this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
猫鳴館、自治会長選任戦 ~裏寝子温泉我慢大会~ 皆、熱くなれ
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
参加者達は会長の宣言と共に、赤みを帯びた裏寝子温泉に浸かった。
「どうだ、いい湯加減だろ~?」
高みの見物の
酒浸 朱蘭
が彼らを見下ろしながら言う。そして顎で自分の横の長机をさした。
「かき氷やおしぼり、冷た~い飲み物はココ。セルフサービスだ。勿論湯に浸かったままじゃ届かない。取りに来た時点で失格とみなすからな」
「会長……質問」
温泉から
穂現 まう
が声を上げた。
「脇から下が出たら失格ってルール……腕や手も出たらダメですか?」
見ればまうはしっかりと、腕をお湯に沈めている。朱蘭が「あ、そっか」と呟いた。
「いや、腕や手は出てもOKだぜ。あたしの差し入れが取れなくなるからな。肩にくっついていると考えてくれ。……もっと厳密に言っておけばよかったな、悪い」
パンと手を合わせ朱蘭はまうに頭を下げる。まうは両手を出して「いいえ、大丈夫です。分かりました」とちょっとびっくりしたように首を振った。
他の参加者達は耳をそばだてていた。会長の差し入れ……やっぱりやるのか。その思いに応えるように、朱蘭は次に高々とMy徳利を掲げた。
「ここにー、キンキンに冷えたあたしのろっこん水がある! 後で配るけど、これはいくらでも飲むのは自由なんだぜ! まあ、酔っ払うだろうけど」
供給は無尽蔵だぜ~と笑う朱蘭に参加者達はゴクリと唾を飲んだ。もう彼らは既にちょっと暑くなっているのだ。朱蘭は言葉を続けた。
「あと、無理はしないように。限界だと思ったら自分の判断で上がってくれ。気分が悪くなったりした奴はあたしか夏朝にでも言ってくれれば救護する……まあ夏朝の方が安心だとは思うぜ」
朱蘭が隣の
恵御納 夏朝
を見る。夏朝は皆の視線の中、ペコリとお辞儀をした。
「僕も気を付けるけど……遠慮せずに言ってね」
横でへらりと笑う赤ら顔の会長と、真剣な目をして言う夏朝。彼女がこの大会に残された最後の良心だろうと、参加者達は胸に刻みつけた。
「あたしも夏朝も温泉出たり入ったりだ。何かあったら声かけてくれなんだぜ。以上!」
そう参加者達に言うと、朱蘭は鼻歌を歌いながら夏朝とろっこん水を配る準備に入った。
*
とん、とん、と夏朝が温泉のへり近くに、ろっこん水が入った紙コップを置いていく。それに横目に湯に浸かり続ける参加者達。のんきに温泉を楽しんでいるようにしか見えないが、皆それぞれ全力でこの選任戦に参加していた。
(熱いわね、やっぱり……。前回の人力飛行に比べたらまだ安全だけど)
白い陶器のような肌をほんのりと桃色に染めながら、
神野 美野梨
はふうと息をついた。
「大丈夫、ですか? 無理しないで」
隣のまうが瞳を大きくして心配そうに覗き込んでくる。美野梨はにっこりと笑った。
「まだまだ大丈夫よ、これくらい。ありがとう」
「ううん……わたしこそ、応援してくれて、嬉しいです」
ぺこりと頭を下げるまうに、やはりいい子だと美野梨は確信する。この子のためにも頑張らないと。
「でも穂現さん、よく腕の事気付いたわね。少しでもお湯に触れる表面積は少ない方がいいわ」
「あれは……気になったから」
「そいういう着眼点は会長職に向いているかもね」
そうまうと言葉を交わしながら、美野梨はふと思った。
(胸が浮けば少しは熱を放出できるんじゃないかしら?)
美野梨はそっと、自分の胸を見る。そしてふうぅぅ~と長い溜息をついた。―――胸が浮かんだら負けのルールだったら勝てたのに。
突然溜息をついた美野梨に、まうは不思議そうにぱちぱちと大きく瞬きをして首を傾げた。じつはまうも胸に関しては美野梨と似たり寄ったりだが……彼女は全く気にしていなさそうだ。
そんな彼女達から少しだけ距離を取り、
獅子唐 ケンジ
は湯に浸かっていた。勿論水着姿の女性陣に対する男としての配慮である。
(取りあえず混浴ですから。ハラスメントには注意をしなくてはいけません)
自分も緊張しない訳ではないし。そうそう、あちら側の候補者陣営にも女性がいます。彼女は大丈夫でしょうか……。
のぼせそうな頭でつらつらと考えていたケンジは突然カッ! と目を見開いた。
(いま僕は無意識に、この選任戦を候補者同士の勝負から外れ、男女間の事として考えていませんでしたか?!)
ケンジははっと現会長の姿を探す。彼女は並べられたビーチチェアにのんびり寝そべっていたが、ケンジはそれを見ながら小さく呟いた。
「なるほど、わざと混浴にした理由はそういうことですか」
―――会長職に求められている資質は混浴にも惑わされない度量の深さ。そして本質を見抜く力ですね。
……う~ん、多分違うと思うけど。しかしそう思えば、ケンジには赤ら顔でろっこん水を勝手に飲む会長の姿が、何だか頼もしく偉大に見えてくる。
(さすが寮長殿、酔拳ならぬ酔賢ですね)
彼は得心がいったように一人頷く。そしてまう達の方にざぶざぶと近づき、その瞳をキラキラさせながら言った。
「穂現さん! あなたがつらくなった時に僕は脱落するのでいつでも言って下さい。この高尚な選任戦を、正々堂々勝ち抜きましょう!」
「う、うん……ありがとう、頑張る」
突然のケンジの勢いに押されながらもまうはこくこくと頷く。その横で美野梨が静かに言った。
「そうね、頑張りましょう。……でもお湯を掻き回さないように。熱いわ」
*
近石 簾
陣営。ケンジに心配されていたこの陣営唯一の女の子である
橘 明里
は……ぴぎゃーと絶賛ろっこん水に手を伸ばし中だった。
「飲んだらまずいんじゃないか?」
くぴりくぴりと動く喉は、本来色気たっぷりで男性陣はごくりと唾を飲むところだが、明里だと子供がカルピスを飲んでいるようにしか見えない。ただただ心配して
サキリ・デイジーカッター
が声をかけた。
「大丈夫なのー。しゅらっちーのお水はとってもおいしくて、ふわふわするの。楽しくて天に帰っちゃうくらいなのよー」
ねー、と明里は朱蘭に手を振る。思わず
北里 雅樹
が呟いた。
「天に帰っちゃまずいだろう」
キャッキャツと手を振りあう前会長と現会長。サキリと雅樹は目を合わせ、頷いた。
(……どうやら俺達が踏ん張らないとまずいらしい)
「橘! 無理しなくていいんだぞ!」
明里をきちんと女子扱いし、なるべく水着姿を見ないようにしながら言う簾の横で、うーんと雅樹は伸びをして言った。
「……この程度の熱さ、たいしたことないな」
それに呼応してサキリも言う。
「うん、余裕だな。少しぬるいくらいじゃないか?」
―――勿論本当は2人も熱くて仕方なかったが、まう陣営への牽制と煽りである。が、しかし。
引っかかったのは仲間達であった。
「え?! すげーな!!」
「ほんとなの~。あたしは冷たいしゅらっちーのお水がないと無理ですなのー♪」
素直に驚く簾と、えへえへとろっこん水のおかわりを頼む明里。くぴくぴと美味しそうに飲む明里を見て、簾は「俺も飲もうかな……」と言う始末。
((お前達が引っかかってどうするー!))
心で叫ぶサキリと雅樹だった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
猫鳴館、自治会長選任戦 ~裏寝子温泉我慢大会~ 皆、熱くなれ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年01月27日
参加申し込みの期限
2020年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年02月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!