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欲望の果てに望むものは
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【
テオドロス・バルツァ
】
はちわれ灰色猫は仮初めの姿。中に神の力を内包する、テオ。それはののこを守るためだったのに。
今の彼に縛るものは何もない。使命など、忘れてしまった。―――あるのはただ、神の破壊。
「テオ君~、どこかな~?」
こっそりと、でも猫には聞こえるくらいの声で校舎を歩いているのは
恵御納 夏朝
だ。手には全猫大好きNYAOちゅ~る。授業をさぼってまで、彼女はテオを探していた。
テオが絶神かどうかは分からなかった。けれど、どちらでも良かった。
従順と反抗が同居している寝子高。これは絶神の相反する欲望なのではないだろうか。絶神は縛られたいし、縛られたくない。何より。
(『つながりたい』んじゃないのかな……)
夏朝は思う。それなら、自分が繋がろう。暖かさを教えてあげよう。絶神でもテオでも。抱っこして、ぎゅーってして。満たされれば、きっと彼らの何かが変わるはず。
見回りの風紀委員の目をかいくぐりながら夏朝は歩く。そして遂に屋上で。
「テオ君!」
灰色のはちわれ猫が、澄んだ青空の下、鋭い瞳で佇んでいた。
「テオ君、こんにちは。おやつ、食べない?」
夏朝はしゃがみ込み、笑顔でNYAOちゅ~るを差し出す。テオは一瞥しただけで動かない。
(むむ、難しいかな?)
まあ元々可愛げが余りないタイプであり、それがテオでもあるのだが。しかしこう何か少しでもアクションがあってもいいだろうに。
(寄ってきてくれたら、色々話したいんだけどな)
ののこちゃんにまで反抗したい気持ちとか、愚痴とか。共に過ごして、出来れば反抗の気持ち自体を薄くしてあげたいんだけど……。
NYAOちゅ~るを片手に考えあぐねる夏朝。すると後ろから声がした。
「ここでしたのね、テオ! ののこ様を守る使命すら忘れた馬鹿猫が……!!」
驚いて振り返る夏朝。そこには艶やかな長い黒髪を持つ女生徒――
愛猫 萌々子
が腕を組み仁王立ちをしていた。
(ののこ様を見捨てるつもりなんて、もう我慢できません!)
ののこ親衛隊の萌々子は怒っていた。
そもそもテオは気に入らなかったのだ。ののこ様に従順でもないくせに、傍にいて。ののこ様に仇なすなんて不届き千万! ようやくテオを蹴り飛ばせる日が来たというものだ。
……まあそれを世間では嫉妬というのかもしれないが、萌々子の考え方は反抗欲望の増幅で、かなり高圧的になっていた。
「ののこ様に手出しはさせませんよ……!」
萌々子はテオを睨み付けながら内ポケットから何かを取り出した。それは、レーザーポインタだった。
(ふふ、職員室から無断で拝借したこの代物。あなたには威力を発揮するはず)
萌々子はテオの周囲に向け、レーザーポインタの光を動かし始めた。ゆっくりと、誘うように。
テオも神様。簡単に危害が加えられるとは思っていません。だから猫の本能に訴えかけるのです。ほらきっと、無様な姿を見せるでしょう……!
テオはつうっと光を追い始めた。やっぱり! と思ったその時。彼は瞳を1度閉じると、ギロリと鋭い視線を萌々子と夏朝に向けた。
『煩い人間共め……。どいてろ』
「危ないっ!」
テオの声が頭に響いた瞬間、夏朝が反応した。もれいびとなってから数々の体験をしてきたため、自然に体が動いたのだ。
萌々子を抱きしめながら横に倒れ込む。と同時にろっこん【重く軽く】を発動させ、ねこシールを射出した。しかし。
「痛っ……!」
弾丸のように飛び込んできたテオに腕を引っ掻かれる。それは思ったより深く、制服は破けそこからだらりと血が垂れた。しかし夏朝はテオの行方を捜す。
「うまくいったはず……!」
視線の先のテオは、ふわふわと浮かんでいた。
(やった!)
とっさの事だったが、ろっこんで軽くしたのだ。風に流されるテオ。しかし彼は慌てず、柔らかい体で自身に貼り付いたシールを口で剥がした。
(しまった!)
重くした方が良かったのかもしれない。しかしあの襲われた時にはそこまでは考えられなかったし、優しい夏朝はテオ自身にダメージを与えるのを嫌ったのかもしれない。
『人間如きが神にたてつくか……』
すとん、と綺麗に着地したテオが、静かにこちらに近付いてくる。発する殺気に逃れられず、2人は声もなくじりじりと後ろに下がる。その時、ふわりと人影が舞い降りた。
「―――テオ、僕と戦おうよ。1度君とはやってみたかった」
柔らかい声。しかしその身のこなしには寸分の隙も無い。
「サキリ君!」
夏朝の呼び声に、熟練の戦闘屋
サキリ・デイジーカッター
は振り返り、その紅い瞳を優しく細めた。
緊迫する屋上。そこから離れて1人図書室に走る女生徒がいた。
(何か、何か手がかりがあれば……!)
茶色のポニーテールを揺らして走っているのは
日々野 結衣香
だ。ののこのため、テオのために彼女は何かしたかった。テオが怪しい者の中の1人となっていれば、尚更だ。
テオに絶神が取り憑いているのか分からない。そもそも絶神の目論見が何なのかも分からない。けれど、分からないからと立ち止まっている訳にはいかない。いつも困るとろっこんの“ござるさん”頼みだったけど―――今回は、私が、私なりのやり方で動く。だって、この楽しい寝子島を根幹から揺るがす大事件だもの。
読書家の結衣香が思いついたのが、図書室。彼女は1人飛び込んだ。
とりあえず、郷土資料の棚に走った。寝子島に関する歴史。どれもらっかみ伝説については書いてあるが、それだけだった。
(もっと、詳しい物……)
本を置いては目を棚に走らせる。すると真新しい本が目に入った。
「『寝子暦零年の大妖怪大戦』?」
最近入った本なのだろう。見た覚えがない。結衣香は本を取り、ページを捲ってみた。
(何これ、すごい……)
落神伝説の物語仕立ての本だ。零神と絶神の戦いが壮大なスケールで描かれている。結衣香が食い入るように読んでいると、耳元で呑気な声がした。
「そうそう、その戦い大変だったんですよねー。まあ私、壁でしたけど」
誰もいなかった筈の図書室なのに。
結衣香の隣でお下げの少女―――
屋敷野 梢
が本を覗き込みながらのんびりと言い、噛みしめるようにうんうんと頷いた。
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担当ゲームマスター
KAN
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3人まで
シナリオジャンル
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
90人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月11日
参加申し込みの期限
2020年04月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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