this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
地下帝国、崩落!?
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
16
つぎへ >>
●シーノと紅梟の謎・その1
ひとしきり笑うと瓢はいった。
「それにしてもまさかこんな秘密の小部屋があろうとはねぇ。さて、いったい何をしてたのやら……クロウディアはんの言ってたスパイ絡みかい? あっしらの地下帝国で勝手されちゃあ困るんだがねぇ」
「『シーノの悲願である紅梟の卵はもう近くにあるはずなのよ?』……たしか、そう言ってたよね」
梨香を羽交い絞めにした天野が、脇道に閉じ込められていたときに彼女がうっかり口にしたセリフを一字一句違わず再生した。
「っ……」
梨香は、ほかのシーノのメンバーほど嘘が上手ではなかった。なにより、いくら天野が中性的な美人とはいえ、苦手とする男子に羽交い絞めされているという状況に戸惑ってもいた。彼女が頬を紅潮させて呑み込んだ息が肯定を意味していることは、誰にでもすぐにわかることだった。
「なるほど。シーノですかぃ」
「おおかた、ここにも宝探しの目的で忍び込んだんじゃないかな」
お宝、と聞いて、瓢の目がきらりと光る。
「そういうものがあるならこの地下帝国がいただいておきましょうかねぇ」
「おっとその前に。もうひとつ聞いておきたいことがあるんだ。先輩たちはこうも言っていたよね。『見つからなければ猫鳴館を取り壊してでも掘削を』って」
それを聞いて、はじかれたように顔を上げたのは、ももだった。
「そんなの、だめ……! 地下帝国も猫鳴館も、大好きなみんなの宝物。なくなっちゃったりして欲しくない……!」
岬も同じ思いだった。
「ウフフ。あなたたち二人はとっても素敵で好きだけれど、ここのことはも~っと大好きなの。猫鳴館を取り壊して掘削、ってことは、地下帝国にも手をつけるつもり? もしそうなら……私たちの浪漫と努力と夢を詰めた帝国をシーノの好きはさせない」
久雨もまた、彼女たちの言葉に共感していた。伴ってきたフィリアは何を考えているのだろうか。じっと押し黙って目を閉じている。久雨は静かに訊ねた。
「ところで、ふたりは何故シーノに?」
フィリアは、金色の長い睫に縁どられた瞼をゆっくりと開けた。
「質問に質問で返すのはマナー違反かもしれないけれど……あなたこそ、なぜ地下帝国に?」
「私が地下に所属しているのは……仲間がいる。楽しい。それ以上の理由は無い。ここは私にとって、笑っていられる大切な居場所だ」
「……。梨香、私は彼女たちの想いを理解します」
「わ、わかってる、私だって……だけど……」
天野が梨香の耳元でささやく。
「……あの寮は行き場のない人々にとっても大事な場所なんだ……ここだって、きっとそうさ。私欲で壊して欲しくない。……ねぇ、本当の事言ってくれません?」
なんて罪作りな声なのだろう。梨香は、クールさを保っていることができなかった。
「ひ、……悲願なのよ。『伝説の宝の島を探す』のが、おじいちゃんのおじいちゃんの、そのまたずっと古い祖先から続く私たちのシーノの。私は、紅梟の伝承の真実を確かめて、シーノの悲願を叶えたいの! いまでこそ、世界中に仲間を持つシーノだけれど、もともとは、このあたりを根城にしていた古い海賊の血筋――私はその古い血を引く娘なのだもの!」
洗いざらいぶちまけてしまった梨香は、天野の腕の中で肩で息をしていた。フィリアがフォローする。
「たしかに私たちは廃寮を煽ったりしたこともありました。しかしここで無事宝が見つかれば、もはやその必要はありません。あなた方が猫鳴館や地下帝国を大切に想っているのはよくわかりましたし、私たちもそれを尊重したい……本心からそう思います。ですから、梨香やみんなを放していただけませんか」
フィリアは瓢に訴える。選択権があるのは皇帝である彼だ。しかし、瓢はお宝への欲に揺れている。
「ふぅむ、しかしね。よしんばおたくの言葉が確かだとしても、ここはあっしら地下帝国でそのお宝とやらを手にしたほうが……」
そんな皇帝の言葉を遮ったのは、明るい笑い声だった。
「ムッフフフ! みなさん、長話サンキュー! <紅梟の卵>は僕がいただいたよー!」
長い黒髪、ぱっちりとした大きな目。自称オカルトハンター、
晴海 飛鳥
だ。
彼女は、お湯が沁み出ている岩壁の前に仁王立ちしていた。その手の中で弄んでいるのは、祭壇にあった薄紅色の石――<紅梟の卵>!
「飛鳥!」
梨香が声をあげる。ふたりは知り合いだった。実は飛鳥はシーノのメンバーだったのだ。
「梨香君もほんとつれないよねぇ、僕の気持ち知ってたくせに作戦メンバーに入れてくれないなんてさ。オカルトハンターの血が騒いだから勝手に来ちゃったよ」
――九夜山の南、赤き湯が湧くところに<紅梟の卵>がある。<紅梟の卵>を湯に浸せば、我々が求める島への道を示す鳥・紅梟が生まれる――飛鳥は伝承を諳んじて見せる。
「たしかこうだったよね。裏寝子温泉から赤き湯がでたからそっちかとも思ったけど、ここを見たらピンと来た! 僕のオカルトハンターの勘によると、この<紅梟の卵>を浸すべき場所は!」
飛鳥はビシィっと壁面のお湯が沁み出ている丸い窪みに、<紅梟の卵>を嵌めた。
「こっこだぁー!!」
その窪みに、<紅梟の卵>はぴたりと嵌った。
その場にいた全員が、固唾を呑んで<紅梟の卵>を見守っている。
鳥好きなラッセルはもちろんのこと、円などは紅梟が生まれたらきっと可愛いだろうし、撫でてみたい、そうだ名前は『くれない』にしようなどと脳みそをフル回転させながら、<紅梟の卵>に起こるであろう変化を待った。
一同沈黙のまま、5分経ち、10分経ち――やがて……。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
地下帝国、崩落!?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月30日
参加申し込みの期限
2013年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!