this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
欲望の果てに望むものは
<< もどる
1
…
26
27
28
29
30
●封印、そしてフツウへ
桜庭 円
も無事合流し、テオは、
サキリ・デイジーカッター
が天界の鏡で絶神の尻尾が映らない事を確認した上で、ぐるぐるに縛られ目隠しをされた上で段ボールに放り込まれて封をされた。
「これ、正気に戻ったらテオ怒りそうだな」
御剣 刀
がガムテープをビッと切りながら言う。サキリが頷いた。
「大丈夫。御剣が提案したって言うから」
「俺だけ?!」
「嘘々。僕も謝るよ」
サキリが笑う。そこに
恵御納 夏朝
と
愛猫 萌々子
が駆け込んできた。
「サキリ君、大丈夫?!」
「ああ、恵御納。うん、何とかなったよ」
「良かった……」
「ああ! ののこ様がいらっしゃる! 良くご無事で」
萌々子はよよと泣きながら
野々 ののこ
に駆け寄る。夏朝はサキリ達に言葉を続けた。
「そう、尻尾が見つかったって。学校の方も生徒会長達がレジスタンスを立ち上げて、うまくいったみたいだよ」
「尻尾を捕らえたのか!」
驚くサキリ達。夏朝はこくりと頷いた。
「それでね、今講堂でライブやってるんだって」
「……なんで?」
脈絡のない繋がりに文字通り首を捻る刀。あははと円が笑った。
「いいじゃん、ウチの高校らしくて。楽しそうだね、ののこちゃん行く?」
「……校則違反になりませんか?」
萌々子に抱きつかれながらののこが言う。夏朝が柔らかく笑った。
「理事長に校則色々撤廃させたらしいよ。だから今のところ大丈夫」
「ののこ先輩、行きませんか? 私……ののこ先輩の笑顔が見たいです」
嘉渡洲 稀跡
が静かに言う。ののこは少し逡巡し、上目遣いに皆を見た。
「……楽しいことはいけないことじゃ、ない?」
「「「「もちろん!」」」」
円、夏朝、萌々子、稀跡が大きく頷く。ののこの顔がぱあっと明るくなった。
「じゃあ、行く!」
講堂で大盛り上がりのパフォーマンスが行われている頃、生徒会室では主なレジスタンスメンバーが顔を突き合わせていた。―――尻尾を2つ捕獲して。
「いや、びっくりしたよ。庚くんを何とか保健室に連れてこうとしてた時に会ったんだ」
志波 武道
は己の怪我の痛みに顔を顰めながら横を見る。そこには神妙な顔で
穂現 まう
が尻尾を握り座っていた。
彼女の話は、こうだった。
九夜山の炎からまうが猫鳴館を守っていたら、突然背の高いがっしりした男が尻尾を握って現れた。
その男曰く「爆発した後に尻尾が現れた」らしい。恐らく自分が戦っていたマッドサイエンス爺さんのものではないかと。
尻尾をぎゅっと握るとおとなしくなったが、これ以上どうしていいか分からないので、何とかしてくれないか、という事だった。
「まうも色々尻尾に試してみたんだけど、お月様に返す事はできなくて……」
しゅんとするまうに、
屋敷野 梢
が明るく言った。
「それなら多分大丈夫ですー。方法は推察しています。こちらにお連れした日々野さんと」
梢に紹介され、
日々野 結衣香
はひゃんと背筋を伸ばした。
「は、はい!」
「方法あるなら助かりますー! 丹羽先輩と嘉織ちゃんもしんどそうだから」
隣に座る
丹羽 紅葉
と
島崎 嘉織
を気遣い、
雨崎 楓香
が言う。彼女達の手には尻尾がしっかりと握られていて。
「確かに、何とか出来るなら早く何とかしたいわよね。やっぱり緊張するわ」
苦笑する紅葉にまあまあと梢が言った。
「握る人を選ぶので仕方ないです。もう少し頑張って下さい」
「そうなんですか?」
まうが驚く。梢が頷いた。
「ちょっと実験したんですよー。複数の生徒に尻尾持ってもらって。そしたら何て言うか、『尻尾を何とかしたい、今の寝子島を何とかしたい』と思う生徒だと、尻尾は大人しくなったんです」
「思いの強さが絶神を抑えてるのかもね」
ふむふむと頷く武道。で、と彼はポケットからミラから借りた天界の鏡を出した。
「―――尻尾を返すって、コレ?」
武道の視線に、梢はこくりと頷いた。
「さすが寝子暦零年を経験してますね……そうです。鏡から出て来たなら鏡に通せばいい。でも」
梢は首を傾げた。
「通しても、また出てきてしまわないですか?」
「!」
武道の瞳が大きくなる。梢が静かに頷いた。
「そうなんですよ。そこで困ってしまって。……そしたら、日々野さんが気付いてくれたんです」
梢がどうぞと結衣香に発言を促す。結衣香は場の注目を一身に受け戸惑っていたが、意を決して口を開いた。
「その……鏡を壊せばいいんじゃないかって、思ったんです」
「鏡を壊す?!」
「は、はい。戦国時代なんかでは、敵の退路を断つのは常套手段というか、当たり前というか……」
そこで結衣香は自身のろっこんのござるさんを思い浮かべた。
彼がいてくれたお陰で、当時の様々な話を聞けたし、興味が出てそいういった本も読もうと思うようになった。それが今思わぬ形で役に立ってる。……ありがとう、ござるさん。
キュッと胸を掴み微笑むと、結衣香は顔を上げた。
「尻尾を通した後に、鏡を壊す。―――ただ、これには注意点があります。恐らく同時でないと意味が無いです」
「私もそう思いますー。鏡が残っていると、その1枚から出てきてしまうんじゃないかと。だからミラから借りた全ての鏡を同時に壊す」
「そんな事できるの?!」
「―――はい、出来ます♪」
可愛らしい声と共に、パッとミラが姿を現した。
「皆さんの声を私が中継して、寝子島全土の人々にお伝えします。皆さんには合図をお願いしたいのです」
「え、でもちょっと待って」
武道が額を押さえながら考え考え言った。
「……鏡全部壊しちゃったらさ、これから月にいる絶神の様子ってどうやって分かるの?」
場がしん……っと静まった。梢と結衣香とミラは顔を見合わせる。梢が静かに口を開いた。
「月の封印が綻びていて、絶神が鏡を通ってきてしまう、という事実が分かった以上、少なくとも鏡は壊さなければいけないでしょう。今ある脅威を取り除くのが最優先かと」
「すみません、私もこれしか尻尾を封印する方法を思いつかなくて……」
しゅんと結衣香が言う。武道が慌ててぶんぶんと両手を振った。
「あ、違う違う! いや、俺も壊すのは賛成だよ。ていうか、もう様子見する段階じゃないのかもね」
「ほほう……と言いますと?」
梢の眉が上がる。武道がふんっと鼻息荒く言った。
「閉じ込めながら怯えているだけじゃダメって事。やっぱり、いつかは対峙しないと―――」
「ふふ……ですね。その時にはこちらももっともっと力をつけていきましょう」
梢はにやりと笑う。そして仲間達を見て言った。
「だからこそ、今は尻尾をしっかり封印しましょう。皆さん、講堂にレッツゴーです。せっかくだから、盛り上がっていかないと!」
―――そして、ミラを通して寝子島全土に尻尾封印の手順が伝えられた。
各地で、寝子島を思う仲間達が今か今かと合図を待っている。その合図は講堂のステージにいる3人に託された。
夢宮 瑠奈
と
綴 柚枝
、そして理事長室が落ち着いてライブに飛び入り参加した、
雨寺 凛
だ。
「緊張するけど、寝子島のために頑張るぜ! まず俺がカウントダウンする、そして凛ちゃんのかけ声で、尻尾を鏡に戻す」
「はぁーい! 頑張るよ!」
凛が大きく手を上げる。
「その後瑠奈ちゃんのかけ声で、みんな鏡を割る」
「うん、頑張ろうねみんな!」
瑠奈がきゅっと拳を握る。頼もしい仲間に柚枝は瞳を細めると、観客に向き直った。
「チャンスは1回。みんなも一緒にカウントダウンしてくれ。いくぞー!」
柚枝の音頭に講堂の観客達全員のカウントダウンが始まった。
「「「5、4、3、2、―――1!」」」
すうっと凛が息を吸う。はっきりした声が響いた。
「よぉーし、みんな、尻尾を鏡に戻しちゃえーーーーー!!!」
ステッラ・デッラ・コリーナでは。
ミラが持って来た鏡を前に、
水守 流
、
鴻上 彰尋
、
八神 修
が待ち構えていた。
「合図が聞こえた!」
彰尋が顔を上げる。3人はうんと頷いた。
「こんにゃろめ、食をバカにする奴は2度と戻ってくるな!」
「ほんと、あの格好は頂けませんでしたよ。2度としないで下さいね」
「何度蘇ったって俺達は何度でも防ぐから。―――いつか、貴方が俺達を認める時まで」
3人はせーので尻尾を鏡に押し込んだ。
ねこ温泉では。
曖浜 瑠樹
と
綾辻 綾花
が、
月影 欠る
、
月影 満る
、
神薙 焔
、
薄野 五月
、
旅鴉 月詠
に見守られながらなごり惜しそうに尻尾をもふもふしていた。
「尻尾、返しちゃうのー?」
「そうですね……寝子島のためですから、仕方ありません」
瑠樹の言葉に綾花が答える。2人は焔によって洗われてぴかぴかになった尻尾を鏡に通した。
寝子ヶ浜海岸では。
「ようやくおさらばできますね」
日月 透
が忌々しそうに手の中の尻尾を睨んだ。
「尻尾の分際で神無さんに触るからですよ」
「……それは『彼女は私のもの』だからですか?」
耳元でそっと囁く声。透が目を見開いて振り向くと、
望月 神無
が悪戯っぽく笑っていた。
「そ、その件に関しては後でお詫びします……!」
神の尻尾に啖呵を切った男はあの勢いはどこへやら、あわあわと言う。そして全部こいつが悪いんだとばかりに鏡に向かって尻尾を蹴った。
講堂では。
生徒達が見守る中、まうと紅葉達が思いを込めて、それぞれ鏡に尻尾を通していた。
鏡に尻尾が吸い込まれるように消えていく。無事に月に封印できそうだと皆が思ったその時、鏡が突然輝き始めた。
尻尾を通した鏡だけではない。ミラが人々に渡した全ての鏡がだ。
鏡を通して寝子島に凶暴な力が流れ込んだ。まるで全知全能になれるような荒々しい力。絶神が鏡の向こうから笑っているようだ。お前達はこの力が欲しくないのか。お前達はこの力を拒否する事ができるのかと。
―――しかし。
「そんな力……いらないよ」
ねこ温泉で鏡を持った
志波 拓郎
が言った。
「そうそう。力があるからなんなのかな?」
講堂で鏡を持ちながら円が肩を竦める。
「力があろうがなかろうが、僕は僕だ」
サキリが鏡を睨み付けるように、静かに言う。そこにステージ上の瑠奈の声が、寝子島の人々に響いた。
「思いは1つ。さあみんな、最後の仕上げにいくよ。……せーのっ!」
「「「「絶神、バイバーイ!」」」」
―――パリーンッ!!
全ての天界の鏡が砕け散り、粉々になる。あの乱暴な光は急速に輝きを失い、消えた。
「お……わった?」
柚枝が呆然と呟く。凛と瑠奈は曖昧に頷くだけだ。その時脳天気な声が講堂に響いた。
「ねーねー、ライブはー? 終わっちゃったのー?」
「……ののこ? お前、アホの子ののこか!?!」
隣にいた刀が目をひんむいて叫ぶ。ののこがにししと笑った。
「ののこだよー。どしたの? ねぇねぇ、ライブしようよ!」
驚く生徒達。そこに瑠奈の泣き笑いの声がした。
「……おかえり、ののちゃん」
柚枝も凛も破顔する。
「そうだな、ライブ続けようぜ!」
「よぉーし、たくさん歌っちゃうよ!」
3人が笑顔で声を合わせた。
「「「みんなー、楽しもうぜーっ!」」」
ワアッ! と揺れるような声で生徒達が応えた。
保健室で。
意識が戻った
如月 庚
に、梢と武道から尻尾の封印の事が伝えられた。
「……という訳でね、もう天界の鏡はないから絶神の様子は見られないんだケド」
武道がゆっくりと言う。庚は正面を見据えながら、パチンと拳を自身の掌で受け止めた。
「いや、もうこうなったら鏡で様子見なんかいらねぇだろ……」
「HAHA! 庚くんならそう言うと思った☆」
頼もしい庚に武道は楽しそうに笑う。―――そう、みんな思いは1つなのだ。だからこそ、今回の尻尾も無事に封印できたのだ。
「闇が光の力を求め続けるなら、寝子島に住む者として、そこはきっちりお相手するしかありません」
梢が表情を変えずに言うが、その瞳には強い意志が宿っている。2人も強く頷いた。
「そうだね。もう受け身ではいられないね」
「次はこっちからだ」
窓からは寝子島の綺麗な青空が見える。明るい保健室で、若者3人はお互いの手を重ね、目と目を合わせて頷いた。
ライブが続き盛り上がる講堂。その隅に立っていたサキリは段ボールがドスドス動いている事に気が付いた。段ボールを開けるとテオがもがいている。サキリは手早くテオの拘束を解いてやった。
「悪かったね」
苦笑するサキリにテオはそっぽを向いた。
『……俺も理性を失っていたからな。仕方ねぇ』
壁際に佇む1人と1匹。サキリが言った。
「まだ、この世界を閉じないんだね」
『ののこが入っちまったからな。最終的にゆっくり閉じる。そうしたら、何事もなかった事になる。大なり小なり記憶に刻まれる奴は出るだろうけどな』
そうか、とサキリが頷く。小さくテオの声が続いた。
『……色々世話になったな。他の奴らにも伝えてくれ』
「自分で伝えなよ」
苦笑するサキリ。その時わあっと講堂が湧いた。また新たな曲が始まったのだ。ののこがぴょんぴょんする姿も小さく見える。
(フツウが、戻ったな)
1人と1匹は壁に凭れライブを眺める。お互い小さく体を揺らしながら。
<< もどる
1
…
26
27
28
29
30
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
KAN
ファンレターはマスターページから!
KANです。
ご参加の皆様、ありがとうございました!
大遅刻です。本当にすみません。
最後に頑張るぞと思ってたのですが、最後に大迷惑ですね。ごめんなさい……
こんな大遅刻ですので、個別コメまで手が回りませんでした。
こちらで。
皆様のアクションを踏まえ、アドリブ加えてリアを書きました。
できる限りアクションを拾うことを心がけましたが、話の流れなどで思うように行動しきれなかった方もいるかもしれません。ごめんなさい。
それでも、皆様と寝子島を守れてほっとしております。
そして、今回のシナリオでまたMSを一旦お休み致します。
複数人数の描写を請け負う事が現在の生活では困難になってきたのです。
また、生活環境など変わりましたらひょっこりお邪魔するかもしれません。
その時は是非また遊んでやって下さい。
PCさん達が寝子島で楽しくいつまでも遊べますように。
いつかまたお会いできること、楽しみにしています!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
欲望の果てに望むものは
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
90人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月11日
参加申し込みの期限
2020年04月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!