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【寝子祭2nd】前夜祭から後夜祭までフルリヤッヒィ!
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★商品NO.4【手作り料理を堪能しよう <白沢先生コース> 】
「ということでぇ、次の商品はこちら! 生徒のみんなも、もちろん地域のみなさんもどしどしご入札くださいねー」
開け放った体育館の扉から聞こえる司会の先生ののんびりした声に、
シオ・レイゼルオーク
は琥珀色の瞳をのんびり瞬かせた。黒灰の髪をふわりと揺らし、傍らを歩く
白石 妙子
を見遣る。
「地域の人も参加可だって」
お邪魔させてもらうかな、とシオから屈託なく声を掛けられ、妙子は眼鏡越しの黒い瞳を控えめに微笑ませた。ミスコンを鑑賞するのも場違いではないかしらと不安になった。オークションに対しても思うことは変わらない。
(こんなおばさんが参加していいのかしら……)
シオの隣からそっと覗き込んでみたオークション会場は、たくさんの生徒の熱気に満ちている。ミスコンとはまた違った賑わいではあるけれど、ミスコンと同じにやっぱりなんだか気が引ける。
「ほら、行ってみよう」
全く臆さぬ様子のシオの笑顔を見遣る。折角の申し出を断るのも申し訳なくて、妙子は小さく頷き返した。
(そうよね)
シオも一緒なら、心強い。
妙子と会場に入り、後ろ側の空いた席に落ち着いた仕草で腰かけながら、
(学校イベント来る度に緊張するね~)
シオは傍らの妙子にも分からぬほどに小さな小さな息を吐いた。表面は大人の女性然として落ち着いた風に見せかけて、実は内心ではドキドキしている。どんな雰囲気なんだろうと入ったオークション会場も、学生の多さと若者ならではの賑わいにちょっぴり気圧されがちでもある。
(あ、タルトさんも居る)
その最中ふらりと迷わせた視界に、以前お三夜祭で意気投合した少女の姿を見かた。思わず小さく口元が綻ぶ。
(何を購入希望かな?)
声は掛けないままに遠目に見つつ、シオは少女の健闘をそっと祈った。
「白石さんはどの商品に興味あるの?」
そわそわと気もそぞろな内心は決して出さず、シオはあくまでもおっとりと妙子に問う。
この場にいることが申し訳ないかの如く肩を小さく縮めて周囲を伺っていた妙子は、シオの問いに改めて舞台を見遣った。『商品』の名が示されたスクリーンを見、口にしたのはNo.4の『商品』。
「家庭科の先生のお菓子作り教室?」
楽しそう、と瞳を輝かせるシオに、妙子は困ったような笑みを浮かべる。
「実は主人からホームパーティするように頼まれて……」
「ホームパーティーか~、楽しいけど支度と後片付けがね」
自分にとっては酷く難しい仕事をなんでもないように笑って見せるシオが眩しくて、妙子はただ控えめに微笑んだ。
「私、あまり料理得意じゃないし、ケータリング頼むにしても一つくらい手作りしたいかなと思って」
「私もね、ゆで卵をザル盛りで出す位しか」
心なしか肩を落として見える妙子に、シオはあっけらかんと笑ってみせる。
「胡椒マヨネーズと、茹で芋ザルいっぱいに出してバイキング方式。セルフポテトサラダバーです、とか」
「素敵なアイディアね!」
「そうかな」
「ありがとうございます」
こどものように瞳を輝かせて丁寧に頭を下げる妙子に、シオはふわりと熱を帯びた頬を引っ掻いた。それよりも、とちょっぴり誤魔化し気味にステージへと視線を向ける。
「お菓子の講座なんだよね」
舞台の上には、いかにも家庭科の先生らしい上品そうな女性がおっとりと立っている。
「ホットケーキとか、蒸しパン、カップケーキの簡単バリエーションとか聞けたらいいかも」
ふと思いついて、シオはぱちんと両手を合わせた。お店で見かけるような凝ったデコレーションは憧れるけれど、
(不器用だから)
それは憧れるだけ。
それはともかく、家庭科の先生であればその辺りには詳しいに違いない。もちろん、ホームパーティにぴったりなメニューのレシピにも。
「参加してみる?」
「え、シオさんも一緒に参加してくれるんですか?」
シオからのんびりと笑いかけられ、妙子は瞳をまん丸にして口にしてから気が付いた。自分はしっかり参加するつもりになってしまっている。
(生徒さんでもないのに参加するなんてずうずうしいけど)
そう思う自分がいないではないものの、だって司会の先生も言ってくれていた。地域の人もどうぞ、と。
「決まり! 行こう行こう」
ステージ前に入札者を集める声を耳にするなり、シオは張り切って立ち上がった。引っ込み思案な様子の妙子を促し、入札者たちの輪に混ざる。
「商品の代価はこちらっ! お玉でピンポン玉運び! 入札者さんは実行委員からお玉とピンポン玉を受け取ってくださいー」
「難しくない?!」
思わず声を上げるシオや他の入札者の面々に、司会の川添先生は何だか楽し気な顔をしてみせた。
「受け取ったら一列に並んでー、体育館を一周! 一番から三番にゴールした人が落札でーす、はいスタート!」
「私運動神経はないけど……」
川添先生の合図に従い、妙子はお玉にピンポン玉をいくつかそっと乗せる。これでも一応主婦、おたまの扱いは周りの学生さんたちよりは慣れている、はず。
(が、頑張ります)
「あっ、キャー!」
一歩歩いた途端にピンポン玉が床に落ちて一斉にぽんぽん跳ねて、妙子はうっかり悲鳴を上げた。
(……や、やっぱり無理だったわ)
会場に響く自分の声と客席からの笑い声に真っ赤になりつつ、妙子は深呼吸をする。落ち着いて、もう一度。
あわあわと準備する妙子の隣に並びつつ、シオは息を整える。テレビのバラエティ番組等で芸人さんたちがしているのは見たことがあるし、見ているだけならば楽しいけれど実際にやるのはとっても難しそうだ、──と思ったのも束の間、
(うっそ!)
自分でも思いがけないほどスムーズに、お玉の中に積み上げたピンポン玉をほとんど動かすことなく歩を進められ、シオは目を瞠る。
(逆になんでこんなバランスとれるのっ!)
呼吸ひとつでとれたバランスが崩れてしまうことを恐れて息を出来るだけ殺し、シオは誰よりも早く先へ進んで行く。誰よりも多くピンポン玉を運んで行く。
「すごいシオさん、上手ね……」
シオの背中に見惚れて狂いそうになる手元に意識を集中させ、妙子は妙子で歩を進め、──終わってみれば、シオは断トツの一位、妙子は二位。
「良かった、どうにか入札できたわ」
「これで一緒に参加できるね」
胸を撫で下ろす妙子と、余裕を見せるシオと。ふたりの主婦はふわりふわりと笑い合う。
★商品NO.5【手作り料理を堪能しよう <五十嵐先生コース> 】
「無事に落札できましたね」
運び終えた複数個のピンポン玉をシャーレから取り、
御巫 時子
はおっとりと笑んだ。持続力と体力があまりないため運動は苦手ではあったけれど、『代価』であるピンポン玉運びは瞬発力の繰り返しのようなもの。それに、
(五十嵐先生の手料理のためですから)
時子は壇上に立つ
五十嵐 尚輝
先生を見遣る。少し困った顔でぼさぼさ頭を掻いている先生の手料理が食べられるのであれば、たくさん頑張れる。
(楽しみですね)
ふわりと瞳を和ませた途端に先生と目が合って、時子は白い頬に朱を昇らせた。
(そういえば)
先生は料理ができるのだろうか。
目にしたことがある先生の『料理』は、カップラーメンのお湯を沸かしているところとコーヒーを淹れているところくらいだ。食事するよりも実験を優先してしまいがちな先生が心配で、時々お弁当を作って差し入れたりもしているため、先生と料理はなかなか結び付かない。
カップラーメンとコンビニのお弁当を食べているイメージが強い五十嵐先生の『料理』は、料理というより食材を使った実験になりそうな気もして、時子は期待の中に少しの不安を覚えた。
(私も何か作りましょう)
そっと決意する。
当日、先生が用意した材料が余っていればそれで何か作ろう。
(それにしても)
尚輝先生はどうして手作り料理を商品として出品したのだろう。
機会を見つけて聞いてみよう、と時子はくすりと小さく笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月07日
参加申し込みの期限
2019年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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