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地下帝国、崩落!?
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「やっぱり扉だったわね!」
脇道の奥で蛇那伊が満足そうな声を上げた。彼の足元に、どっしりと古びた木の扉が四角くはめ込まれているのが露わになっていた。掘るのを手伝っていた若菜も感慨深げだ。
「ここの土、妙に掘りやすかったわよね。大きい岩もなかったし、きっと昔の誰かが埋めて隠したんだわ」
おそらく若菜の言うとおりなのだろうと梨香も思った。ダウジングロットは扉の方向を指したままだ。
「間違いない、きっとここに……!」
取っ手と思しき窪みに手を掛け、上に引き上げてみる。
「ん……っ、重い……! きっと、何十年も、何百年も開くことがなかったんだわ」
「貸してごらんなさいな!」
蛇那伊がウィンクして梨香に手を添える。若菜、円、チカもだ。5人は視線を合わせて呼吸を揃えると、せーの、で力を合わせて扉を引きあげる!
すると、土ぼこりを巻き上げ、扉は上に跳ね上がった!
「ごぼごぼっ、開いたー!」
「中は?」
梨香が懐中電灯で照らしてみる。そこには、下方に斜めに土を掘りかためて作られた細い階段が伸びている。その先はまっくらで、何があるのかまったく見えない。
「何でしょう、妙にあたたかいですね」チカがいぶかしむ。
「ここまで来たんだもの、当然、行くわよね?」と若菜。
「当たり前だよー」と円。
梨香も口元を引き締める。
「行くわ。この中にこそ、長らく求めてきたものが、あるのだから」
彼らは気づかなかった。
階段を下りてゆくその背をみつめる一羽のカナリアがいたことに。
そして、いくつかの影が、彼らの動向を見守っていたことにも。
●秘密の小部屋
身を屈め、細い階段を恐るおそる下りてゆく。
澱んだ空気は湿り気を帯び、生温かった。
そこにつくまで、長くはかからなかったはずだ。
けれどまるで数百年の時を抜けたかのような、そんな気がした。
「あ……」
下りた先に部屋があった。
四畳半ほどの、正方形の小部屋だ。
それぞれが持っていた懐中電灯で方々を照らす。
四辺のうち一方はごつごつとした岩壁だった。ちょうど円の目線ほどの高さのところに丸い窪みがあり、そこから、水のようなものが岩肌を伝って沁み出ている。
「もっと照らして」
梨香の言葉で、みんなが光を集中させた。窪みの上に、小さな円い鈴の文様があった。
「シーノの印……この小部屋を作ったのはずっと昔のシーノの誰かだった、ってこと……?」
梨香はポケットから試験管を取り出すと、窪みから染み出る液体をその中に注いでみる。
「温かいわ。……それに赤い……」
円がぽん、と手を叩く。
「このお湯ってさ、裏寝子温泉と同じ湯脈から出てるんじゃないかなー。ほら、ここの構造をよく思い出してみてよ。ぼくらが入った脇道って、ちょうど裏寝子温泉の裏側あたりに繋がりそうだったよね。ぼく、あそこの湯量があんまり少ないから不思議に思ってたんだ。本当にあれが本命の温泉部屋? 横から突いてお湯を出しちゃったなら、別の部屋から流れ出てるって事もあるかもね、なんて」
「こここそが本命だってこと?」
「ぼくはその可能性、あると思うなー」
ちょうどそのとき、別の壁を調べていたチカが、声を上げた。
「梨香、こちらに来てみてください」
チカが指差したあたりの壁はくり抜かれ、祭壇のような形になっている。
そこに、鎮座していたもの、それこそ――。
「<紅梟の卵>……」
それは、薄紅色の、鶏卵とそう変わらない大きさの丸い石だった。
梨香がその石に触れようとしたそのときだ。
轟と音を立てて、岩壁の隣の壁面が崩れた。
いや、崩れたのではない、ぽっかりと穴が開いたのだ!
辰、刀、竜司の赤き湯三銃士の姿が穴の向こうに見えた……かと思うと、ばったりと倒れた。その後ろには、天使のように無垢な茉菜の笑顔。自分の祈りが、三人の男たちの精も根も尽き果てさせたなんてことは、微塵も気づいていない。
そんな彼らの屍――死んではいないが――を踏み越えるようにして、皇帝ホネソギウスが姿を現す。
「悪党ども、そこまでだよぃ!」
皇帝はそういうとケラケラと笑った。
「皆の衆、ヤァァっておしまい、だよぃ!」
梨香たちは振り返る間もなかった。
合図を待ちかねたかのように、細い階段からいくつもの影が躍り出る。
梨香たちのあとをつけていたのだ。
逆巻 天野
が梨香を背後から羽交い絞めにする。
花風 もも
が円を。
美崎 岬
が若菜を。
カナリア姿で斥候を務めていた
桜井 ラッセル
もろっこんを解きチカを。
蛇那伊には……誰もいない。
「ちょっとぉ! どうして誰もアタシのところに来ないのよ!」
いざとなったら豪腕を振るうつもりだったが、この状況はちょっと寂しい。
気が抜けて、反撃に出るタイミングを失ってしまったといってもいい。
そのとき、フィリアを伴った
浮舟 久雨
がゆるりと階段を下りてきた。
「これでよかったかな、皇帝陛下」
「さっすが軍師殿、上出来だよぃ」
久雨は瓢と連絡を取りあっていたわけではない。しかし、雑談広間から梨香と数名の姿が消えていることに気づいたとき、こうすべきだと閃いたのだ。それは地下帝国の危機に際して発動した、彼女のろっこん<浮かぶ瀬は瞬刻にして>の効果かもしれなかった。
フィリアの具合は、ももと岬の献身的な介護のおかげで回復していた。梨香の手伝いに駆け付けられなかったのは、その後もふたりがぴったり張り付いていたからだ。久雨はまず彼女を手中に収めた。といっても、手荒なことはしていない。同行を求めたところ、フィリアは意外にもあっさりと了承したのである。久雨はその上で梨香の行方を探った。すると、ちょうど同じように梨香のあとをつけていたラッセルと天野に出くわし情報を得ることができた。その後は物陰に隠れながら機を待っていたのである。
梨香が歯噛みして皇帝を睨みつける。それを見て皇帝はまたケラケラ笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月30日
参加申し込みの期限
2013年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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