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ユメユメ事変・壊 フツウ崩落
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■参戦、
小山内 海
声のない世界がキラキラして見えたのはいつのことだったろうか。
スケッチブックとマーカーペンが当たり前になって、言葉がなくても誰かとわかり合えることを知って、少しずつ少しずつ大人になって、世界が膨らんでいって……。
『経験という木は年とともに育ってはくれない』というのはどこの本に書いてあった言葉だったか。哲学書なのか小説なのか、それともティーンに向けた絵本なのか。
小山内 海
は少なからず、その言葉の意味を知っていた。
積み上げるには途方もない時間がかかるけれど、育てばとても高いところから世界が見える。
けれどそれを切り倒すには、ものの五分とかからない。
きっとそれが、大人たちのいう尊厳ってやつなんじゃないかな、って。
笑う女と赤い目の傀儡たちが寝子島駅前の港へと降りたって、何かのイベントだと思った人々へと襲いかかる。
そんな風景を夢に見た。
あちこちでおこる悲鳴。
目を覆いたくなるような惨劇。
とても言葉で言い表せないような暴力が、平和な日常を破壊していく。
暴力をうけた人々は次々に支配を受け、暴徒は広がり力を増し、住宅街へと浸食した彼らを止めることはもはやできなかった。
それらを止めるには、あまりに時間が遅すぎた。
……そんな夢を、海は見た。
(――!)
起き上がり、すぐそばに置かれたスケッチブックへと振り返る。隣に置かれた時計は朝の時刻を示し、夢に見た惨劇が『まだ起きていない』ことを示していた。
本能で、わかる。
(夕暮姫……か)
スケッチブックとマーカーのセットをリュックサックに詰め込んで、海は押し入れから木製のボーラ束を引っ張り出した。
■参戦、
エレノア・エインズワース
仮に害魂使いを『フツウの破壊者』だとするならば、
エレノア・エインズワース
の立場は『異常の破壊者』であった。
世界のフシギや神の奇跡や異界への門に触れながら、人間の個としていびつに形成されたエレノアの精神構造がそれらを平時の日常風景と平等に俯瞰する。そんな超人間的ないしは非人間的な観測視点が、良きにつけ悪しきにつけ、この世界のあらゆるものを冷笑的に見せていた。
……などと小難しく長い表現を用いたが、端的に言えばエレノアは人間であり、人間であるからこそ歪んでいて、歪んでいるからこそフシギもフツウも受け入れることができ、受け入れるからこそどちらも冷笑できたのである。
そんなエレノアが夢に見た夕暮姫の暴挙と燃える町の風景を見てはじめに思ったのは、『彼らを鎮圧するのは簡単そうだな』だった。
目を覚まし、まるでそういう風に設定された機械のように正確に支度の手順を整えると、水道水を入れたペットボトルと空のバケツを手に取った。
「…………」
頭の中で計算する。
あの夕暮姫とやらにバケツで水をかぶせて凝固させ、奴隷化した人々にも同じように水をかけてまわり凝固させる。
全身接着剤まみれになってもがき苦しむ人々というのは、集まる人々にとって相当異常な光景にはなるだろうが、だからといって天地がひっくり返ったわけでもあるまいに、フツウが激しく壊れはすまい。
最後に近くでサラダ油をボトル一本まるごと買ってきて、もがく夕暮姫に振りかけて沸騰させてやるというのはどうだろう。
さすがに人が突然燃えだしたら大変なことだろうが、だからこそ沸騰仕切らず軽いやけどですむかもしれない。
……などと。
非常に今更ではあるが、エレノアにとってろっこん能力はたまたま手にいれた手段でしかなく、もし仮に彼女が害魂使いであったなら、もっとどうしようもない事態になっていたのだろう。
■参戦、
虚栄 心
世界が自分を中心に回っていないことを、ずっと前から知っていた。
何をやっても勝てない自分と、どうあがいても見てもらえない自分。
そんな自分に蓋をして、『神に選ばれた特別な自分』をいつの頃からか着飾った。
――お前はただの人間だ。
どこかから声がする。
まるで体が動かない。
赤い目をした女に見つめられ、『あなた私にそっくりね』と言われた途端、体の自由を奪われた。
舌すらまともに動かない。顎をつかまれ顔を上げさせられる。
――お前はただの人間だ。
「下らないと思わない? 成績。資産。家柄。役職。下らない順位をつけて競争してる。特別な能力がある私こそが、世界の主人公にふさわしい。
そんな私の邪魔になるもの全部、壊したらスカッとすると思わない?」
――お前はただの人間だ。
「みんな私を中心に動いていればいいの。私のご機嫌をとって、私のために命を投げ出して、私の嫌いなものをみんなでやっつけて、私の好きなものをみんなで集めればいいの。ねえ……」
夕暮姫の目が大きく開き、瞳に自分が映っているのがわかった。
「あなたもそう思ってるんでしょう?」
呼吸が止まるかと思うほどの声をあげ、
虚栄 心
は目を覚ました。
首を振り、顔に手を当てる。
「冗談じゃない」
あんなものと同じであってたまるか。
――お前はあれと同じだ。
私は違う。
――お前はただの。
「私の名前は
虚栄 心
! 人間惨禍の
虚栄 心
! 真の支配者はこの私よ!」
証明せねばならない。
心は身支度もそこそこに、乱暴に家を飛び出した。
■参戦、
恵御納 夏朝
強い怒りが、風景とともに広がった。
大切にしていたものが、自分とともに育ったものが、いたずらに手折る花のように壊されて、もてあそばれるように消えていく。
その様子が楽しくてしょうがないという風に笑う女がいた。
彼女にとっての利益は自分たちが奴隷になって従うことだという。
自分にとって都合のいい世界のために、自分以外のすべてを押さえつけようとする女。
頭をつかんで地べたに押しつけ、ほらみろ私が奴隷にしてやったと笑う女。
恵御納 夏朝
は夢の中でありながら、どうにかなってしまいそうだった。
いや、どうにかなったのは、『夏夜』のほうだったのだろうか。
「何が姫だ、調子にのりやがって……二度とそんなことができないように、恐怖と後悔を……」
アスファルトに額を押しつけられたまま、歯を食いしばり――。
「刻み込んでやる!」
叫びとともに目が覚めた。
猫さん柄の枕に頭を押しつけ、横向きに転がったまま、ぱちりと目を開く。
自分が何を叫んだのか、そして何を夢に見たのか。
夏朝はゆっくりと思いだし、鼻で深く息を吸い、ゆっくりとはいた。
瞬きをする視界に時折走る砂嵐。
それが、今この現実が続いていることを教えてくれる。
夏朝は……いや、正確には夏夜は布団から起き上がり、やるべきことを考えた。
あくまで冷静に。冷徹に。
『奴』に思い知らせてやるために。
やるべきことを考える。
「まずは……情報から攻める、か」
夏朝のスマートフォンを手に取って、ねこったーアプリを立ち上げた。
■参戦、
志波 武道
「は……はっはっは……」
汗だくで布団から起き上がり、ベッドサイドに置かれためがねをつかみ取る。
めがねをかけてスマートフォンを起動させてみると、ずいぶんと早い時間だった。
額にたまった汗を手で拭い、目を閉じる。
「……はは」
笑顔を浮かべてみるが、ほほが引きつっているのがわかった。
気休めはやめろ。
わかってるんだろう。
こんなこと許せない。叩き潰してわからせてやりたい。
俺たちの作ってきた日常がどんなに大切か、俺たちがどんな思いで守ってきたか。
入学式に通った校門を、初めて入った生徒会室も、弟が生まれた日も、弟を抱き上げた日も。
感情の再生スイッチの場所は知ってる。奥歯の上にあるんだ。
かみしめたその瞬間に気持ちが走る。
「わかってる」
開いた目はもう前を向いていた。
気持ちはすでに先へ進んでいた。
考えるより先に立ち上がり、間違えること無くドアをくぐった。
やるべきことはわかってる。
求められてることも知ってる。
「フツウを守る。みんなを守る」
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担当ゲームマスター
青空綿飴
前回シナリオ
ユメユメ事変 害魂使い
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年11月08日
参加申し込みの期限
2019年11月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年11月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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