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「いや、瓢君そのひと人間……」
「へっ?」
「誰が『妖怪』だとこらぁーっ! ひどいよ骨くん、ぼくの顔を忘れたんでがんすか!?」
「んー、って雨崎はん!」
「白々しいんじゃー!」
瓢が『妖怪』と勘違いしたのは
雨崎 荒太郎
。
彼も猫鳴館に住む生徒の一人である。
普段からぼろぼろの野良着を着て猫鳴館内をうろついているため、『座敷わらし』の称号をほしいままにしている。
「でも雨崎はんは座敷わらしだし、妖怪に違ェ無ェんじゃないかぃ」
「だからぼくは妖怪じゃなーいっ」
するとなかなか戻って来ない瓢とももを心配した士が様子を見にやって来た。
「おい、大丈夫か? なにかあったのか」
「いやなに。座敷わらしがいただけだよゥ」
「まだ言うでがんすかこのー」
「座敷わらし? なんだ、雨崎じゃないか」
「つかさくんは良いお人じゃぁー」
「よく分からんが、雨崎もテオに呼ばれてここに来たんだな?」
「そうでござんすよー。なんでも『妖怪』を退治してほしいとか。あっ、そうだ忘れてた」
どうやら荒太郎もテオによって巻き込まれたうちの一人らしい。
自分で『妖怪退治』と言って思い出したことがあるのか、荒太郎は背後を流れる猫又川へ向き直った。
「今からあれと勝負するところだったんでがんす」
「あれって……」
「ひぃっ」
「大丈夫かい、もも嬢」
そこにいたのは蛙のようにぬらぬらと光る肌に、すっぽんのような甲羅、きわめつけに頭には丸い皿のようなものがある生き物。
ようするに河童であった。
「勝負って、一体何をするつもりなんだ?」
「そりゃもう、河童と勝負っていったら相撲しかないでがんすよー」
河童といえば胡瓜と相撲。
その認識は決して間違ってはいない。
「丁度良いからつかさくん、行司をお願いしたいんじゃよー」
「ああ、構わない」
そう言うと士は河原に転がっている石を適当に並べて土俵を作った。
「土俵の広さは知らないが、まぁこんなもんだろう」
「よーし、じゃあさっそく始めるでがんすー」
荒太郎が腕をまくりながら土俵に入ると、それに応じた河童も土俵に踏み入った。
腰を落とし、両手をついて1人と1匹はにらみ合う。
一瞬の緊張の後、同時に飛び出した荒太郎と河童は土俵の中央で激しく衝突した。
しばらくもみ合っていた両者だったが、互いに相手の腰を取り、がっぷり四つに組むと膠着状態に入る。
「うぐぐ……」
荒太郎がうめく。
どうにか河童を投げ飛ばしてやろうと顔を真っ赤にして力む荒太郎だが、しかし相手はピクリとも動かない。
それもそのはず、いくら生き物のように見えると言っても相手は土塊。
荒太郎の体重よりかなり重い。
むしろ相手に投げ飛ばされずに耐えているだけよくやっていると言える。
「おん、どりゃあああーっ!!」
気合一閃、荒太郎は大地を踏みしめ渾身の力で河童の態勢を崩しにかかる。
しかし河童はそれをいともたやすく受け止め、ひょいと荒太郎の体を持ち上げた。
「うわわわわわっ」
「あ、あれはっ」
それを見ていた瓢が声を上げた。
「し、知っているの、瓢君?」
「あぁ、あれは数ある大相撲決まり手の中でも滅多に使用されない技のひとつ、吊り落としだよぃ! その名の通りその場で相手の体を持ち上げ、そのまま土俵に叩き付けるというものだが技の性質上大変な筋力と瞬発力が必要となる大技なんだよゥ! まさかこんな所でお目にかかるとはねェ」
「そう言えば相撲の決まり手と言えば四十八手というのが有名だが、あれは単に縁起の良い数を用いたに過ぎず、『たくさんある』という程度の意味らしいぞ。現在の大相撲では八十七手ほどあるしな。ちなみに河童は怪力無双とされていて、相撲をとる怪談話では大抵人間が負ける」
「たしか取り組みを始める前にお辞儀をするのが良いって聞いたことがあるの。……頭のお皿から水がこぼれて力が出なくなるって」
「そういう、ことはっ、もっと早く聞きたかったでがんすーっ」
河童に吊り上げられたまま苦しそうに荒太郎が叫んだ。
今にも地面に叩きつけられてしまいそうだが、ここは本来の土俵ではない。
河原は一面石ころだ。
怪我は必至、当りどころが悪ければ致命傷にもなりかねない。
「おい、皇帝陛下。臣民が危ないぞ」
「はいな。民を守るのも皇帝の務めってねぇ」
そう言いながら瓢は得物のスコップを担ぎ、ずかずかと土俵に入る。
荒太郎を吊り上げている河童の背後に立つと、大きく身体をひねる。
一見すると野球のバッターのような態勢だ。
「さっきは危うくウチの座敷わらしをヤッちまうところだったが、今度はキッチリ『妖怪』をぶっ潰してやるよゥ!」
「だからぼくは妖怪じゃないんじゃーっ」
荒太郎が叫ぶと同時に瓢のスコップが唸りを上げる。
ぎぃんっ、とけたたましい音を立てて、真横に振り抜かれたスコップが河童の頭を真芯に捉え、そのまま吹き飛ばした。
壁に向かって投げつけられた泥団子よろしく飛散する。
「うわ……」
土人形とはいえ生き物の頭が吹き飛ぶ光景というのはショッキングに違いなく、ありありと目撃してしまったももは少々気分悪そうに口元をおさえた。
幾分身長が低くなって動きを止め、ただの土塊に戻った河童はもう荒太郎を支える力は無く、腕が根元から折れてぼたりと落ちる。
荒太郎も尻もちをついた。
「あたたた……」
「ふむ」
河童だったものの無残な姿を見て、士はぼそりと呟いた。
「毛皮はとれそうにないか」
「邪衣はんは『妖怪・毛皮おいてけ』だねぇ」
「うるさい!」
ももは瓢のそばに駆け寄り彼のシャツの裾をつまむと、その背中から少し顔を覗かせるようにして荒太郎に話しかける。
「荒太郎君、大丈夫?」
「ぼくなら怪我も無いし、大丈夫でござんすよー。骨くんありがとう」
「はっはっは、いやなに。座敷わらしには恩を売っとくのが良いに決まってるんだよぃ」
「むむむ……」
「ところでこの後どうするんだ? この様子だと、たかだか数匹程度倒したくらいじゃ終わらんみたいだぞ」
それでも何か持ち帰れそうなものは無いかと、一通り河童の残骸を検分し終えた士が3人に訊いた。
「ぼくは折角だし皆についてくでがんす」
「僕は、その、瓢君に任せるの。……ひとりは怖いから」
「だ、そうだが? 皇帝陛下」
「んじゃまぁ、とりあえず原因を探そうかねぇ。なにが何匹いるか分からん『妖怪』を一匹ずつ潰すより簡単だろぃ?」
瓢の提案に、各々が首肯する。
「そうと決まれば早速出発さね! 怪談話と言えば寺か神社。たしか近くに古い神社があったはずだねぇ」
「落神神社だな」
「さぁて何が出るかねぇ」
そうして一行は落神神社へと向かうのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
三三三
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月12日
参加申し込みの期限
2013年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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