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魔界調停室:WIRED
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【核たるもの】
なんとまあ、まぶしいことだろう。
三ヶ島 葵
は目を細めた。
「初めまして、神魔さん。よろしくなんだよー」
アプリを通じ目の前へと降臨したのは、少年であった。
まぶしい。恐ろしく整った面立ちの美少年であるだけでなく、彼は物理的に極めてまぶしかった。
葵は思わず、持ってた日傘を差してその輝きを遮った。
「……なんだ、人間。神々しい僕の存在に、目がくらんだか?」
「うん、そうそう。君の美貌にやられて、くらくら~って感じかなー。ごめんねー」
「ふふん、いいさ。僕は寛大な神だからな!」
子どもらしい勝気に、高貴からくる尊大さも少年ならば愛らしい。
トーガに身を包んだ彼は自身を、太陽神『アポローン』と名乗った。
「さあ、僕を呼び出したお前。僕の願いを叶え、ワイヤードする機会を与えてやろう! 嬉しいだろう?」
「えっ? うん、そうだねー」
「……あまり嬉しそうに見えないな?」
「あっ、嬉しい嬉しい! 君とワイヤードできるなんて、すっごく嬉しいよー!」
「ふふふ、そうだろうそうだろう!」
どうにも、気難しい神魔であるらしい。
『魔界調停室:WIRED』。どうやら神魔と交流し、仲間としていくのが目的であるらしいが、この手のゲームは葵にもプレイ経験があった。
(いやー、やっぱり難しいなー。何度もタイトルに戻されちゃったりするアレみたいだよねー……)
某それっぽいゲームを思い浮かべ、葵は苦笑いを隠しきれない。
が、まあ、あくまでそれっぽいゲームの話ではある。実際こうして相手も現れてしまったことだし、思い煩ってばかりもいられない。
「それで、君の願い事って?」
意を決して尋ねてみると、少年神はふんぞり返って言った。
「ここは美しい島だ、僕の次ぐらいにな! きっと良い写真が撮れるだろう。お前、僕を写真映えする絶景スポットに案内するんだ!」
最新型のいかにも高級そうなカメラなど構えた太陽神は、筋金入りの写真オタクであった。
そんなわけで、寝子島の街並みを案内する。
葵は寝子高で、『非公式』の新聞部に所属している。学校新聞とは違った切り口での情報発信を志すこだわりの記者(の卵)たちの集まりであり、葵もまた独自の視点でもって学校のあれこれを取材したり、もちろん校舎を飛び出して島のあちこちへ出向くこともあった。方々で写真だって撮るだろう。
そういった経験に基づいて紹介するスポットの数々は、確かにアポローンの撮影欲を刺激したらしい。
「おお、素晴らしい! 素晴らしいぞアオイ!」
参道商店街の趣きあふれる並びへカメラを向け、ばしゃばしゃと夢中でシャッターを切りまくるギリシャ神話の高位神。
「あはは。喜んでもらえて何よりなんだよー」
「うむ、良い写真がたくさん撮れたぞ!」
はしゃぐ様子は、どこにでもいるようなあどけない少年にも見えた。葵の判断で、いかにも古代ローマないでたちを現代の服に着替えてもらったので、なおさらオモチャに夢中になる街の子どもといった風情だ。
無論、ご機嫌を損ねられては困るので口には出さなかったが。
「やはり、この街は美しいな。雑多だが力強くもあり、人々の暮らしには生命力が満ちている。それに、この服も動きやすくて気に入ったぞ! 父上にも見せてやろう」
「それはどうだろうねー……」
神魔の家族関係には明るくないが、彼が厳格な父に現代の軟弱な風体について叱咤されないことを祈っておくことにする。
とはいえ、彼の悦びに満ちた顔を隣で眺めているのは、葵としても何だか気分が良かった。
「よし、写真はこのへんにしておこう。アオイのおかげで大満足だ! これは、礼をせねばなるまいな」
「お礼ー? いいよいいよー、そんなの」
「そうはいかん、僕は神魔だぞ! 約束は守るのだ」
葵はアプリを起動した直後に表示された、チュートリアル的文言を思い出した。そういえば、願い事がどうのと書いてあったような気がする。
「さあ、アオイの願いはなんだ? 僕が何でも叶えてやるぞ! ……あ、いや、何でもは言い過ぎだが」
「うーん。そうだねー……」
もちろん気持ちはありがたい。が、すぐには思いつかない。
しばし考え、絞り出すように口を開く。
「これからも退屈しませんように……とか?」
「この島には、不可思議な力が満ちているだろう? 神魔の僕とアオイを結び付けたのも、この力のためかもしれないね。僕が何かしなくても、退屈することはないんじゃない?」
「ああ、うん。そうかぁ、そうだよねー。それじゃあー……アルビノがバレませんように」
神魔は怪訝そうな顔を浮かべた。
口にするつもりはなかったが、うっかり言葉が滑り出た。
「ふふー。君と私だけの秘密だよー?」
「ふぅん? 僕は、あまり気にすることはないと思うけど……」
先ほどから徐々に彼の口ぶりが子どもらしいものになっているのに、葵は微笑む。
「まあ、願いは願いだからね。分かった、僕が叶えてしんぜよう! ほら、これでどう?」
ぱちりと、少年は指を鳴らした。特段何か変わったような気もしないが、
「葵の周囲に作用する光の屈折を、少しだけ弄ったよ。不自然に見えないくらいにね。これでバレにくくなったはず……あくまでバレにくいだからね、過信しないように」
「ほんとー? わー、嬉しいな」
本当だかどうだか分からないが、ともかく彼は太陽神らしく、葵の願いに何やら策を打ってくれたらしい。効果は体験してみるよりほかないが、仮に何もなくとも、彼が自分のために僅かでも労を割いてくれようとするその気持ちが、葵は嬉しかった。
「それに!」
「うん?」
彼は照れくさそうに頬を赤くしてそっぽを向きながら、半ば叫ぶように言った。
「アオイはアオイだから……アルビノだろうが何だろうが、そんなのがバレたって、魅力的な人間には変わりない……から! だから、ほら!」
しどろもどろだが、アポローンの気づかいに、葵は咲くような笑みを浮かべた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年11月27日
参加申し込みの期限
2019年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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