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地下帝国、崩落!?
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●10人もいる!?
「暗い隧道はしばしば産道に例えられます。死と再生。新たな誕生――」
掘りかけの脇道の中は狭く、暗かった。
坂内 梨香
は隣にいるであろうフィリア・ケーレスの声を聞いていた。ゲルマン系の血筋らしいフィリアの白磁の頬も、美しく長い金髪も、いまは闇の中に沈み見ることはできない。
「我々は運命に従っているにすぎないのかもしれません。我々の求める新たな誕生のために」
「フィリア。君の言うことはときどきよく分からないわ。地震で脇道の入り口が土砂に埋まって閉じ込められた。それ以上の事実はないわよ……」
梨香はうんざりと瞳を閉じた。
この地を訪れたのは、<シーノ>という組織の任務のためだった。――あるいは悲願といってもいいかもしれない。
――九夜山の南、赤き湯が湧くところに<紅梟の卵>がある。
<紅梟の卵>を湯に浸せば、我々が求める島への道を示す鳥・紅梟(べにふくろう)が生まれる――
シーノが求める『伝説の宝の島』。長年追い求めているにも関わらず、未だ正体のわからない『島』。様々な可能性や仮説を検証すべく、シーノの中にもいくつものチームがある。梨香はシーノに伝わる紅梟の伝承を調査する<紅梟班>のリーダーだった。
この伝承に、梨香は掛けていた。九夜山の南。地下に湧いた赤き湯。ここまでは伝承の通りだ。
この場所に<紅梟の卵>もきっとあるはず。このちかくに、きっと。
梨香は静かに閉じていた瞼を開いた。目を開けても、なお暗い。
けれどその中にいくつかの影と、いくつかの懐中電灯の明かりが見える。
ここに閉じ込められたのは、自分たちだけではないようだ。
私がシーノで学んできたことは何だった?
梨香は自問した。
そう。分析担当として、いつもしていること。まず、そこにある事実を確認することだ。
「状況を確認するわ!」
梨香は暗がりの中で呼びかけた。
「梨香センパーイ、ダメですー、完全に塞がれてますー! このままじゃ出られないよぉ」
まず声を上げたのは、
深民 実々
だった。
梨香のことを学校で見かけて以来、同じお団子髪にシンパシーを感じ、ここまでついて来てしまったらしい。
その傍で、
十文字 若菜
が携帯の画面を見て「ウソっ」と声を上げる。
「携帯、通じないみたい……助けは呼べないってこと?」
若菜は面白そうだからと地下帝国に来てスコップ片手に掘る作業を手伝っていたのだ。
閉じ込められたなんて! ありえない、信じられない、という思いがぐるぐると駆け巡る。
よろめいた若菜をおっと、と支えて、プンプン鼻息を荒くしているのは、
尾鎌 蛇那伊
だ。
「んもーう! 寝子タブで知って地下帝国に来たら、いきなり崩れるなんて、工事の責任者は何をしてるのかしら?」
「そんなにプンプンしないでよ」
地下帝国民の癒し担当、
美崎 岬
が緊張を解そうと、蛇那伊の筋肉質なほっぺたをむにゅっと――実際はグリ、という感触だったが――つっついた。
「毎度のことだもの、ちょっと掘ればすぐ出られるに決まってるわ。シャベルもあるし、救助用の縄もあるし」
そう言ってシャベルを掲げる岬がなにやら頼もしい。
「美崎姉様……」
同じ帝国民の
花風 もも
が、不安げに岬の袖をそっと掴む。
岬は彼女を安心させようと微笑んでみせた。
「大丈夫、ももちゃん?」
「うん……埋まっちゃったのは少し怖い、けど……みんながいるから大丈夫」
ももは、無意識に地下帝国皇帝殿の顔を思い浮かべる。
「瓢君、みんな、怪我していないといいけれど……」
「ももちゃんいい子ね。大丈夫よ、信じましょ。今は私たちこそ、前向きにならなくっちゃ」
この状況に憤懣(ふんまん)やるかたない思いを抱えていた若菜だったが、岬ともものやりとりを聞き、気を取り直して使えない携帯をしまった。そして、ももに精いっぱいの笑顔を向けた。それは、あるいは自分を鼓舞する言葉。
「そうだよ! 元気出して行こっ! こんな所で生き埋めなんて絶対いや。脱出しなきゃ」
もももまた、若菜の笑顔に元気を貰った気がした。
密かに、お守りである月の指輪レプリカを握りしめる。
「そうだね。まずはここから何とか出なくっちゃ……。姉様のお守りが、僕たちを守ってくれますように」
◇
「……ずいぶんたくさんの人が、一緒に閉じ込められたみたいですね。どうしますか? 私たちが作戦を遂行するには、いささか多すぎるかと」
フィリアが梨香に耳打ちする。
「そうは言うけどフィリア、シーノの悲願である紅梟の卵はもう近くにあるはずなのよ? 見つからなければ猫鳴館を取り壊してでも掘削を……」
梨香がそういい掛けたときだった。
「ちょっと。聞き捨てならないんだけど、何の話だい?」
暗闇の中に、ぬうっと仄白い顔が浮かび上がる。
梨香とフィリアは思わず悲鳴を上げた。仄白い顔は心外そうに表情を歪ませた。
「そんなに驚かないでよ、ずっと後ろに居たじゃない」
逆巻 天野
だった。
「そうだよー。ずっと後ろに居たよー」
また新たな女の子の声が加わる。
「ボク
桜庭 円
! よろしくね! なんでここにいるのかって? フィリア先輩をたまたま見つけて、どんな人かなーって自分の目で観察してたんだー。そんな事よりもさ、ねーねー、先輩たち、何探してるのー? 紅梟の卵って何? 混ぜてー、楽しそう!」
小声で、でもワクワクした声色を隠しもせず、円は梨香とフィリアに詰め寄る。
その円の襟首を、ひょいと掴む手があった。
「楽しそうですね。でも、まずは、脱出の為に協力して掘削しませんか?」
フィリアが声の主を懐中電灯で探す。暗闇の中からすうっと現れたのは、薄紫のサイドテールの髪型をした女子制服姿の人物。
「花村チカです。よろしく」
それから梨香とフィリアにだけ聞こえるように、こう付け加える。
「今回の案件、リンコさん……シーノからサポート役を任せられました、以後お見知りおきを」
これが、この脇道に閉じ込められた人物のすべて。
梨香、フィリア、実々、若菜、蛇那伊、天野、円、地下帝国民の岬ともも、それから……シーノからのサポート役だという謎の人物、チカ。
この狭い空間に、なんと10人。
天野が言った。
「ともかく、掘って脱出しよう。ココ、空気口がなさそうだし……酸欠になるのは時間の問題だ」
チカも言った。
「そうですね。脅すつもりではありませんが、これっぽっちの空間で、10人の人間が呼吸できる時間は、意外に少ないのかもしれません」
蛇那伊が言った。
「そうね、掘りましょ。で、どっちに掘るの? 行くか戻るか、決めないとね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月30日
参加申し込みの期限
2013年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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