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寝子島、花粉警報発令中!
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早朝の九夜山。麓にある寺院付近から静かに町を見下ろしていた
逆巻 天野
は、頂上方面から下っている団体に気づくと、人差し指でこめかみを掻いた。
「やれやれ、何度目だろうか」
さわさわさわ。さわさわさわ。
枝葉の擦れ合う音が届く。それは風のせいではない。木自身が生み出す音。人の面を持つ杉が、根をむき出しにして「歩いている」。歩速はまちまち、その数はおびただしい。町へ向かって一目散だ。
すでにテオによって、現実とは異なる場所へと移った後だろう。悟った天野は、山を下りる準備を始める。見下ろす町は、不気味なくらいに静まり返っていた。
同じく九夜山。朝の稽古をつけていた
奈良橋 博美
は、その集団を発見すると、ねこったーにつぶやいた。
『九夜山に動く木の集団あり』
『シーサイドタウンを目指している』
『木からは大量の花粉が』
ねこったーでの反応は薄かった。すでにテオのろっこんによって、限られた人間しかこの異世界に存在しないのだから。
「戦うにしても、水泳ゴーグルくらいはつけておかないとな」
視界さえ霞む花粉の量を目の当たりし、激戦を予期する博美。手ごろな、「歩かない」木に登ると、ろっこん「トンビの飛翔」で斜面上空を滑って行った。着地点は、人面樹の目指す方向と等しくしている。
文明の利器をあまり信じていない博美は、自らの足でも情報を集めにかかった。
博美のつぶやきをいち早くつかんだ
東中居 陽二
。
「どうやら、敵は桜花寮の北西辺りから南下してるらしいな」
自室で地図を広げ、自分の住む桜花寮に戦渦が集中することを予測した。
「川が途切れる桜花寮の辺りでケリをつけないと。住宅街に入られたらやっかいだ」
双眼鏡を取り出すと、桜花寮屋上へと駆け上がる。
場所は変わって、シーサイドタウンの一角にあるホームセンター。異世界に移されたため、店員も客もいない。普段活気に満ちあふれた場所が静まっていると、奇妙さを通り越して神聖さすら感じられる。
サーッ。
沈黙を切る、電子的な音。入り口自動ドアが開いた。
「おじゃましまあくしゅん!」
お辞儀しながら、
恵御納 夏朝
がくしゃみを一つ。
「おかしいなぁ、今まで花粉症になったことないのに……くしゅん」
「花粉用マスクと水泳メガネは大量に持って行かないとね」
ショッピングカートを引き出しながら
天馬 ひびき
。前線へ向かった仲間のためにも、いち早く花粉対策グッズを届けたいと考えている。
「対策は緑茶とヨーグルトがいいよぃ。発症したらもう遅いけどねぇ」
そう言いながら、ヨーグルトを頬張るのは
骨削 瓢
。
「どうです、あんたも一口?」
瓢がスプーンを差し出して、
クロウディア・W
に勧める。
「俺は遠慮しておく。花粉症にかかったことはないんでね」
スプーンを見つめながら、ヘラヘラとした顔で首を横に振る。
夏朝、ひびき、瓢、クロウディア。無人のホームセンターにやって来た4人は、いわゆる調達組。ねこったーで状況を知り、激戦に備えて必要なものを揃えに来たのだ。
「くすねたい放題だねぇ。ありったけかっぱらっとくよぃ」
日曜大工コーナーでノコギリを物色しながら瓢。
「勝手に物を持っていくのは罪悪感が……ごめんなさい……くしゅん」
夏朝がカートに入れるたび、物に頭を下げている。
「おお、こりゃ上物だぜ」
クロウディアが裏方から持ち出したのはチェーンソー。商品ではなく、切り売りするために店員が使う物だろう。威勢のいい駆動音が、だだっ広いホームセンター内にこだまする。
「私はこれと……あとこれ!」
ひびきがカートへ放り込むのは、鎖や大きめの南京錠。
「へえ、そんなもの何に使うんだ?」
相変わらずのヘラヘラ顔で尋ねるクロウディア。
「へへ、着いてからのお楽しみね! じゃ、先に行ってるね!」
マスクとゴーグル、鎖と錠を大量にダンボールへ詰めると、ひびきはホームセンターを出る。自転車の荷台にダンボールを載せると、「うおおお!」と気合いを入れて、ペダルを漕ぎ始めた。
「すごい……荷物重たいのに……もうあんなに移動してるくしゅん」
「俺もぼちぼち行って来るかな」
燃料を補充すると、チェーンソーを抱えてクロウディアも出て行く。
「いらっしゃいましたー」
入れ違いで来店は
屋敷野 梢
。謎の生物出現と聞いて、生物部員魂を燃やしている!
「ドアが開くたび、ムズムズするくしゅん」
「あんたも花粉対策かねぃ」
「はいー山のほうまで行こうと思ってるんでーそれとー」
細い腕で梢が持ち上げたのは、刃渡り50センチはあろうかという、鉈。人のいない白紙のようなホームセンターで、猟奇的な目つきになる梢の姿は、すごく怪しい。
「これで試したいことがあるんですー。ではっ」
早々に店を出ようとする梢。
「そんなに大きいの、重くないの? くしゅん」
「ご安心をー。私、持っているものごと蝶に変身できちゃうんですー」
ろっこん「胡蝶の夢」発動。一羽の蝶が、花粉とは似ても似つかない煌びやかな鱗粉を落とし、舞い立つ。
ゴツン。
梢蝶、自動ドアにぶつかる。
「はははー変身解除ー。では行ってきますねー」
ドアが開いてから、再び蝶になり舞っていく。
「うーん大丈夫かねぃ?」
「ひとりで行動するのは危険だと思うんですけどくしゅん」
「わいらもとっとと準備して、寮のほうに向かうかねぃ」
「そうですねくしゅん」
空が色を染め変えている。山中から吹き上がるおびただしい花粉が、光の道筋を曲げ、薄い黄土色のような空を演出しているのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月17日
参加申し込みの期限
2013年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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