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寝子島高校
【寝子祭2nd】前夜祭から後夜祭までフルリヤッヒィ!
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客席を埋めているのは、寝子高校の生徒に始まり友達と連れ立って来たらしい小中学生にご近所の奥様方、孫に呼ばれたおじいちゃんおばあちゃんに卒業生らしい大学生たち。
「おー」
ミスコン開催中の体育館を入り口のひとつから覗き込み、
真境名 アリサ
は海色の瞳を楽し気に丸くする。
「お、ミスコン始まってる」
そのアリサの脇から小柄な身体でぴょこん、同じように
白 真白
が覗き込む。
ほとんど同時にミスコン開催中な体育館を覗き込んで、アリサと真白はなんとなし会釈と笑みを交わし合った。
「寝子高みたいに地域ぐるみで盛り上がるなんて、あんまりないよね」
「そうだよね」
アリサの言葉に大きく頷き、真白はうさ耳パーカーのふわふわ耳をふわりと揺らし、弾んだ足取りで体育館に入った。出場者が舞台に立つたび、司会コンビが掛け合いをするたびに起こる拍手と歓声に小柄な身体の割に大きな胸を楽し気に弾ませつつ、空いた席に着く。
「こっち、空いてるよ」
行き会った縁とばかり空いている隣の席にアリサを呼び、真白は舞台を見遣った。
(参加するのも悪くないけど)
今回は観客側に回ってみよう。だって、
(見物していろいろ言うのも楽しいものだよね)
それに、三人の『怪人』からひとりを選んで対決するという今回の趣向も、見ているだけで面白そうだ。
舞台に緊張気味に現れた水着姿の女子に応援の声を掛けようとしたとき、
「あっ、いた! 居た居た居た! 良かったー!」
ぱたぱたと駆けよって来た学生服姿の女子に縋りつかれる勢いで傍らに立たれた。
「え、」
丸い瞳をますます丸くする真白に、寝子祭実行委員の腕章をつけた女子は出場者リストの中に真白の名があることを告げる。
「なに? ……はい?」
出場の申し込みをした覚えのない真白は目を丸めるばかり。
きょとんとする真白の手を取り、実行委員は早く早くと急かして引く。ぐいぐいと受付と更衣室の方へ引っ張って行こうとする。
「何ゆえ?」
「リストに名前があったゆえー!」
「え、あ、ちょっと待ってまだ準備が~」
わたわたと半ば混乱気味に、半ば楽し気に連行されて行く少女に手を振り、アリサはくすりと笑みを零した。
「行ってらっしゃーい」
寝子島の人々はとにかくお祭りが大好きだ。学祭とは言え、お祭りはお祭り。学校中を埋める勢いで屋台や出し物のスペースが設けられ、そのどこもかしこもが学生や地域の住民で賑わっている。
(初めて来てみたけど、なかなか盛況だね)
せっかくの休日に何をしようと迷っていて、駅前のポスターで見かけた学祭の見物に繰り出してみたのは正解だった。アリサは瞳を細める。
ぐるりと巡って覗いてみたどの出店でも皆が皆楽し気に笑っていて、だから思い出した。
(そうそう、)
学祭ってこんな雰囲気だった。
高校時代には文化祭でメイド喫茶をやった。違う学年のときはお化け屋敷もやった。出し物の出来不出来はともかく、皆でわいわいと何かを作り上げたりひとつのイベントを盛り上げたりするのは、こうして今でも懐かしく思い出せるくらいにとても楽しかった。
(……にしても)
メインイベントのひとつがミスコンと聞いたときには少し驚いた。とはいえさすがに高校のイベントで水着コンテストまではしないだろうと思っていたが、──舞台には、高校生とは思えぬナイスバディの女子が立つ。かと思えばまだまだ少女めいた肢体のその癖大人びて艶めいた仕草の女子が現れる。
「寝子高ナメてたわ」
周辺高校のどこよりも自由な校風、というどこかで聞いた気のする噂は本当であったらしい。
思わず呟きつつ、アリサは盛り上がるミスコン会場の空いた客席に腰を下ろす。
晩秋の寒さの中、水着姿でがんばる男子女子を応援しながら思い出すのは、高校時代の自分のこと。
あまり物事を深く考えていなかったように思う。
(その場のノリで面白おかしく生きてたわよね)
だから高校を卒業し、社会に出た途端にブラック企業で心身を抉られるほどに酷使されるなんて夢にも思っていなかった。糸が切れるように退職した後はそれこそ糸の切れた凧じみて流れ流れ、行きついたのがこの寝子島。
今は水着ガールズバーで副店長を務めている。
高校生時代には思いもつかなかった自分がここには居る。
(どこでどう転ぶかわかったもんじゃない)
それでも、今こうしてここに居る自分が、アリサは嫌いではない。
(……なんて、余計なこと考えるんじゃない)
うっかり回想を巡らせてしまった頭を軽く振り、舞台へ意識を向ける。それにしても寝子高の子たちは男女ともにレベルが高い。
(センスだって悪くないし)
なんか、とアリサは楽しくなってくる。
(うかうかしてられないなー)
水着部門が一段落した後には、フリー部門が始まるらしい。こうなったら最後まで見物していこうと決め、アリサは折り畳み椅子にきちんと腰を据える。それぞれに頑張っている子たちを見ていて、つくづく思う。
(あたしも高校生の頃に戻りたいな)
(さては僕を表に出してミスコン参加させる気満々だったな……)
舞台袖に立ち、
恵御納 夏朝
は──彼女の内で普段は眠っている別人格であるところの夏夜は、そっと焦げ茶色の睫毛を伏せる。
(……知ってたけど!)
夏夜として目を覚ましたとき、傍らには自分用に誂えたとしか思えない、夏朝の雰囲気に合わぬ衣装が入ったバッグがあった。これはそういうことなのだろうと理解して、だから夏夜は夏朝の思惑に副うかたちでこうしてミスコンフリー部門の出番を待っている。
──ミスコン楽しんできてね、夏夜ちゃん!
直接顔を合わせることが出来ずとも、そんな風に微笑む夏朝の顔と言葉は容易に想像が出来た。大切な片割れがそんな風に言ってくれるのであれば、
(ミス寝子高、目指すしかないか……!)
ミスコンが終わったら衣装から学生服に着替えて物陰で眠り、夏朝に身体を返すことを考えつつ、夏夜は今は自分の姿を確かめる。
夏朝が用意してくれた衣装は、星空を思わせるドレス。それを纏う自分は、例えるならば『夏の星空の姫君』。
ドレスに合わせた手袋も、微かな月光の色したハイヒールも、淑やかな姫君そのもの。煌びやかな衣装に負けぬよう、
(美しく見えるよう、気を付けて振る舞おう)
名を呼ばれるままに舞台を歩み、星空のスカートを翻して指名する怪人は、『ビセイ』。
(他の怪人にはまず勝てない……)
ちょっぴり消極的な選択ではあるものの、裏返せばそれは、歌であれば勝てるということ。楽器の演奏技術を持たない身に出来るのは、アカペラ勝負。
身体の持ち主である夏朝が日々演劇部で鍛えているため、滑舌も発声も問題はない。それにいつか、夢のような不思議な空間でふたりで歌合戦をしたときも互いに上手く歌うことが出来ていた。だから、
(……美しく歌い上げる!)
舞台を力いっぱい楽しもう。そうすればきっと、夏朝も喜ぶだろうから。
「……おー……」
疾風怒濤の勢いで受付を通され、普通の服でオッケーとばかり爆速で舞台袖で出場を待つ羽目になった真白は、そんなこんなでちょっぴり呆然と立っている。
(まぁ、いいのかなぁ)
突発的な出来事に対しても、元より明るく前向きな性格は揺らがない。
(よし、)
出ると決まったのならば、気持ちを切り替えていけばいいだけのこと。真白はちいさな両の掌をぎゅっと胸の前で握りしめる。
(よーし、がんばるぞー)
司会者の呼び出しに応じて舞台に飛び出すなり、真白は背後でポージングをしたまま控える三人の怪人のうちのひとりをビシリと指し示す。
「私が戦うのは怪人ナンバー2『ビセイ』お前だー!」
うさ耳パーカーのもこもこふわふわなうさぎ耳をぱたぱた跳ねさせ、ついでに大きな胸もぴょんぴょん跳ねさせ、真白は客席と向きあう。
大張り切りで口にするのは、最近買ったゲームの主題歌。中毒性のあるリズムに非現実性過多なフレーズに突拍子もない歌詞まで兼ね備えたいわゆる電波ソングを臆さずアカペラで歌い始めるおっきいおっぱいのちっちゃな女子に、客席の一部から熱狂的な歓声が巻き起こった。
「さぁ、私の歌を聞けー!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月07日
参加申し込みの期限
2019年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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