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猫鳴館、自治会長選任戦 ~裏寝子温泉我慢大会~ 皆、熱くなれ
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冬の足音がひたひたどころかドッタバタと聞こえまくりなこの時季。猫鳴館生達はすきま風にさらされさぞや寒かろうと思いきや……なんと
水着
だった。
「先ぱ~い、そろそろいいっすよ。ありがとうございます」
薄く蒸気が立ちこめる暗い地下空間に、猫鳴館自治会長の
酒浸 朱蘭
の声がくぐもるように響いた。この人工洞窟内には点々と蝋燭なみの小さな灯りが点けられている。猫鳴館の貧乏財政ではそんなものだろう。何せ風呂なし、トイレ共同という今時ありえない寮。……いや、風呂なしは訂正しよう。何事にも不屈の精神で臨む館生達は風呂は自力で作ってしまった。温泉という極上の風呂を。それがここ、猫鳴館の地下にある『裏寝子温泉』なのだ。そして今の朱蘭の格好は、なかなかに刺激的なビキニ姿だ。そう、今日はこの裏寝子温泉で、次期自治会長を決めるための選任戦が行われようとしているのだ。
「んー。じゃあこの投光器のセッティングで終わりにするわ」
カチャカチャと何かをいじっていた自治会員であり受験生のはずの
北里 雅樹
は、よいしょと立ち上がった。やはり彼も水着を着ている。
「上の発電機と繋げたからいつでも点くよ」
「かき氷と飲み物、あとおしぼりの用意も終わったよ」
後ろの長机から控えめな声がした。桜花寮住まいの
恵御納 夏朝
だ。以前にここの選任戦を体験した夏朝は、今回も何か手伝いが必要だろうと、差し入れを持って猫鳴館を訪ねていたのだ。
「おー、夏朝助かった! 本当ありがとな」
朱蘭のねぎらいに夏朝はふるりと首を振った。
「ううん、いいよ。こういう物の用意は中立な僕がした方がいいと思うし」
(ただ、まさか温泉で我慢大会だとは思わなかったけど)
自分のスクール水着姿を見ながら、夏朝はぱちりと瞬きをした。温泉での大会なら手伝う者として、のぼせた人の救護もしなくてはならない。勿論夏朝は大会の内容までは知らなかったので濡れてもいい格好ではなかったが、聞けば本日水着の貸し出しがあるという。夏朝は迷わずそれを借り、着用したのだが。
(猫鳴館って色々突拍子もないのに、変に用意は良かったりするよね)
どんなくだらない事も全力で楽しむ。それが猫鳴館の気風なのだろう。―――それを手伝う僕も、何だかわくわくしてくるよ。
夏朝は薄暗い中、唇の端を少し緩めた。すると突然投光器がビカン! と点き、辺りが明るくなる。驚き目を瞬かせる夏朝の前に、背を向ける形で朱蘭が光を背負い仁王立ちした。彼女の前には選任戦の参加者達が並び、どの瞳もこれからの事を思い面白そうに輝いている。その列に雅樹が静かに加わった所で朱蘭が口を開いた。
「よぉーし、全員揃ったみたいだな。まず報告。今回の投光器やジュース類などはOBOGの方々が手配してくれた。本日は来られなかったが、みんな、拍手ー!」
パチパチパチ! 参加者やスタッフ、自治会員達は先輩方の温かい思いに惜しみない拍手を送る。それを聞きうんうんと満足そうに頷いてから、朱蘭は再び口を開いた。
「じゃあまず確認をとるぞ。今回の会長立候補者2名いるかー?」
「
穂現 まう
、います……。立候補者の1人として……頑張る。負けない」
列から1歩、音もなく進み出たのは小柄な少女だった。少し上がり気味の目尻に大きな黄色の瞳。しなやかな体躯をスクール水着に包み、ゆっくりと瞬きする様は、まるで猫のようだ。
「は~い!
近石 簾
、いっま~す! 名乗り出た以上、俺も男だ! なんとしても絶対勝ーつ! 猫鳴館愛見せてやるぜ!」
でっかい声でぴょんと飛び出したのは赤銅色の髪の男子。背はそこまで高くないが、引き締まった良い体をしている。にししと笑う様は、彼のおおらかさがよく表れていた。
「おし、大丈夫だな。じゃあ次は応援者だ」
2名を見てふんと大きく頷く朱蘭の声に乗るように、すっとチューブトップの水着姿の少女が前に進み出た。
「
神野 美野梨
です。どちらが勝ってもいい自治会長になれそうだけど……私は穂現さんを応援するわ。同じ女子で猫好きだから」
そう言うと美野梨は長い睫に縁取られた美しく理知的な瞳をまうの方へ向け、にっこりと笑う。
「ありがとうございます……!」
まうは少ぉしだけ頬を染め、ぺこりとお辞儀をした。
「僕は近石を応援するよ。彼は先の選任戦で見事な飛びっぷりをみせてくれたし……彼からは鋼の匂いがする気がして、親近感が湧く」
そう言って進み出たのは
サキリ・デイジーカッター
だ。三度の飯より刃物がと言っても過言ではないほど刃物依存症なサキリ。そして実は工具が大好きな簾にスチームパンクの匂いを嗅ぎ出し、素材繋がりの縁を感じたようだ……いや、固い友情だろうか?
「はーい、あたし
橘 明里
はれんくんを応援するのなのー。でもでもみんながんばれがんばれなのよ!」
元気に片手を挙げ、明里はほわほわの極上笑顔でチャーミングな八重歯を光らせた。高校生にしてはやけに可愛らしいふわふわひらりの水着が良く似合う。えっ? 子供っぽいなんて言ってませんよ。第一彼女は天使(自称)じゃありませんか。世俗の感性など無粋無粋。
「それじゃ俺も近石って事で」
先程まで準備をしていた雅樹も軽く片手を挙げた。応援者達の面々を見て、簾は感無量だ。
「みんな、ほんとありがとうな! よぉーし、燃えてきたぜ!!!」
彼らに大きく頭を下げると、エネルギー満タン! とでも言うように簾はぐるぐると腕を回した。
「あ、それなら僕は穂現さんを応援します」
聡明そうな凜とした声が小柄で美しい少年からした。丁度候補者達の中間地点に立っていた
獅子唐 ケンジ
だ。
「あー、そういやケンジはどっち応援するか決めてないって言ってたな。じゃあ、まうでいいんだな?」
「ええ。入寮して日が浅い僕ではどんな人物が相応しいか分かりません。となれば、僕に出来ることは、この選任戦で両候補者が資質を覚醒させる機会を作ること」
「……あ?」
何だか小難しい話に朱蘭は片眉を上げる。ケンジはそのまま続けた。
「互いが思う存分戦える状態を作るのが僕の役目の一つでしょう。この根競べはカトリックのコンクラーヴェを連想させたい。そうでしょう、会長?」
「…………あ゛?? こんくらーべ?」
「『コンクラーヴェ』だよ、会長。ローマ教皇を選出するための会議。『根競べ』とは語源は全く違うけど」
雅樹が助け船を出すが、朱蘭の両眉が上がっただけだった。ケンジはそれに頓着せずに顎に手を置き首を傾げた。
「ただ、分かりません。なぜ温泉での勝負なのか。最後まで湯に浸かる。つまり求められるのは武でも知でもなく忍耐力……? だとしても温泉で行う理由が……」
「……教えて欲しいか、ケンジ」
「はい。可能ならば」
朱蘭の声に、ケンジがパッと顔を上げる。朱蘭はふっふと不敵に笑った。
「それはだな…………そこに、温泉があるからだ!」
ビシリと温泉を指さし朱蘭は大きく叫ぶ。わんわんと洞窟内に反響する声に思わず耳を塞ぐ参加者達。それを全く無視して朱蘭は愉快そうに赤ら顔で宣言した。
「こんくらーべでも何でも楽しければいいぜ! 自治会長選任戦『裏寝子温泉我慢大会』、開始だぜーーーっ!! ……ヒック!」
(……会長、やっぱり酔ってやがる)
その場にいる全員が思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年01月27日
参加申し込みの期限
2020年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年02月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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