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#彼女の曖昧な考察 ~ウィッチクラフト~
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【侵入】
森は全てを覆い隠す、黒いカーテンのよう。まぶしいはずの星明かりさえ重なり合う枝葉は無慈悲に阻み、
白 真白
の行く手はどうしようもなく闇に包まれています。
「……私、さっきまでこんなところにはいなかったと思うんだけど」
今にも樹々は動き出し、蔓草は足に絡みつき、あのうろへと引きずり込まれてしまいそうな。そんな想像さえ浮かんでしまいます。
なにしろ森は、不気味のひと言に尽きました。
真白は漂う冷気から身を守るよう豊かな胸を腕に抱き込みつつ、口元をいくらか強張らせてつぶやきます。
「これ、いつもの不思議なやつかな? だったら多分、前に進むしかないよね……」
静寂へあえて口に出してしまうのは、不安からでしょうか。
「ワォ、マーベラス!!」
「ひえっ!?」
予期せぬ明るい声に、真白は文字どおり跳ねました。
「日本のハロウィンがここまでとは思いませんデーシタ! 素晴らしい演出デースネー」
「え、演出……?」
鬱蒼とした森にいささか似つかわしくない声色は、
アカリ・ゴールディング
。闇の中にもきらめく緑の瞳で、真白へ無邪気に微笑みます。
「Mewtubeにアップされた、ハロウィンのスバラシイ動画を見てやってキマシタ。この超大作をアカリも実感せねバと思いマシテ!」
「そ、そうなんだ」
アカリが語るには動画サイトへ投稿された映像に、この森が映り込んでいたのだとか。
それに、
「行方不明……?」
「動画の撮影者が姿を消してしまったのダトカ? それも演出だと思いマースケド。この後もどんな仕掛けが待っているのか、楽しみデースネ!」
演出、だろうか。真白には分かりません。
けれど確かなことは、この森に漂う空気には、そんな話へ真実味を与えるだけの必然性がありました。
「これも……演出なの?」
例えば、節くれだった枯れ木の枝に吊るされた、奇妙な人形。それもおびただしい数の。
布に何かをくるみ、麻布で縛って四肢を表現しただけの簡素な人形です。自室やあるいは雑貨屋の明るい照明の下で見たなら何ということもないただの人形でありながら、これら無数の人の形は確かに森の怪奇を演出しています。これ以上もないほどに。
アカリのあけっぴろげな表情や良く響く声を差し引いたとしても、真白の肩を震わせるには十分です。
「っ? 何か……聞こえた?」
「オゥ、犬の鳴き声デースカ?」
アカリは軽い調子で言ったものの、真白には耳に届いたのがそんな生易しく単純なものではないと、粟立つ肌に理解しました。
「何か来る……何かがこっちに! い、行こう! 逃げよう!」
「ワォ! わくわくどきどきデースネー!」
真白はアカリの手を引き、駆け出します。
背を脅かす咆哮には、いくつもの動物の声が入り交じったように聞こえました。
呉井 陽太
。
志波 武道
。
ロベルト・エメリヤノフ
。いつもなら軽口も飛び交う明るい同道となったことでしょう。
けれど今、三人を支配しているのは、押し潰されそうな不安です。
「またフクロウの情報が混ざってるなぁ」
陽太はねこったーに流れる情報をスマホでさかのぼりながら、声を潜めてつぶやきます。
先を行く武道が振り返り、
「この前の続きなんだろうか? 今回も。六本指の紋章を抱く……あの組織の仕業なんだろうか」
「うーん。でも、この前は『フクロウのような大きな目』って情報だったよねぃ。今回はフクロウの鳴き声だって。本当にフクロウかどうかは、投稿者も疑問みたいだけど」
「ふむ……イマイチはっきりしないな」
陽太の不安は、この場において二つありました。一つは当然にして、この森へ横たわるどうしようもないほどの闇と、重苦しい空気です。
もう一つは、他ならぬ武道のこと。
「武道君、大丈夫?」
「嫌な感じの森だな。六本指……もしあの連中と何か関係があるなら、悠長に構えているわけにもいかないな。あの印がどこかにないか、注意深く確かめて……」
「武道君!」
「あ、うん? 悪い、何か言った?」
どこか、虚ろ。
目の前の怪異へ、のめり込み過ぎているのかもしれません。暗がりに視野狭窄しているようにも見えます。どうにも、武道はいつもの彼らしからぬ危なっかしさで、目を離せないのです。
とはいえ彼の焦りはある意味で、陽太に共通のものでもありました。
「ともかく、胡乱路の手がかりを探そう」
誰ともなく言ったのはロベルト。先ほどから動画サイトにて例の映像を繰り返し再生し、姿を消した撮影者の後をたどろうと試みています。
胡乱路 秘子
が動画を最後に行方をくらませてから、三日ほどが経っています。これまでに幾度もこうした現象も交えて交流を深めてきただけに、未だ連絡がつかいことには嫌な想像も及びました。武道も陽太も、それは同じであったかもしれません。
「! ふたりとも、あれ!」
ロベルトが指差したのは、道行く先々でいくつも樹々に吊り下げられている、人形たちのひとつです。
駆け寄ってみると、頭部がありません。
「これ、たぶん胡乱路が動画で……」
「間違えて頭を取っちゃったやつか。ということは、秘子ちゃんはこっちの方向に……、っ!!」
びりびりと。大気を震わせるような……獣の咆哮、でしょうか。彼らは一斉に背を振り返ります。
遮る枝葉をかき分けながら、何かが。
何かが、こちらへ。
「何だ……これ!?」
やがてうっそりと姿を見せたそれを、ひと言で表現することはできません。
強いて言うならば、獣? でしょうか?
「鹿? 犬? それとも、人……」
呆けたような武道の口から漏れたそれらの特徴は、確かにどれも見受けられました。けれど一つとして、確信できるものではありません。
それに……目の前が赤く、明るくなったというのに。
「燃えてる? 燃えてる! 何だこれ、何だこいつは!?」
「武道君、落ち着いて……って、ロベルト君!?」
「うっ、うわ……! うわぁっ!!」
緩慢な仕草ながらこちらへ歩を詰める、燃え盛る獣。そうとしか呼べない威圧感が迫ってくるのを目の当たりにして、一瞬にして満ちた混乱。
「っ、あっちだ! あっちへ逃げよう!」
かろうじて正気をつなぎ止め、陽太は二人の逃げる先を誘導します。
再び響く咆哮は、足元から全て揺さぶり尽くすような衝撃となって、陽太の全身を貫きました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月15日
参加申し込みの期限
2019年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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