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地下帝国、崩落!?
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●皇帝陛下と裏寝子温泉
地下帝国のあちこちが開通していく中、最後に残された地下帝国の奥、岩場からお湯が湧いた場所に、帝国臣民の信頼厚い地下帝国皇帝ホネソギウス陛下こと
骨削 瓢
はいた。
皇帝はまったく焦る様子がなかった。焦るどころか「慣れたもんさぁ」といった具合である。
雑談広間から裏寝子温泉への通路は、下り坂になっていた。その下り坂を下って右手側が巨大な一枚岩の壁になっている。この岩のわずかな割れ目から、ちょろちょろとお湯が沁みだしていた。温泉というと、昨今の日本では地下深く掘削し、人工的に湯道を開けてポンプなどで汲み上げる動力泉が一般的かもしれないが、そうではない。自然にわき出ている温泉、自噴泉である。偶然にも岩の割れ目が、湯の通り道となっていたのだろう。
地下帝国の人々は、このお湯の湧いた場所を、九夜山の向こうの寝子温泉に対抗してか「
裏寝子温泉
」と呼ぶことにしたようだ。裏寝子温泉――大げさなネーミングかもしれない。だが、拷問室だの、メカナマズさん製造工場だの、皇帝ホネソギウスだの、大げさなのも楽しいではないか。
そしていま、下り坂部分が崩落し、裏寝子温泉を整備していた皇帝含め帝国民3名と、温泉の噂を聞きつけ観光に来ていた一般人2名が、閉じ込められてしまっていた。
帝国民の名は、
桃原 空音
と
難波 辰
。一般人の名は、
小山内 海
と
御剣 刀
であった。
崩落以前に、地下帝国土木作業員である辰と、温泉に入ってみたくて手伝いにきた刀の手で、湯船にあたる部分はしっかり掘り固められ補強されていた。ちょろちょろのお湯が少しずつだが溜まりはじめている。湯はすこし濁った赤みを帯びていた。
「肉体労働と大工仕事は任せとけ! 伊達に居酒屋でこき使われてねえ!」
スコップとツルハシ、ヘルメットとロープで完全武装した辰は、いまは猫鳴館裏の竹藪から運び込んだ竹で鹿脅しを作っている。そしてこんな歌を歌っていた。
「温泉掘りにやってきたぜ♪ 桃原手伝ってえんやこら~。完成した暁には美女や美少女をご招待して湯煙痴情うはうはハーレム。作業員特権で覗き放題♪」
夢がだだ漏れすぎである。
『のぞかないでね』
海がそっとスケッチブックを出す。
海は温泉好きだった。寝子タブの記事を目にして、これは一度行ってみなくては、と決意してやってきたところの崩落である。とはいっても、皇帝はじめここの人々は暢気だし、なにより刀と一緒だという安心感もあって、いまのところその点については心配していない。
「のぞくもなにも、湯船はひとつっきゃないんだから混浴だよぃ。まぁ、混浴温泉としちゃ邪道かもしれんが、あっしら思春期まっさかりな十代だから、水着着用にしたほうがいろいろ問題もなかろ」
皇帝陛下がけらけらと笑う。
じつのところ、海の目下の悩みはまさにそれだった。
(そうなの……水着着用の噂を聞いたから持ってきたのに……着替えるところがないんだもん。まさか刀くんの前で着替えるわけにはいかないし……)
そんなに色気はないけれど、と海はちらり、刀の様子をうかがう。
「どうした?」
ううん、なんでもない、と首を振る。
刀は相変わらずにぶちんだ。まあいい。足湯だけでも楽しもう。海はふうっと肩の力を抜き、くるぶしほどまでの湯につま先を浸した。
しばらくして辰の鹿脅しが完成した。
湯が沁み出ている場所の傍に置いてみる。
「うーん、ちょろちょろが岩肌を伝っていってしまうさかいカッポーンといかへんなあ」
首を捻る辰の肩を、ぽんと叩く手があった。
「土木作業員君、その問題は、この拷問官・桃原空音に任せたまえー」
そういうと空音は、自分の顔によく似たデスマスクを、お湯がちょろちょろ出ているあたりにあてがった。
「じゃじゃーん! 『モモハライオン、通称桃ライオン』!」
「な、なんやそれは!」
「説明しようー! 桃ライオンとは、桃原空音の顔をかたどったデスマスクである! 穴が開いていて、口からお湯が出る!
型を取るときに邪な妄想をしていたため
、お湯はよだれのように見えるのだー!」
空音が解説しているうちに、ちょろちょろのお湯が桃ライオンの口の中に溜まっていき、たしかによだれのように、だらーと垂れはじめた。なんというか……拷問官どの、高校生女子としてのいろいろを捨てすぎである。……が、本人は満足そうだからよいのだろう。
「あー、間違いない。これ、桃原そのものだわ」
辰が、よだれが落ちるあたりに鹿脅しを置きなおす。
よだれがちょうどよくまとまって垂れるので、ようやく鹿脅しもカッポーンといいはじめた。
◇
そうこうしていたが、いつまで経っても外からの助けは来ない。その上だんだん暑くもなってきた。
お客人たちがぐでーっとし始めたのをみて、瓢は立ち上がった。
「さあて、温泉の方もひと段落したし、そろそろ本気を出すとするかぃ。皆の衆、スコップ用意ー!」
その号令に、辰、空音、そして刀はそれぞれスコップを構える。
皇帝陛下自身も大きいスコップを構え、陣頭に立つ。
「あっしがどんだけ掘ってきたと思ってんだい? この程度の崩落、片手間でいけるさぁ。さあ、あっしらの力、見せつけてやろう!」
湯煙に、おおー! という鬨の声が響く。
ちょうどその頃、はじめての地下帝国に迷った
冴木 竜司
がようやく崩落の向こう側に到着し、混浴温泉への妄想を膨らませながら、ざっくざっくと掘りはじめていた。その後、脇道を開通させた士たちも応援に駆け付ける。温泉側からも皇帝陛下はじめ辰や空音という帝国民が本気を出して掘り、また、刀も大いに加勢したので、この道がつながるのにさほど時間はかからなかった。
<温泉との出入口、開通!>
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月30日
参加申し込みの期限
2013年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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