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#彼女の曖昧な考察 ~ウィッチクラフト~
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【怪夢】
「ああ、あの噂の!」
そういえば、と
白 真白
は声を上げかけて、慌てて口元を手のひらで覆います。
「かの有名なシートンも、アニマルバトルの臨場感を出すため雪に豚の血と骨を撒いて写生して、警察に怒られマーシタ。日本でもリスペクトされていたのデース! 驚きデース」
「リスペクトね……」
アカリ・ゴールディング
の場にそぐわない無垢な言動にも、いささか慣れてきたところです。
数日前にMewtubeにアップされた動画については、思い返せば真白もちらと耳にしていました。いわく、あの
胡乱路 秘子
が奇怪な館に渦巻く魔女の呪いに捕らえられ、行方をくらませてしまったのだとか。
「そっか~、それがこの洋館ってことね」
「イエース! わくわくするでショー?」
そんなふうにあけっぴろげに問われると、真白としては、
「わくわく……するかも」
「オゥ、そうデースヨネ!」
「うん。そうかも!」
アカリ特有の純朴な感性はさておくとしても。真白らがこの場に呼び出されたのはきっと、おそらくいつもの神魂なにがしというものでしょう。そして経験則に従うなら、真白はおそらくこの洋館にて、あるいは秘子を見つける。またあるいは、魔女とやらの呪いを解き、脱出する。そういった目的を課せられていると思ったほうが良さそうです。
「なるほどね。そういうことなら……よーし! 私が噂の真相を突き止めちゃうぞ!」
「ワォ! パチパチパチパチ」
そうと決まれば、真白は前のめりです。持ち前の行動力で、先へ奥へと進むのみ。
アカリもがぜん勢いに乗り、
「映像に映っていた部屋は、どこデショー? あっちデース? それともこっち? あっ。きっとこっちデースネ!」
「えっ、どうして分かるの?」
「向こうから腐敗臭がシマースから」
「ええっ!?」
ためらいなく暗い廊下を突き進むアカリ。どうやら彼女は本当に、これがハロウィンにまつわる動画や番組の演出であると信じ切っているようです。
(番組なら、本当に腐敗臭はしないんじゃ……?)
小さな矛盾も、アカリにはまるで目に入りません。
ぱきり。足元に転がる何かの黄ばんだ骨片をうっかり踏み砕いた時。
「……あっ?」
「オゥ、どこからか声が聞こえマース! 日本のハロウィン、本格的デースネ!」
低く、潜めた声。
男女の二人組。まだ若く、さりとて幼くもなく。おそらくは夫婦でしょう。
険しい声色の囁きが、真白とアカリの意識の内側をなぞるように届きました。
「いい加減に、うんざりだ。あれはいつまであのような……狂乱を続けるのだ?」
「さすがに気味が悪くなってきましたわね。あなたの言うとおり」
「ああ、お前の言うとおり」
「どうなさるの?」
「どう、とは? お前はこれまで、あの子のことなぞ顧みさえしなかったろうに」
「鬼子を産み落としたとあっては、わたくしの体裁とてよろしくないというものよ」
「ふん、勝手な。では?」
「ええ。異論はなくてよ」
夢。夢。
これはきっと、夢。
「夢だから、怖くない。夢だから、痛い思いをすることもない。だってこれは夢だから」
誰に向かって説明しているのか。あるいはこれは弁明か。
落合 まゆら
にももう、よく分かりません。
「夢だから、こんなにも空気が沈殿していても……重く淀んでいて、黴臭くても」
数度咳き込み、その苦悶にいくばくか目を見開きながらも、
「ほら。ちっとも苦しくない。ちっとも怖くない」
彼女は、自身の肩を揺さぶる小刻みな震えに気づいているでしょうか。
そんなまゆらを横目にちらと見据え、
朝鳥 さゆる
は嘆息します。
「存外、つまらないのね」
といって別段、まゆらへ向けて放った言葉ではありません。
全て。あらゆる情景、あらゆる器物。あらゆる概念へ、さゆるは唾を吐かんばかりにつまらないものと断じます。空疎。世はおしなべて、退屈と絶望に満ちている……少なくともさゆるにとっては。
壁に書きなぐられた何らかの理論も、腕がもげはらわたを失くした人形たちも、時おり視界をよぎる黒い影も、さゆるには何ら恐怖も感慨も抱かせないものです。
そしてさゆるは不思議と……何故だか。この洋館へ今も息づく何者かの意思を、自らと近しいもののように感じています。
「あなたも、そうだったのかしら? それとも」
「え? な、何? 何のこと?」
無論、さゆるのそれは、まゆらへ向けられた問いではありません。
「どこかで……会ったことがあったかしら?」
今この時の朽ちかけた洋館も、その在りし日の姿も。そしてそこに暮らしたはずの住人たちも。
さゆるは全てに、自身と同類を感じずにはいられません。
「空疎だわ。何もかもが……これまでも、これからも」
さゆるが見据えるのは、この館と住人たちへ、終焉の時をもたらした誰か。
魔女。
「……っひ!?」
不意に廊下の奥へ現れた変化に、まゆらは息を呑みます。
黒髪で、蝙蝠柄の着物を羽織った、それは少女のように見えました。向こうを向いてうずくまる、長い髪の少女。
「ゆ……夢。これは夢。ただの夢」
まゆらは呪文のように繰り返し、さゆるは物言わぬまま切れ長の目を細め、うずくまった少女は、くるりと。こちらを。
「どうせあなたも、信じないでしょう?」
「ひ、あ……! あああああ!!」
眼球の無い、底なしの深淵をはめ込まれたような黒々とした穴がぽっかりと、二つ。こちらを、覗いて。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月15日
参加申し込みの期限
2019年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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