変わったことはない、と思う。あまりに変わらな過ぎて、ときどき長い夢を見てたのかもって気になる。だって気が付いたらこの街に帰ってきてたんだ。あれは……夢じゃ、なかったんだよね?」
『夢じゃないよ』
海がスケッチブックに書いた文字の確かさに、ユチェンは目元をぐいと拭った。
「みんなにお別れもいう間もなくて寂しかったから、こうしてまた会えて、嬉しい」
それは、自分たちも同じだった。
自然と思い出話に花が咲く。
しばらくの談笑のあと、好奇心に満ちた目を向けたのは真だ。
「ほんで、ユチェンさん。あの子とはどうなったん」
「あの子……ってメイユ?」
うんうん、と年上の子らは一斉に頷く。
真はユチェンの頬を両手で顔を挟んで覗き込むように尋ねる。
「自分の意志で戻りたい思ったんやろ? せやったらあの子の事、抱きしめてキス……まではいかんでも、好きやて伝えて手ぇの一つくらいは握っとるやんなぁ?」
「抱き……キス……、手……っていや、オレは」
「なぁ?」
妖艶にニコリ。
「ままま、そのへんにしてあげてよ伏見君」
なぎさが間に入ったので頬をぎゅうぎゅうしていた手を離しはしたものの、どうやらゼンッゼン進展のないさまを見て取ると、真は甘い顔で笑いかけ、甘い声で一刀両断した。
「意気地なし」
ギョッとしたのは一緒にいた仲間たちである。
「ちょっ」
「伏見君やめたげて!」
「ユチェンくんが瀕死だよー!」
「オレは大丈夫……何も言えてないのは、その通りだし」
項垂れるユチェン。
しかし真だって、ただユチェンを一刀両断にしようと思ったわけじゃない。
「や、まあ、冗談みたいなもんやけど。せっかく強なったのにそのままやったら恰好つかんやろ」
「う」
ユチェンはぐうの音も出ない。
『恋、恋かぁ』と海。
「今メイユちゃんどんな感じ?」と円。
「元気、だけど、忙しそう。紅火楼、燃えちゃったからお姉さんたちの手伝いしたりしてる」
「紅火楼、復旧したの?」
ユチェンは首を横に振る。紅火楼は現在、火事のあとの瓦礫などは撤去されたものの、再建には至っていない。行き場のない女たちはいまだ紅火楼の跡地にいて、辛うじて雨風をしのいでいるものの、これからのことは何も決まっておらず困っている状況だという。
「幸いなのか何なのか……あの時はなんだったかな、そう、夢と現実だったかな」
『メイユちゃんの方がどう思ってるかわからないけど……どこか遊びに誘ったり、贈り物したりすれば喜んではくれると思うよ。少なくとも私は好きな人からそういうことされたらうれしいな』
海の提案に、ユチェンはあまり乗り気になれない様子だ。
「喜んでくれるのかなあ……そもそもオレのこと好きかどうかも……」
『今はみんな大変だからそういう余裕がないのかも。余裕ができたら想いはきちんと伝えた方がいいと思うよ』
私はなかなかタイミングがつかめないでいるけど、と海は心の中で付け加える。
「苦労しているなら、紅火楼に手伝いに行ってみてはどう?」
そう言うのはなぎさだ。
円も、ナイスアイデア! と膝を叩く。
「そうだね。メイユちゃんに会いに行ってみようよ、気になるし」
「今から?」
「今から!」
この街にいられるのは二泊三日しかないのだ。躊躇している暇はない。
するとなぎさが、いそいそと化粧セットを取り出し始めたではないか。
「綺麗にメイクしたら、美人姉妹とか何かで売れることができるんじゃない?」
ユチェンは悪い予感にかられつつ、一歩後ずさる。
「美人姉妹って……まさかメイユと、オレ?」
「すぐ近くににいられれば、守ってあげることもできて一石二鳥だよね?」
割と冗談交じりで。でも割と本気で。
「意気地なし」と告げたときの真に負けぬ迫力で、なぎさはにこりと微笑むのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>ぬばたまの絶対零秘史(ブラック・ヒストリア)
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年02月18日
参加申し込みの期限
2020年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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