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薬局アネモネの思惑
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青い紫陽花を連想させる色のワンピースを着た
伊藤 佳奈
が店先で目を丸くしている。
「林檎ちゃんとは幼馴染なのに。こんな施設があったなんて……」
薬局アネモネのドアの横には貼り紙があった。見出しには『地下闘技場を一般開放中!』と大きな赤い文字で印刷されていた。
「伊藤じゃないか。こんなところで何してるんだ?」
Tシャツにスパッツ姿の林檎が首にタオルを下げた状態でドアから出てきた。佳奈は肩に掛けたトートバッグを落としそうな勢いで手を振った。残った片方で貼り紙を何度も指差す。
「傷薬を買いにきたんだけど。それより、これ、これだよ。あたし、今まで知らなかったからびっくりした~」
「なんの話だ? その貼り紙がなんだって――」
林檎の気怠い様子が一変した。文字を目にした瞬間、不機嫌そうな顔で目を伏せた。
「……そんなのが地下にあるなんて、やっぱり変だよな。俺ん家は」
「そんなこと全然ないよ~。あたしの家だって道場があるし、少し似てるよね♪ それにどんな施設なのか興味あるよ」
林檎は困ったような笑いを隠すかのように素早く踵を返した。背中を向けた状態で話を続ける。
「そ、そうか。じゃあ、付いてこいよ。案内してやるから」
「でも、こんな格好だから。ジャージに着替えてきた方がいいかなぁ」
「俺の物でよければ貸してやるよ。少し大きいかもしれないが」
「ありがとう♪」
二人が店に入ると、白衣の柘榴が腕組みをして立っていた。
「ククッ、貼り紙の効果が早々と表れたな。いいぜ、激しくぶつかり合って楽しく汗を流しな」
「お邪魔します。あ、そうでした。傷薬とニャンダフルDをくださいなぁ」
佳奈は朗らかな顔で接した。林檎は構わず、店の奥へと足を速める。
「はぅ……恥ずかしいよぉ」
絞り出すような林檎の独り言に、そんなことないよ、と佳奈は優しい眼差しで呟いた。
「……そのジャージ、大丈夫そうだな。ここが、その、地下闘技場『オグン』の訓練スペースだ」
林檎は気恥ずかしそうな顔で言った。
赤いジャージに着替えた佳奈は小動物のように落ち着きのない動きを見せる。
「こんなに大きいとは思わなかったよ~。いろんなのがあるんだねぇ。これはサンドバッグだよね。どうやって叩けばいいのかなぁ」
「昔のように砂は入ってないが、素手はやめた方がいい」
林檎は壁際のロッカーの一つを開けた。中から一組のグローブを取り出して佳奈に渡すと、自らも手に装着した。
「拳の打ち方だけど、俺はこんな感じかな」
佳奈が横手から見つめる中、林檎はサンドバッグと対峙した。ポニーテールを一定の感覚で揺らし、腰の回転を効かせた拳を繰り出していく。十数発を打ち終えて軽く息を吐いた。
「参考になったか?」
「なったような~、ならなかったようなぁ。でも、凄いことはわかったよ。拳が風を切って槍みたいだね♪」
「槍を意識したことはないが、悪い気はしないな。その、ありがとう」
林檎は笑みの浮かぶ口元にグローブを、そっと当てた。
「今度はあたしの番だよ~」
佳奈はサンドバッグから少し距離を空ける。足を軽く前後に開いて静止した。
気合の声と共に一足飛びで間合いを詰めて、拳を打ち込む。湿ったような音がした。あれぇ、と残念な声で拳を打ち付けた。サンドバッグとじゃれ合う姿に林檎の目が優しくなる。
「なんか、うまくいかないなぁ。それと一升瓶に砂を入れた素振りくらいに疲れるねぇ」
「そうなのか? 俺は剣道には疎くて、よくわからないな」
「林檎ちゃんは、いつもどんな練習をしてるの?」
佳奈の言葉に林檎は笑って見せる。女子高生の常識と言い添えて内容を口にした。腹筋二千回、腕立て伏せが五百回と聞いた時点で察しがついた。
「やっぱり凄いね。林檎ちゃんは♪」
佳奈はグローブを外して目に付いた小型のトランポリンに走り寄る。側に履いていた靴を脱いでよじ登った。
「伊藤は垂直に跳ぶことができるかな」
「そんなの簡単だよ」
声にはしたものの、綺麗には跳べなかった。足元から突き上げられているかのような姿勢で尻餅をついた。
「これ、難しいねぇ」
「全身運動だからな。均等の力で跳ばないと垂直にはなれないんだ」
林檎は佳奈を下ろして代わりに自分が上がった。綺麗な姿勢で垂直に跳んだ。伸身で後方に一回転した時は佳奈が笑顔で拍手を送った。
二人は交互に跳んだ。それなりの形になった頃、佳奈から休憩の言葉が出た。
横に並ぶようにして二人は床に座った。
「林檎ちゃん、これお母さんから」
トートバッグから小さな容器とスプーンを取り出して林檎に渡す。
「これはプリンなのか?」
「お母さんの手作りだよ。それと疲労回復にはこれだよね♪」
薬局で購入したニャンダフルDを二本、佳奈は手に取って微笑んだ。
「親父の薬剤師の腕は、信じている。伊藤、ありがとな」
「ここには二人しかいないから、佳奈ちゃんでいいよ」
「……ありがとう、佳奈ちゃん」
林檎は名前の通り、赤く熟れた顔で口にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
スポーツ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月24日
参加申し込みの期限
2013年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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