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携帯戦記カプセルギア マスター・ワンを討て
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【カプセルギア部門・局所フィールド実験室(2)】
バトルの音が、やけに遠くに聞こえます。
SHOとMAKIYUKIのほんの一時的離脱は、ほかのみんなにも伝わっています。なによりスピーカーを通じて、ふたりの会話はみんなにも届いています。
これはなんのためのバトルなのか。MAKIYUKIは……雪人は彼らを、どこへ連れていこうとしているのか。誰しもが、知りたかったはずです。
鬱蒼とした森を形作る幻の只中で、彼は絞り出すように、過去を再び紡ぎ始めました。
「……テストプレイヤーだった。そうさ。カプセルギアが誕生する瞬間、僕はあそこにいたんだ」
「あそこ……愛光堂か」
返事はありませんけれど、SHOはその沈黙を肯定と解釈しました。
「愛光堂はビデオゲームも出してるの、知ってる? 今じゃすっかりカプギア一色だけどね。で、ある大会で、優勝したんだ。僕がね。ジュニア部門も一般部門でも」
「なんというか。さすがだな」
「正直言って、楽勝だった……そうしたら、連絡が来たんだ。愛光堂の社長から、直で」
少しだけ、自慢げ。やはりゲームや遊びに長けていることは、少なくとも彼の自信を支えているひとつの要素ではあるようです。
「初めに見せられたのは、ばらばらの試作パーツたちだった。まだ『カプセルギア』って名前が付く前さ。統一感もなにもない無数のパーツの中から、このオモチャの象徴となるような一機を組み上げてほしいって」
「なるほど」
SHOにもピン、と来たのでしょう。
「それが『ボナパルト』。か」
「僕は歴史が好きだったからね。このオモチャが、カプセルトイのシェアっていう戦場を征服していけるように……って」
「アンタらしいな……」
そうして誕生したのが、開発コード『マスター・ワン』。通称、ボナパルト。
「それから、僕はあいつと……ボナパルトと、テストして。テストして。トライ&エラーを繰り返して、またテストして。カプセルギアの完成度を高めていった……」
それが一体どれほど濃密で大切な時間であったのか、彼は具体的な数字を挙げずとも、伝わってきました。
長いこと、いっしょに過ごしたのでしょう。大切に、大切に育てていたのでしょう。カプセルギアという画期的な玩具が世に送り出されるまで、何度も苦楽を共にしたのでしょう。
「……でも。消えた」
「消えた?」
「消えたんだ。ボナパルトは。僕の前から、突然に」
そして訪れた、長い空白の時間。胸にぽっかりと開いた、埋まらない穴。
のめり込んでいたオモチャを脈絡もなく唐突に取り上げられた喪失感。
「社内の誰かが小金欲しさに売り飛ばしたか、あるいは……分からないよ、事の経緯なんて。でも、その後さ。風の噂で……ユグドラシルがカプギアの類似商品を開発するために、データ取りに利用されてるって……もう、ボロボロになるまで酷使されているんだって……リーク情報がさ……」
「MAKIYUKI……」
少しばかり震えた声と、鼻をすする音が、SHOの胸を締め付けました。
「なるほどね。そんなことがあったんだねえ」
「子どもだって悲喜こもごも、波乱万丈ってやつですな~」
その頃MASHIRO&MADOKAのコンビは、マシン・ラット相手に大立ち回りを繰り広げておりました。
小中学生が多いギアマスターたちの中にあって、ふたりはちょっぴりお姉さん。彼らの想いを尊重しつつも、オトナらしく振る舞わなくてはなりません。
「円さん。こういう素早い相手は、動きを止めるのが一番ではなくて?」
「よくってよ、真白さん」
……オトナらしく振る舞わなくてはならないのです。
「っつーわけで、作戦開始だー!」
MADOKAのベリアルが飛翔し、反重力地帯を難なく突破し、マグマ地帯を目指します。
「ビット射出!」
脚部から展開した16基のレーザービットが陣形を組みながら舞い、分散しながら迫るマシン・ラットたちの注意を惹きました。
MADOKA、そしてMASHIROの意図は、すぐにもみんなへ伝わったようです。
ビットと併走するのは、くろナオちゃんのスカルブーティちゃん。
「MAKIYUKIちゃんの様子も気になるけど……早くマスター・ワンのところに行けるように、あたしもがんばるわね!」
ぎらり爪を閃かせ、マシン・ラットの黒い群れを外側から牽制し、
「オレも手伝うよぉー!」
りゅーきのラズちゃんもぴょいんぴょいんと身軽に跳ねて、可愛らしくおしりをふりふり。
単純なラットたちは釣られに釣られて、やがてひとつの流れへとまとめ上げられていきます。
「おー、みんな上手いぞー! その調子!」
MADOKAはとうに、マシン・ラットたちの性質を見抜いています。
火を吹く活火山。氷結きらめく雪山。形作られる風景はあくまで、幻像の産物……けれどカプセルギアにとってはまぎれもなく現実の戦場です。
そしてそれは、環境の踏破難度を計るマシン・ラットたちにとっても同じ。
「つまり、ネズミさんたちは急な山を越えられないし、進むルートは限られるわけ。円ちゃん、こっちこっち~」
突き進むネズミの群れはどろどろと流れるマグマの川を避けようとするあまり、真っすぐに待ち構えるネージュリェーツのもとへ。
先頭のベリアルはまるでハーメルンの笛吹きよろしく、ネズミたちを整然と導きます。
そして、
「はい、とうちゃーく! んじゃ、みんなのパーツは返してもらうからね。真白ちゃん、よろしくぅ!」
「おっけー円ちゃん! ネージュリェーツ、やどりぎあーむ一斉起動!」
追い込まれた谷に敷き詰められた、ネージュリェーツのトラップが発動!
キキキ、チチチチー! ネズミたちは伸びてきた蔦や蔓にぐるぐるぐるりと絡め取られて、あっという間にがんじがらめになってしまいました。
運よくトラップを逃れた数体も、みんなのカプギアがすっかり包囲していて、チチチ? とカプギアたちの顔色を窺うように首を傾げます。
やがて……はたはた、ひらひら。ネズミたちは文字どおり、風にはためく白旗を上げました。
「やったね!」
「いえーいっ」
環境とシチュエーションを巧みに用いたトラップ戦術! それがMASHIROとMADOKAの黄金パターン。見事にバッチリ、決めてみせたのでした。
降参モードとなったネズミたちの手から、みんなのパーツは取り返されました。
ボナパルト2にも、再び見慣れたヘッドパーツが戻ります。
SHOは、いつも冷静かつ無表情なあの顔が、今はどれほどに濡れているのか……いやでも浮かんでくる想像を頭から追いやりながらに。
「MAKIYUKI。これはアンタのバトルだが……ここまで来たら、俺たちのバトルでもある」
セイクビリットがボナパルト2へと振り向き、右手を掲げます。
「進もう。決着を着けよう。アンタと、俺たちで」
しばしの逡巡の後。頼りなげな仕草で、ボナパルト2はその手をつかみました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年02月10日
参加申し込みの期限
2020年02月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年02月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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