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寝子島、花粉警報発令中!
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空が黄色い。異変に気づいた
森野 熊吾郎
は、急ぎ山を登っていた。
「うわぁ、視界が黄色いですよぉ」
人面樹の下りている斜面とは別の方からやって来たため、ここまで彼らと出くわすことはなかった。
が、今、崖に立つ熊吾郎は、動くいくつもの木を発見していた。
「原因は、あれですかぁ?」
間延びしたしゃべり方から、あまり危機感は伝わってこない。麓では熱い戦闘が繰り広げられていることなど、熊吾郎は知る由もないだろう。
「木が動いて、花粉で被害を及ぼすんですかぁ? これは、なんとかしたいんですよぅ」
嘆いていると、視界の端から登場する人影。人面樹の軍団へ少しずつ近づいている。
「あれは見覚えのある女性……物騒な物を持っているなぁ」
人影は、ナタを引きずる
屋敷野 梢
。蝶でここまで舞い登って来たのだ。
「やっぱり、へんてこ生物は気になりますよねー」
粉塵マスクにゴーグル、そしてナタ。先ほどまで
御剣 刀
と
楪 櫻
が戦っている姿を上空から十分観察し、動きについては把握している。
「無差別攻撃っぽいし、蝶の状態になってても近づくのは危険な気がしまーす」
ナタを重たそうに引きずりつつ、ひとり考察を述べる。
「思考能力はあるのか知りませんが、感覚器が働いてるってことは脳の働きを行う部分は存在してそーですね。なるほどー……」
うなずきながら取り出したるは、飴色ガラスの香水瓶。慣れない手つきでシュッシュッと自分に振りかける。
「香水ってあまり使わないんですよー。色気がないんじゃなくて、生物観察で匂いは禁物ですからー」
と、またも誰もいないのに弁解している。
ひとしきり振りかけると、人面樹に気づかれる前に、ジャンプ。ろっこんが発動し再び蝶へ。
(よし、あの木にしましょー)
人面樹の一体のそばまで舞い、ろっこん解除。落下エネルギーを頼りに、ナタを枝に斬り込ませた。
ザクッ。重たい手応えが梢の手のひらを痺れさせる。
うううぅ!
唸る人面樹。香水の匂いを十分に覚えさせる。
「さあ、鬼さんこちら、ですよー」
ナタを食い込ませた人面樹だけでなく、周囲にも呼びかける梢。
集まった人面樹の影響で花粉が滞り、かなり見通しが悪くなる。
素早く退き、
「今がチャーンス!」
と、梢、手ごろな石に香水を染み込ませ、視界の悪くなった人面樹たちの集団へ投げ込む。
「勝手に殴り合っててくださーい」
香水の匂いを感知した人面樹が、攻撃者がいると認識し、過剰反応で動くものに攻撃、他の木を巻き添えにさせるという作戦だ。
作戦は功を奏し、梢が呼び寄せた人面樹たちは互いに傷をつけあっている。
が……。
誰かが梢の肩をちょんちょんと叩く。見るとそれは人の手ではなく、枝。
「はははーそうですよねー人面樹はまだまだたくさんいますもんねー」
振り返るとそこには、人面樹の別集団がわらわらと。
「……では、失礼!」
蝶に変身しようとジャンプするが、すんでのところで枝に絡み付かれる。手足を完全に封じられてしまう。
梢、生物史上最大のピンチ。
「うーん、これは大変なことになりましたなぁ」
そんな光景をのんきに見守っていた熊吾郎。
「おいらが助けに行かないとですよぅ」
そうのんびり言いながら「はちみつレモングミ(税込315円)」をもぐもぐ食べている。
「これを食べてからにするですよぅ」
一気に口の中へと頬張る。
と、熊吾郎の全身が一回だけ波打つ。グミの包装が地面にはらりと落ちる。
「ぐ……グオゥ」
元々巨体の熊吾郎の体が、さらに肥大化。鼻から口にかけてがぷっくり膨らみ、濃い茶の毛が体中を包み、手には黒い肉球と鋭い爪が形成される。
熊吾郎のろっこん「熊変化」。蜂蜜関連の飲食物を摂取すると、その名の通り、熊になる。
「ヴォオォォウゥウ(止めるですよぅ)!」
崖を滑り落ちると、梢を捕らえている人面樹へ一直線。
「ヴォオォ!」
周囲が枝をしならせ叩いてくることなどお構い無しに、熊吾郎、人面樹へタックル。
「ウゥゥぅ!」
人面を苦痛に歪め、梢を手放す人面樹。キャッチした熊吾郎は、彼女を脇に抱え、片爪で人面樹たちの樹皮を引き裂いていく。
「ヴオォオォ!」
「ウゥウゥ!」
熊の咆哮と杉の唸声が森林地帯に響き渡る。花粉が充満しようとも、ヒグマと同等の視力を得た熊吾郎に効果はない。強靭な一撃もヒグマのそれである。おおらかな熊吾郎の内面で密かに育まれていた破壊衝動が爆発した。
「ヴゥウオオォグオオオォ(皮を全て引き裂いて、焚き火の材料にしてやるですよぅ)!」
一爪ごと、なぎ倒されて行く人面樹。ものの数分で、あたりに敵は皆無となる。破壊の限りを尽くした熊吾郎の吐息が、しばらく森の中唯一の音となる。
梢が目を覚ますと、そこには誰もいない。人面樹の残骸が彼女周囲に散らばったままだった。
「うーん、森の熊さんが助けに来てくれたよーな……あれは夢だったのでしょうかー?」
落胆する生物部員。草葉を踏む音がし、ハッと振り返るとそこには変身を解除した熊吾郎が。
「いやぁ、危なかったですよぅ。熊が助けてくれなかったら肥料にされるとこだったですよぅ」
「ああ、やっぱり森の熊さんが助けに来てくれたのですねー」
「なんとかなったんですよぅ……うん……しばらく勘弁したいぐらいですよぅ」
「? 何か言いましたかー?」
「いいえ、こっちの話ですよぅ」
こうして森の中での一戦は決着。2人の力で数体の人面樹を蹴散らすことができたが、山にはまだまだ人面樹がうごめき、花粉を飛ばしながら、街を目指しているのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月17日
参加申し込みの期限
2013年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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