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猫鳴館、自治会長選任戦 ~裏寝子温泉我慢大会~ 皆、熱くなれ
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(おー、みんな根性あるなぁ)
さすがにサングラスこそしていなかったが、ビキニ姿でリゾートよろしくビーチチェアにのんびりと寛いでいた
酒浸 朱蘭
。横目でちらりと温泉に浸かり熱闘を続ける参加者達を確認すると、よいせと体を起こした。
猫鳴館生達がちょっとやそっとで音を上げるとは思ってはいなかった。ろっこん水に手を伸ばしたのも
橘 明里
のみ。それもあれは暑くて仕方なくではなく、自主的に手を伸ばした感じだったし。
「さーて、どうすっかな」
猫鳴館の自治会長ともなれば、館生も個性豊かで本当に色々な事がある。その上、
あかずの間
から出てきた1枚の紙に書かれた、『氷ちゅー期』。
(やっぱ我慢強くやれる子に、次の運命を託したいんだぜ!)
……おお、現会長意外に考えてる。
獅子唐 ケンジ
の考えも当たらずとも遠からずか。と、その時朱蘭の耳に微かに音が届いた。
「―――チュー!」
(……チュー?)
バッとその方を見れば、岩壁の隅の方に5,6匹のネズミが固まってこちらを見ているではないか。
さすがに驚いた朱蘭だったが、ネズミ達を見ている内に不思議な事に気が付いた。
(ほう……ほう……これは)
何とな~くネズミ達の考えている事が分かるのだ。そしてどうやらあちらも同じようで。段々双方の表情がにやにやにやりと悪い顔になっていく。
(なるほどな……いいぜ、許可する。それでダメなら次の手だな)
朱蘭が頷くと、ネズミ達はタタタッとどこかへ素早く消えていく。それを確認してから朱蘭はくぴりと自分の冷たいろっこん水を飲んだ。……何だか知らんがネズミ達は悪戯がしたいらしい。しかし、悪意はあまりない感じだった。あれなら多少選任戦に介入しても大丈夫だろう。……それに、少々の事は猫鳴館生なら乗り越えるに決まっている。
「いつもは楽しくがモットーだけど、今回だけは心を鬼にして頑張るぜ……そう、心を鬼にしてだぜぇ?」
ニヤリと不敵に笑う朱蘭。それは一筋縄ではいかない面々を率い、数多の困難をくぐり抜けた、立派な猫鳴館自治会長の顔であった。
*
微かな異変に気付いた
恵御納 夏朝
が温泉から上がり、また長机に戻った頃、天使(自称)明里はだいぶ
出来上がっていた
。
「うふふ~、ふわふわするのなの~☆」
ゆーらゆらと赤ら顔で首を揺らす明里。
近石 簾
、
サキリ・デイジーカッター
、
北里 雅樹
は全員思っていた。
(((もう彼女は上がらせた方がいい……!)))
「あのな、橘。あんたの思いは受け取った。 ……だからもう上がってくれ、な?」
女子は苦手だが、一生懸命自分を応援してくれた同志だ。本当に彼女が昇天してしまわないようにと、簾は言葉をかけた。明里は彼の心配そうな瞳をじいっと見つめると、にっこりと赤い澄んだ瞳を細めた。
「りょうかいなの! あたしもね、たいやき食べたいと思ってたのなの!」
「「「たいやき??」」」
あっさりと引き下がってくれた明里に安堵した簾陣営だが、謎の単語に首を捻った。何故、温泉でたいやき?
その言葉に答えるように、明里はにししと向こうの岩壁を指さした。
「ほら、あそこにたいやきがあるのなの~! と、ネズミ!」
―――え?
明里の大きな声に、簾陣営と
穂現 まう
陣営が彼女の指さした方を見る。そして全員仰天した。
「あれは廃墟写真集じゃねーか!」(by 近石簾)
「無くしたはずの僕のナイフ!」(by サキリ・デイジーカッター)
「あそこに見えるのは……もしかして冷やし中華!?」(by 北里雅樹)
「まうのお気に入りの猫ぬいぐるみ……」(by 穂現まう)
「待って、あれ私が今手がけている研究資材じゃないかしら」(by
神野 美野梨
)
「冷し胡瓜!!!」(by 獅子唐ケンジ)
「あのたいやきはきっと天然ものなのー!」(by 橘明里)
岩壁にはずらりと参加者達の大好きな物が並び、その横にはネズミが並んでチューチューと楽しそうに鳴いている。
驚く参加者。それを見ながら、朱蘭は目を細めた。好きな物で誘惑作戦……ネズミ共、なかなかやるじゃねぇか。
そんな朱蘭を見て、夏朝は少なからずおたおたしていた。……会長は何だかネズミ達を静観するみたいだけど……いいのかな?!
かたや夏朝と交代で温泉に戻った
椎井 莉鳥
は元カレの声に頭を抱えた。……いつまでやってるのよ、受験生。
そして何だかあっさりと明里がお湯から上がり、たいやきに一直線。もぐもぐとたいやきを頬張り、案の定喉に詰まらせかけた。
「ん゛ん゛っ! お……ぼじざまが……み゛える……な゛の゛!」
「た、橘さん……!」
本当に天に帰りかけそうになる明里を、夏朝が慌てて介抱してやる。そんな中、朱蘭の声が響いた。
「明里脱落! 簾は1分好きに動いていいぜ!」
「助かった! 橘、さんきゅーな! ……って、ホント大丈夫かぁ?!」
簾はざばんと湯から上がると、水を頭から被り、長机にある冷水をイッキ飲み。ぷはぁ! と一息つくやいなや、介抱される明里の様子を見に行った。
―――橘明里脱落。
*
明里のお陰で人心地つけた簾だったが、他のメンバーはそうはいかない。ましてや湯の外にいきなり自分達にとって魅力的な物が出現したのだから、皆気もそぞろだった。
(外には好物の冷し中華にかき氷。手に届く所にはろっこん水しかなし、か)
雅樹はふぅーと息をついた。……俺、何やってるんだろうなぁ。
受験生の雅樹。まあ、実は模試でもいい結果が出ているのでそんなに焦る必要もないのだが、確かに付き合いがいい。それが彼の人柄でもあるのだろう。
明里が脱落してから少し経つ。雅樹は考えていた。タイミングを見計らって脱落してやるか、最後ギリギリまで残ってやるか。
「とは言っても熱いんだよなぁ」
まぁでも我慢だ我慢。こういう時は混浴を最大限に利用するんだ。ほら、水着女子と一緒に温泉なんてなかなかないだろう?
熱さにはスケベ心という訳か。しかしさすがに参加者の女子達は、近くて見ていると引かれてしまいそうだ。雅樹はちょっと遠くに入っている一般の生徒達に視線を移した。
(うん、女の子も何人か入ってる)
眼福眼福と思いながら眺めていた雅樹は、はたと視線をとめ、首を傾げた。
(あれ……?)
こちらに背を向けているショートカットの女の子。……あれ、莉鳥じゃないか?
後ろ姿で良く分からない。けれども元カノだから間違えないような気もする。ほら、身体の線とか。
「うーん」
気を取られていた雅樹はやってしまったのだ。つい、手元にあった紙コップをぐいっと。―――そう、それは朱蘭のろっこん水。
「あー、美味い! ……じゃなくて、やばい!!」
元々だいぶのぼせていた雅樹。あっという間に酔いが全身に駆け巡った。
(うわ、これ凄いな)
感心している場合ではない。世界がぐらんぐらんと大きく回る。それでも何とか意地で持ちこたえようとして―――雅樹はぶくぶくと沈んでしまった。
「北里さん!」
お湯の中からサキリの声が聞こえる。あー、俺を助けなくていいぜ、上半身出たら失格だろうとぼんやり考えていた雅樹は、微かに莉鳥の声を聞いた気がした。―――これが走馬燈ってやつか……。
「―――雅樹!」
ざぶざぶとお湯の中を突っ切ってきた莉鳥に抱えられながら、雅樹は意識を失った。
*
地下帝国の雑談広間で、莉鳥は雅樹を膝枕していた。
雅樹はのぼせただけだという事で、選任戦は続けられていた。夏朝がこちらの介抱に回ると他の参加者達への手が回らなくなるだろうと、動ける莉鳥がその役を引き受けたのだ。
(別に選任戦の手伝いに来た訳じゃないのにね)
―――けれど、雅樹と無関係という訳ではない。そう、私達はなぜかずっと腐れ縁が続いている。
「……ったく……これだから……」
スクール水着から出るすらりとした太股。そこに頭を乗せる赤ら顔の雅樹の額を、莉鳥はそっと撫でた。
あなたが私の足に触れるのは、初めてじゃないわね。
抱えようのない想いが湧き上がる。あなたのくせのある髪も、その耳の形も、私は知っている。
魅入られたように莉鳥は雅樹の顔に優しく触れる。と、その時うーんと雅樹が動いた。
「ん……やっぱり莉鳥だ……」
ぎょっとした。しかし寝言だったのか、雅樹は目を開ける事なく自分の太股に嬉しそうに頬を寄せると、またすうすうと寝息を立て始めた。
莉鳥は静かに静かに雅樹を床に寝せ、立ち上がった。他の猫鳴館生を呼びそろそろ雅樹の意識が戻りそうな事を伝えると、足早にそこを後にした。
もう、自分がいなくても大丈夫だ。帰ろう。
動揺している心を自分の奥底に隠しながら、莉鳥は歩く。その頬は、赤かった。
*
さて、まう陣営。
美野梨とケンジの話し合いの結果、まうのためにケンジが脱落する事になった。
「確かに穂現さんにはインターバルが必要です。ですが、体力的に僕より神野さんが上がったほうがいいのではないですか?」
美野梨の体調を心配してケンジが言う。美野梨がふるりと首を振った。
「気遣ってくれてありがとう。でも、まだ何とか大丈夫よ。私はさっきから見るネズミの姿が気になるの。脱落すると手出しが出来なくなってしまいそうだから、まだここに残るわ」
「分かりました。不安要素への対応のため、という訳ですね。そういう事ならまず僕が上がりましょう……とても残念ですが。穂現さん、頑張って下さい!」
そう言うとケンジは高尚な瞳を前に向け、ざばりと湯から上がった。そしてすすす……とネズミ達が置いた冷し胡瓜に何気なく近づき、ぱりんと一口……二口……三口……。ぱりぽりとあっという間に1本完食してしまった。
「―――この水分と塩気。湯上がりに最高ですね!」
「ケンジ脱落! まうは1分好きにしていいぞ!」
朱蘭の声にまうは温泉から上がり、ぺこりとケンジに向かってお辞儀をした。
「頑張ったね、ありがとう……まうも、頑張る……!」
ケンジは2本目の胡瓜を頬張りながらも笑顔で片手を上げる。まうもちょっと笑い返してから、ようやく取れた休憩を有効に使おうと、ジュースを飲みに長机に向かった。
―――獅子唐ケンジ、脱落。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年01月27日
参加申し込みの期限
2020年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年02月03日 11時00分
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