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魔界調停室:WIRED
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【並び歩く】
「えーっと……」
いつの間にやらスマホにインストールされていた、謎のアプリ。奇怪な現象やら奇妙な存在やら、怪異には遭い倒している
志波 武道
であるからして、ぴりりと警戒しつつも調査に乗り出すのは当然の流れと言えた。
ただ、
「やあやあ。おいちゃんのことはね、『ぐっさん』と呼んでおくれよ」
「はあ……」
アプリを起動するなり目の前に現れた、ラガーマンがごときマッチョな中年男性がいかにも親しげに話しかけてきたのには、思わず半ば放心してしまった。
「あの……神魔さんですか?」
「え? ああそうそれそれ、神魔神魔。おいちゃんこう見えてもね、けっこーすごいんよ」
そうは見えない。そうは見えないが、神魔と名乗るからにはそうなのだろう。たとえ彼が悪魔や天使のような翼のひとつも生やさず、腰には尻尾だって揺れておらず、いかにも安物な紫色のパーカーを羽織っているだけの単なるおじさんであったとしてもだ。
「で、君はなんてーの? シバタケミチ? じゃタケっちだね」
それでも屈強そうな彼の肉体はただ事でない威圧感を放っていたが、いかつい顔はその迫力に反して人懐っこく笑い、武道の警戒心はまたたく間に解けてしまった。
あからさまな危険人物ではないと分かれば、武道の順応もまた早い。
「えっと、それじゃ……ぐっさんですね、ヨロシクお願いしマッス! それで、今日は何しに寝子島へ?」
「あー、うん、それよ。おいちゃんねー、こう見えてすっごい神魔だからね。忙しくってねー。たまには癒されたいのよ」
重厚な佇まいとは裏腹に、彼はやけに可愛らしいことを武道に頼んだ。
「この島、猫ちゃんいっぱいいるんでしょ? 触れ合うのにいい場所をさー、ひとつ案内頼むよ、タケっち!」
観光も兼ね、旧市街から神社へ向かうルートをたどることにする。
「あ、神魔さんって神社ダイジョブですか?」
「ノープロよ、ノープロ」
軽い調子のぐっさんは、寝子島を歩くのは初めてだという。
しかしその割に、彼は景色に夢中になるでもなく、むしろあれこれと案内してくれる武道の横顔を眺めていたり、道行く人々の笑顔を興味深そうに見つめていたりする。
(人間観察が趣味なのかな……?)
参道商店街でみたらし団子を買い、二人で頬張りながら山裾の道を登る。
神社に人はまばらだが、代わりにここへ住み着いている猫たちが出迎えてくれた。
「おお、こーりゃあ可愛いねえ! ほーれにゃんこや、おいでおいでー」
これまた商店街で仕入れておいた煮干しを手土産にすると、ぐっさんは瞬く間に猫まみれとなった。
「わはは、たまらん! タケっちもどうだい?」
「はは。それじゃ、遠慮ナク☆」
結局二人して、飽きるまで猫と戯れることとなった。
(……それにしても)
そのさなかにも、武道は彼を探らずにはいられない。
そうしていると幾度か、予期せず目が合うことが度々あった。
(どうもチリチリと、こちらを品定めされてるような感覚があるな)
思えばぐっさんなどと名乗ってはいても、当然本当の名前ではないのだろう。
(一体何者なんだろう……)
「いやいや、堪能堪能! やっぱり寝子島の猫は最高よなあ」
やはり、と武道は思う。初めての寝子島観光などと彼は言ったが、その道行きはやけに慣れて見えたのだ。
「旅はこうでなくっちゃね。ところで、なあタケっち」
「はい?」
「おいちゃんはもう大満足だよ。ワイヤード、する?」
どこまでも軽い彼の調子の裏側に、何かとてつもない思惑が見え隠れするように思えてならない。
「……しましょうか。そうしてもらえるなら」
「おけおけ!」
神魔との契約はものの数秒で済んだ。武道はといえば、アプリに表示されたボタンをタップしただけだ。
しかしその瞬間、武道は目の前の相手がいかなる存在であったのか、その片鱗を悟った。はっきりと明確にではないが、粟立つ肌にそう感じた。
「おいちゃんの相手をしてくれて、感謝するよ。お礼に、君の望むものを見せてあげよう。おいちゃんはね、こう見えてすごいんだよ?」
「俺の望むもの? って、一体」
何を。
そう問う前にはもう、武道の意識は異界の空を飛翔していた。
(……これは!?)
(見たいと願っただろう? 彼らの現在<いま>を。だから見せるのさ)
一面の茜色。斜陽に沈みゆく、これはいずこの世界の戦だろうか。
「みんな、もう少しだ! 頑張ろうゼーイ☆」
人とも獣ともつかぬ異形の軍勢を率いる、幾人かの少年少女たちがいた。いずれも左右に白と黒、真二つに色別れしたジャケットを着込んでいる。
見覚えがあった。
(あれは……俺。いや、
ウォーカーたち
……!)
武道らに寝子島を託し、彼らの戦いと冒険の旅は、まだ続いているのだ。
雲を裂き、茜色の空へと山のような巨獣が姿を現し、遠く重く咆哮をあげる。空気を震わす絶望に、しかし彼らがたじろぐことはない。
「……ごめんな。君も苦しいんだよな……分かるよ、けど」
巨獣の体躯はまだらに茜色の結晶が絡みつき、自由を奪われているように見えた。
「俺たちが負けたなら、全てが終わってしまうから」
もうひとりの武道の腕の中、見慣れた白黒猫が響かせた鳴き声を合図にするかのように、彼らは躊躇いもなく突撃を敢行した。
(過去。現在。そして未来も。おいちゃんはね、自由に見ることができるのさ)
過去は見てきた。
これが彼らの現在だ。
未来は、しかし、
(なるほど。タケっち、君が見たいのはここまでのようだね。あくまで彼らが無事であるか、それだけが気になっていたんだね)
幾重にもなり枝分かれしてゆくその先を、全てを確認することなどできやしない。
心に聞こえる声は、穏やかに聞こえた。おそらくは上位存在たる神魔の、それはか弱き人への憐憫と喜捨であったのかもしれない。
沈みゆく陽を、彼らの旅を。自分には触れ得ぬ光景を、武道は胸に留めるべく見つめ続けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年11月27日
参加申し込みの期限
2019年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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