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化かし狐のお礼参り
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「新しい関係、というのには俺も賛成する」
静かに見守っていた
八神 修
が動き出した。摂狐と晋狐、そして鹿沼の前に立つ。あくまでも交渉をしにやってきたのだと知らせるため、子犬のカーキーは後ろで待たせた。
「復讐はもうなされたのではないか? 人間側は防衛を行っただけだ。好んで戦ったわけじゃない。それに……」
と零と月、のばらとエレノアの二組を見る。狐退治に動いた前者は、狐の妖力の元である尾を絶ったことで、退治は完了したと判断している。後者は興が醒めたといった風情で、もはやこの事態に対して興味を持っていないようだった。他に摂狐と交戦したと思しきものは
尾鎌 蛇那伊
と
鈴野 海斗
がいたが、彼らもまた狐を徹底的に叩くつもりではなかったことが伺える。
「こちら側は、その気であればお前たちを殺すことができるだけの戦力があった。それをしなかった意味を理解してもらいたい」
摂狐は悔しげに目を逸らしているが、晋狐は小さくうなずいた。兄は頼りの幻術を失い、自分には戦闘能力はない。これ以上の抵抗は無駄と理解しているのだろう。
「互いのテリトリーを侵さない。これで手を打たないか? こちらにも負傷者はそれなりに出ている。復讐は一部なされただろう。それでよしとしてくれ」
摂狐は修を睨みつけ、うなった。心配そうに鹿沼が見守る。それすら情けなくて、腹立たしかった。
「俺の失われた力はなんとする。この数十年の蓄積を奪われたのだぞ!」
「その答えは俺が与えてやろうかね」
妖狐の怒りを受け止めようと歩み出たのは
毒島 柘榴
だった。
「さて摂狐。お前さん、今回の復讐でどれぐらいの成果を挙げられた?」
摂狐は黙って考える。小娘を二、三人幻術にかけた。何人かは噛みついたり爪で裂いたりしてやった。だがそれ以上に自分は傷を負っている。自分の誇りであった尾までついに失ってしまった。神の力の宿った人間は、妖狐を圧倒する存在であると認めざるを得なかった。
「幻術もほとんどの奴に利かなかったろう。ほぼ太刀打ちできない状態だったんじゃないか?」
これもまた、認めたくないが事実だった。柘榴に返す言葉もない摂狐に、
神無月 文貴
が少々痛みを伴う助け舟を出してやる。
「お前、人間と……というかおっさんとまともに向き合うのが怖いんだろ?」
「そうなのかい? ずっと、一緒に遊んできたのに」
鹿沼は摂狐の顔を覗き込む。ずいぶんゆるんで、頭も薄くなってしまっていたが、その表情は少年のころのものと変わりない。いらつくほどに純朴だ。
「幻術なんて卑怯な手、使うなよ。人を化かす狐なんざいくらでもいる。お偉い妖狐サマがそんなことでいいのかね?」
「大きな口を叩く。ならばどうすればいいか言ってみろ」
「異能を封じて、同じ土俵で戦ってこそ名が上がるってもんよ。なあ?」
「ああ。そこまでやって勝ったとあっちゃあ、俺たち人間も頭下げずにゃいられねえな」
人間たちの仕掛けた『化かし』に、先に食いついたのは晋狐だった。
「私たちはもう、戦えません。されど唐突に共存など……あなた方の流儀で競い合うとはどのようなことですか? 聞かせてください」
示し合わせたように、文貴と柘榴はにんまり笑う。
「俺らのところに来い、晋狐も連れてな。ガキの姿で来りゃ問題ない。人間にはゲームって言う、頭脳で戦う流儀があるんだよ。将棋とか、囲碁とか、いろいろあるぜ」
「そ、そうだ! これだけは、言わせてくれ」
ずっとおろおろしていただけの鹿沼が口を開いた。少年のように目を輝かせて摂狐に言う。
「化かされてきた期間は、嫌いじゃなかった。僕も寂しかったんだ。でもこのままじゃいけない。僕はこんな歳になってしまって、そんなに長い間一緒には遊べないかもしれないけど……人間とか、狐とか関係なく、友だちになろうじゃないか」
摂狐はあっけに取られた顔で鹿沼を見る。彼もまた、自分の思いを語る『おとうさん』を初めて見たのだ。
「摂狐くん! お友だちになってください!」
はげかけた中年男の、必死の願い。鹿沼の目からはひとりでに涙が流れ出していた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
前回シナリオ
猫又川の狐化かし
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月06日
参加申し込みの期限
2013年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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