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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ユメユメ事変・壊 フツウ崩落
■ＶＳ夕暮姫
木に登り、寝子島駅の先にある港を眺める志波 武道。
取り出したスマートフォンにいろいろと打ち込むと、通話アプリを立ち上げてある場所へ連絡をとった。
「……ああ、俺だ。はっはー、お互い大変なことになったな。
こっちに来れるのは五人になりそうだ。次元の切断を使ったからかな、これ以上の応援は望めそうにないなあ。
そっちは？ ……そっか、ま、大丈夫だろ」
眉を上げて余裕そうな表情をうかべる武道。
「こっちの状況？
そうだな……島の一般市民がまだだいぶ残ってる。この辺の避難は恵御納がやってくれてるはずだからそっちは任せるとして、俺たちはいったん散り散りになった傀儡人間の対応だな。
『夕暮姫』がまだ見つからないから、そっちは追々……おっと、もう行かないと。
それじゃ、そっちは任せたよ。後輩！」
武道はすとんと木から下り、周囲の警戒にあたっていた小山内 海に合図を出した。
「で、団体客の皆さんは？」
スッと指さして見せる海。
駅側から赤い目をした数人の大人がノコギリやショックレスハンマーといった工具を握ってこちらに歩いてくるのが見える。
「この時点でだいぶ異常だな……恵御納に動いておいてもらってよかった」
チラリとスマートフォンのＳＮＳアプリを見ると、恵御納 夏朝のダミーアカウントが『駅周辺に無許可サバゲー集団が来た』といった内容のツイートを偽装写真と一緒に投稿し、駅周辺につか付かないようにというデマを意図的に流していた。
『フシギ慣れ』している人々は何かを察して離れ、温厚な人は信じて離れ、そうでない人……ないしはそもそもツイートをまだ見ていない人たちだけが残るといった状況である。
「ここで食い止める。手伝って！」
「……！」
海は木製のボーラをくるくると回すと、襲いかかってくる大人たちの足下めがけて連続で投げまくる。
それも、『アクセラレイトライン』の能力で空間にひいたレールラインにそって加速させた強力な投擲である。
一人の足にボーラが絡みつき、転倒。
もう一人が海のボーラをかわして襲いかかろうとした途端、横から水鉄砲が浴びせられた。
さらに、浴びせられた液体が素早く凝固し大人を足止めしていく。具体的に言えば靴底が完全にアスファルト道路面に張り付いてしまい派手に転倒するといった具合である。
「この能力は――エレノアちゃん！」
「ハロー。面白いことになってますねえ、志波さん？」
ライフルタイプの水鉄砲を構え、転倒した傀儡人間にも浴びせていくエレノア・エインズワース。
操られているためか、皮膚が剥がれるのも無視して強引に動こうとするが……
「『お前はただの人間だ』！」
駆け寄って大声で呼びかける虚栄 心。
心の人間惨禍を聞いた『ひと』は筋力が低下していく。
まだそれほど影響力のコントロールできるほど使いこなしてはいないが、声と持続性には自信アリの人間惨禍である。
抵抗力を失った傀儡人間たちに武道が『スイ・マー』の突きを打ち込んで麻酔状態に落としていく。
「さて、と。そろそろ本命が出てくることだけど……」
「何なのよあいつら、私が上陸するのがわかってたっていうの！？」
完全な奇襲だったのに、と傀儡人間で周囲を固めた状態で暗い裏路地へ逃げ込む夕暮姫。
そこへ。
「弄ぶなら目を潰す。弱みを突くなら舌を切る。改めぬなら頭を潰す」
おどろおどろしく仮装した夏朝が現れた。
「貴様等が主役になれる場など何処にもない！
島からも何処からも消え失せろ、端役にもなれぬ無価値の偽姫が！」
猫シールを大量に取り出し、次々に発射する夏朝。
押さえつけようと動いた傀儡人間たちの頭が重く、足が軽くなり、重心のバランスがとれなくなった傀儡人間たちは頭をかばうようにしてふらふらと転倒し始める。
「この能力、あんたも……！」
裏路地から逃げ出す夕暮姫。
夏朝は傀儡人間の落としたハンマーを拾って追いかけ始める。
人よけが済み、傀儡人間を失った夕暮姫などただの無力な人間にすぎない。
むしろ能力に頼りワガママの限りを尽くしていただけに、むき出しになった彼女はきわめて脆かった。持っていた日本刀も、こうなればもはや飾りでしかない。
武道や海たちが駆けつけた時にはガムテープで拘束された夕暮姫がおり、エレノアは『順番が逆になった』と言いながらバケツで油を浴びせかけていた。
「ハロー！ 埃っぽいし水撒きしません？ 埃役はお前な！ アハハ！」
エレノアの『振りかけた液体を沸騰させる進化能力』を知っている人間は、どういう結末になるのかがすぐにわかる。もちろん、それがフツウと相反するものゆえに非常に弱まるということも。
心は夕暮姫に歩み寄り、深くため息をついた。
「立ってる側が同じなら、いいお友達になれそうなのに……残念だわ」
木に登り、寝子島駅の先にある港を眺める志波 武道。
取り出したスマートフォンにいろいろと打ち込むと、通話アプリを立ち上げてある場所へ連絡をとった。
「……ああ、俺だ。はっはー、お互い大変なことになったな。
こっちに来れるのは五人になりそうだ。次元の切断を使ったからかな、これ以上の応援は望めそうにないなあ。
そっちは？ ……そっか、ま、大丈夫だろ」
眉を上げて余裕そうな表情をうかべる武道。
「こっちの状況？
そうだな……島の一般市民がまだだいぶ残ってる。この辺の避難は恵御納がやってくれてるはずだからそっちは任せるとして、俺たちはいったん散り散りになった傀儡人間の対応だな。
『夕暮姫』がまだ見つからないから、そっちは追々……おっと、もう行かないと。
それじゃ、そっちは任せたよ。後輩！」
武道はすとんと木から下り、周囲の警戒にあたっていた小山内 海に合図を出した。
「で、団体客の皆さんは？」
スッと指さして見せる海。
駅側から赤い目をした数人の大人がノコギリやショックレスハンマーといった工具を握ってこちらに歩いてくるのが見える。
「この時点でだいぶ異常だな……恵御納に動いておいてもらってよかった」
チラリとスマートフォンのＳＮＳアプリを見ると、恵御納 夏朝のダミーアカウントが『駅周辺に無許可サバゲー集団が来た』といった内容のツイートを偽装写真と一緒に投稿し、駅周辺につか付かないようにというデマを意図的に流していた。
『フシギ慣れ』している人々は何かを察して離れ、温厚な人は信じて離れ、そうでない人……ないしはそもそもツイートをまだ見ていない人たちだけが残るといった状況である。
「ここで食い止める。手伝って！」
「……！」
海は木製のボーラをくるくると回すと、襲いかかってくる大人たちの足下めがけて連続で投げまくる。
それも、『アクセラレイトライン』の能力で空間にひいたレールラインにそって加速させた強力な投擲である。
一人の足にボーラが絡みつき、転倒。
もう一人が海のボーラをかわして襲いかかろうとした途端、横から水鉄砲が浴びせられた。
さらに、浴びせられた液体が素早く凝固し大人を足止めしていく。具体的に言えば靴底が完全にアスファルト道路面に張り付いてしまい派手に転倒するといった具合である。
「この能力は――エレノアちゃん！」
「ハロー。面白いことになってますねえ、志波さん？」
ライフルタイプの水鉄砲を構え、転倒した傀儡人間にも浴びせていくエレノア・エインズワース。
操られているためか、皮膚が剥がれるのも無視して強引に動こうとするが……
「『お前はただの人間だ』！」
駆け寄って大声で呼びかける虚栄 心。
心の人間惨禍を聞いた『ひと』は筋力が低下していく。
まだそれほど影響力のコントロールできるほど使いこなしてはいないが、声と持続性には自信アリの人間惨禍である。
抵抗力を失った傀儡人間たちに武道が『スイ・マー』の突きを打ち込んで麻酔状態に落としていく。
「さて、と。そろそろ本命が出てくることだけど……」
「何なのよあいつら、私が上陸するのがわかってたっていうの！？」
完全な奇襲だったのに、と傀儡人間で周囲を固めた状態で暗い裏路地へ逃げ込む夕暮姫。
そこへ。
「弄ぶなら目を潰す。弱みを突くなら舌を切る。改めぬなら頭を潰す」
おどろおどろしく仮装した夏朝が現れた。
「貴様等が主役になれる場など何処にもない！
島からも何処からも消え失せろ、端役にもなれぬ無価値の偽姫が！」
猫シールを大量に取り出し、次々に発射する夏朝。
押さえつけようと動いた傀儡人間たちの頭が重く、足が軽くなり、重心のバランスがとれなくなった傀儡人間たちは頭をかばうようにしてふらふらと転倒し始める。
「この能力、あんたも……！」
裏路地から逃げ出す夕暮姫。
夏朝は傀儡人間の落としたハンマーを拾って追いかけ始める。
人よけが済み、傀儡人間を失った夕暮姫などただの無力な人間にすぎない。
むしろ能力に頼りワガママの限りを尽くしていただけに、むき出しになった彼女はきわめて脆かった。持っていた日本刀も、こうなればもはや飾りでしかない。
武道や海たちが駆けつけた時にはガムテープで拘束された夕暮姫がおり、エレノアは『順番が逆になった』と言いながらバケツで油を浴びせかけていた。
「ハロー！ 埃っぽいし水撒きしません？ 埃役はお前な！ アハハ！」
エレノアの『振りかけた液体を沸騰させる進化能力』を知っている人間は、どういう結末になるのかがすぐにわかる。もちろん、それがフツウと相反するものゆえに非常に弱まるということも。
心は夕暮姫に歩み寄り、深くため息をついた。
「立ってる側が同じなら、いいお友達になれそうなのに……残念だわ」
シナリオ
シナリオデータ
- 担当ゲームマスター
- 前回シナリオ
- シナリオタイプ（らっポ）
-
- ブロンズシナリオ（100）
- グループ参加
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- 3人まで
- シナリオジャンル
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- バトル
- 定員
-
- 10人
- 参加キャラクター数
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2019年11月08日
- 参加申し込みの期限
-
- 2019年11月15日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2019年11月15日 11時00分
