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欲望の果てに望むものは
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【
吉田 熊吉
】
力は強いが、情に脆い。愛のあるツッパリで悪い生徒をぶっ飛ばす。そんな熱血漢の熊先生はもういない。
ただひたすらに厳しく、暴力的。従わない生徒は排除していく。
熊吉は今、校内に反抗分子がいないか見廻りをしていた。その横に付き従っているのは
椎井 莉鳥
だ。
彼女は風紀委員ではない。しかし『従順』の欲望に支配された莉鳥は、自ら生徒達の取り締まりを志願した。そのやる気の高さは理事長あずさの目を引き、スタンガンを渡される程の信頼具合だ。そして彼女は結果を出し続けていた。違反者の摘発、逃亡の恐れのある者へのスタンガンでの制圧。今や莉鳥は対象生徒をぶちのめす熊吉の有能な右腕だ。彼女の中には縛られたいというMの悦びと、人を従わせるというSの悦びが同居していた。
そんな冷酷な彼らの前に、堂々と姿を現した命知らずな生徒がいた。
「よぅ。また会いましたなぁお2人さん」
「懲りないわね……」
莉鳥の冷たい視線にへらりと笑うのは、
北里 雅樹
。莉鳥の元カレだ。彼は莉鳥とは反対に『反抗』の欲望に支配されていた。
(俺を縛れる奴は誰もいないぜ!)
……少々キャラが違う気もするが、まあ欲望のせいだろう。彼の反抗の仕方はなかなかだった。
授業中にも弁当を食べながらスマホでエロ動画鑑賞などは当たり前。テストがあるクラスを聞きつければ特製のカンニングペーパーを売り込みに行き荒稼ぎ。ブラック校則を押しつける教師の弱みを握り強請ってやろうと諜報活動まで行っているのだ。
……そして厄介なことに、風紀委員や教師にマークされてるにも拘わらず、その証拠は1つも挙がっていないのだった。
「取り締まらせて貰うわよ、雅樹」
「は、なんで? 俺なんかした? 証拠あんの?」
不敵に笑う雅樹に、莉鳥は静かに溜息を一つ。横にいる熊吉に「長くなりそうなので先生は先に行って下さい」と頭を下げ、彼を先に行かすと改めて雅樹に向き直った。
「自白も有効な証拠になるの、知ってる? 拘束させて貰うわ」
「自白強要なんて証拠になんないだろ? ……いや、この寝子高なら通るのか」
「そうよ、分かってるじゃない」
そう言うと莉鳥は素早くスタンガンを雅樹に向ける。その小さな火花を雅樹は紙一重で避けた。
「……お前、ガチだな」
「当たり前でしょ? 殺すわよ」
バチバチッ。スタンガンの威力を最大にする莉鳥。背筋に悪寒が走りながらも魅入られたように対峙する雅樹。
かつては元カレ元カノ、今は不倶戴天の敵同士。因縁の戦いが熱く静かに幕を開ける。
そして1人になった熊吉の前に、バッと誰かが飛び出してきた。
「おうおう、熊センコーじゃねえか」
暴走族風の特攻服に鉄パイプ。分かりやすいくらい反抗しているのは
化神 小次郎
だ。いかつい熊吉などものともせず、下からねめつけるようにガンを飛ばす。その様子が板についているのは中学時代のヤンキー黒歴史のおかげだろう。勿論特攻服も中学時代の自前だ。
小次郎は熊吉を前にふっと笑う。そしておもむろに鉄パイプを横に一振り。ガシャン! と派手な音がして窓ガラスが割れた。
「―――お前、今何をしたか分かってるな」
熊吉がドスのきいた声で言う。小次郎は鉄パイプを構えつつ距離を取った。
「やんのかセンコー、かかってこいや!」
熊吉が突進してくる。それを特攻服を靡かせながら小次郎はひらりとよけ、同時に体を回転させた。
「おら! 自慢の蹴り技をくらいやがれ!」
ドン! と見事に熊吉の脇腹にヒットする。しかし彼は少しも怯まずぶっとい腕を小次郎に振り上げる。小次郎は鉄パイプでガードしたが、それごとぶっ飛ばされた。
「……は! 教師の攻撃なんざ幾ら喰らってもきかねえよ」
すぐに小次郎は立ち上がったが、内心は驚愕していた。
(なんだあの重い腕は。人間業じゃねえ!)
……鉄パイプは曲がっていた。小次郎は切れた口の中の血をプッと廊下に飛ばし、曲がったパイプを構え直す。
(この化け物に我流棒術がどこまで通用するか……)
その時、叫び声ともつかない鋭い声が飛んだ。
「お前はただの人間だ!」
(なんだ?!)
振り返った小次郎の目に映ったのは、小柄な女生徒が文鎮を振りかざし走ってくる姿。彼女は小次郎の脇をすり抜け、猛然と熊吉に襲いかかった。
「やめろ! あんたじゃ無理だ!」
小次郎が制止する。しかし目の前に繰り広げられている光景は信じられないものだった。
突然熊吉の巨体が糸が切れたように床に崩れ落ちる。そこに馬乗りになるようにして女生徒―――
虚栄 心
は叫びながら文鎮を闇雲に振り下ろした。
「お前は! ただの! 人間だ!」
熊吉の血が飛び散った。
心は陶酔していた。こんな素晴らしい状況があるだろうか。何も持たない―――いや、ろっこんのみ手にしている自分。それですら人間にしか使えないため、フツウを壊しかねずたいてい発動できないのに。
心はろっこん【人間惨禍】を存分に解放していた。自分より大きい男を、教師をめった打ちにする快感。遠くから高笑いが聞こえる。誰の声? ああそうか自分か。自分はこんな状況でなければ思い切り笑えないのか。
その時突然文鎮を持つ腕が動かなくなった。
「やめろ卑怯者! お前熊センセーに何した!」
「……は?」
うつろな目で心が振り返れば、特攻服を着た女生徒が自分の腕を掴んで凄い形相で睨んでいる。私のろっこんを発動して動けているという事は、あなたは恐らくもれいびなのね。強そうな人。ろっこんなくたってあなた強そうじゃない。私はこれしかないのに。ああ何てつまらない。
すうっと心の表情が消える。血まみれの文鎮がごろりと床に落ちた瞬間だった。
「ガーーーーーーッッッッ!!!!!」
地を震わすような雄叫びと共に熊吉がぐわっと起き上がった。血に濡れた顔。そこに光る普段はつぶらな瞳は―――今は完全に狂った獣のそれだった。
(やばい!)
幾度も修羅場をくぐり抜けてきた小次郎の背筋に、氷の刃のような悪寒が走る。
「逃げろ! 殺されるぞ!」
瞬時に体勢を変え、走りだそうとした小次郎だが、戦い慣れていない心はそうはいかない。
「お前はただの人間だお前はただの人間だお前はただの……」
恐怖に目を見開きながら心は壊れたスピーカーのように繰り返すが、もう理性を失っている熊吉の耳には言葉として届いていなかった。
熊吉が鋼鉄のような腕を心をなぎ払うように振り回す。
(―――やべえ、あの子死ぬ!)
小次郎の体は勝手に動き出していた。後ろから心を体ごと捕まえ、そのまま窓の外に飛び出したのだ。しかし勢いのついた熊吉の腕は容赦なく小次郎の背中を打った。
「ぐはっ!」
意識が飛びそうになりながらも小次郎は受け身の体勢を取る。小次郎と心は転がるように中庭に落ちた。
「……1階で助かったな……」
頭上には抜けるような青空。小次郎は地べたでそれを仰ぎながら呆然と呟いた。まさか自分がガラスを割った事がこんな風に役に立つとは。小次郎は気絶している心を抱え力なく笑い、自分もそのまま意識を失った。
(ルールは大事だ。自由はルールがあってこそ、何だけど……)
きっちりと制服を着用し、廊下で佇む生徒がいた。元生徒会長
志波 武道
だ。彼は縛られたい欲望と、愛校心の狭間で揺れまくっていた。
これが寝子高の姿なのだろうか。自由に溢れ、もっと楽しく、笑い合っていなかっただろうか。規則とは何なのだろうか。
ポケットにはミラから借りた天界の鏡。俺の取るべき道が何が正しいかは分からない。けれど、皆のフツウが壊れる事は俺は許せない。それだけは分かるんだ。
従順な欲望に支配されそうになっている武道は、休み時間にだけでも校内の様子を探ろうとしていた。廊下を、確かめるようにゆっくり歩く。すると突然ガッシャーン! と外からガラスの割れる派手な音がした。
「何だ?!」
武道は1人中庭を覗いた。下から言い争うような声が聞こえる。周囲の生徒達はこれ以上下手に面倒ごとに関わり合いたくないと、外の様子を伺う素振りもなかった。
(どうする。見に行ったらきっと次の授業に間に合わなくなるかもしれない)
武道は逡巡する。その時だった。
女の子が2人、割れた窓から飛び出してきたのだ。
「どうした!?」
武道は3階から乗り出すように叫んだ。しかし女の子達は意識を失っているのかぴくりとも動かない。瞬間、武道は走り出していた。
階段を駆け下りる。その時、見知った顔に出会った。
「志波先輩!」
「あ、庚くん!」
後輩の
如月 庚
だった。
「今、女の子が中庭に!」
「ああ、俺も見てました。2階から見た限りではどうも気絶してるみたいでしたけど」
「無事そう?!」
「ええ。ところどころ怪我をしているみたいでしたが、命に別状はない感じです。俺のクラスの保健委員が飛んでいきました」
「よかった~」
ほうっと武道が安堵の息をつく。この非常事態に阿吽の呼吸で伝え合えるのは何度も危ない場面を共にしてきたからだろう。庚はその鋭い眼光を隠そうともせず、武道に囁いた。
「ちょっと吉田熊吉先生がヤバそうです」
「……ああ、やっぱり」
ミラの言っていた1人だ。武道は少しだけ悲しくなった。あんなに人情に厚い人だったのに。
庚は、ふつふつとした怒りをその胸に抱えていた。
色々暴れていた自分だったが、真面目に進路や将来の事を考え始め、ちっとは大人しくしようかとも思っていた矢先にこんな事態。
絶神? 校則? これで従順はさすがに無理だろうがよ。世が世なら校舎の窓ガラス叩き割って回る案件じゃねぇか。
理不尽な『ルール』に縛られる気は毛頭無ぇ。この事態に反逆する。無論、その原因にも。
(……もう少し『不良』をやらなきゃならねぇみてぇだ)
庚は自分を確かめるようにぱしんと自分の拳を掌で受け止めた。
「―――先輩、やりましょう。この状況は止めなきゃなんねぇ」
「……うん、そうだね」
男2人は決意に満ちた瞳で互いの拳を突き合わせる。そこにもう1つ小さな拳が入った。
「よーし、頑張りましょー」
「屋敷野?!」
「梢ちゃん?!」
2人の隣にはいつの間にか赤いお下げの女の子が姿を現していた。やはり彼女のろっこんは神出鬼没だ。男達の視線を一身に集めた
屋敷野 梢
が、オリーブ色の大きな瞳をにやりと細めた。
「レジスタンスですよ、皆さん!」
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3人まで
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バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
90人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月11日
参加申し込みの期限
2020年04月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月18日 11時00分
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