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お化け提灯にろくろ首、唐傘お化けに一つ目小僧、温泉街の人々の手づくりらしいたくさんのお化けの人形で飾り付けられた特設舞台で今しも催されているのは、『ばけくらべ』なる仮装コンテスト。
「……く、食らいなさい!」
亡霊女海賊に扮した琳子が刀を振るい、それに合わせてバイト仲間な妖怪たちが悲鳴を上げて吹き飛んで行く。
マタタビック演劇仕込みの殺陣で同僚たちと妖怪大戦争な寸劇を演じてみせる傍ら、琳子はそっと妹のことを思う。ハロウィンイベント大詰めな今日、妹も今頃どこかで仮装を楽しんだりしているのかもしれない。
──トリック・オア・トリート!
可愛いお化けの恰好をして、楽し気な掛け声を上げているのかもしれない。
そう思うと、なんだか無性に楽しくなって、琳子はふわりと微笑んだ。
(……うん)
今は目一杯楽しんで、将来に対する迷いじみたものを吹っ切ろう。ほんの少しだけでもいい、今はそれはそれで良しとしよう、
(……かな)
衣装の裾を翻し、倒れ伏した妖怪な同僚たちの真ん中、刀を手にくるりとその場で回って見せれば、客席を埋める仮装した人々や温泉客らしい浴衣姿の人々からやんやの喝采が巻き起こった。
(ん……?)
客席に向けて仲間たちと一礼し、舞台から去ろうとして、琳子はちらりと首を捻る。
(今、)
舞台の隅、白い服で長い銀髪の幼い女の子がいつの間にかひっそりと立っていたような。そうしてふわふわと笑いながら客席に向けて白い手をひらひらと振っていたような。
(……あれ?)
瞬いて舞台を見ても、舞台には誰もいない。イベントの運営陣に半ば強引に舞台に押し上げられようとしている儚げな雰囲気の雪女と、天真爛漫な雰囲気の鬼の女の子がいるばかり。
(あれ……?)
首を捻りながら舞台袖へと引き上げる琳子に続き、舞台に立つのは紗月と理緒。
「どうしよう、理緒ちゃん……」
「舞台に上げられちゃったね、紗月」
温泉街をうろついた末に辿り着いた旅館の駐車場な手作りのステージの上、『ばけくらべ』とおどろおどろしい字体で描かれた舞台の上の題字を眺め、理緒と紗月は顔を見合わせる。
先に腹を括ったのは、現役女子高生モデルの理緒だった。人目にさらされているのは慣れているとばかりに紗月を背に隠す恰好で舞台の真ん中で堂々と胸を張る。結い上げた髪を揺らして舞台上を闊歩し、
「それじゃあ、雪女ちゃん! 行くよー!」
雪女たる紗月と距離を取ったかと思えば、身軽な足取りで駆け寄る。体当たりするように抱きつき、紗月を舞台の上に押し倒す。
「え、えっ……?」
鬼な理緒になされるがまま組み伏せられて、呆然とするばかりの紗月の耳に理緒はそっと唇を寄せた。
「鬼対雪女とか、どう?」
カッコよくない?、と悪戯っぽく笑う理緒の意図を理解し、紗月は着物の裾を大きく震わせ片腕を持ち上げた。
「う、わあっ?!」
雪女の掌が吹雪が噴き出したように、鬼は顔を両腕で庇って飛び退る。それでも楽し気に哄笑しつつ、雪女の周りを軽やかな足取りで回る。時折ちょっかいをかけては振り払われ、むくれたように腰に手を当ててみせたり、めげずに抱きつこうとしてまた吹雪に巻かれてみたり。
妖怪ふたりが暴れる、というよりはじゃれ合うような寸劇を見せてから、ふたりは最後に仲良く手を繋いでお辞儀する。
可愛い女子高生ふたりの一幕に、客席からは温かな拍手が降り注いだ。
次いで舞台に上がるは、黒いインバネスコートも禍々しい怪人。無言で舞台に立ち、冷酷な眼差しで客席を睥睨してみせるヒューにうっかりちょっと見惚れてしまってから、
「そこまでよ!」
悪の魔人に対する狐として、水樹は舞台袖から凛々しい声を上げて見せる。ミニスカートの裾をひらりと翻して舞台に上がり、手にした小道具な稲穂をシャラシャラと振る。腰に帯びた軍刀をスラリと抜き放つ魔人と相対し、じゃれつくような動きで魔人の動きを翻弄する。
振り下ろされた軍刀を稲穂で受け止める動作をしたところで、魔人なヒューがついくすりと笑ってしまった。
「ごめん、あんまり可愛くて」
「……もう!」
くすくすと恋人たちが笑いだしたところで、魔人対狐の寸劇はおしまい。
はしゃぐ可愛い狐さんと手を繋いで舞台を去る魔人さんの背中を見送りながら、綾花は深呼吸をする。隣に端然と立つ珪先生を仰ぐ。
「緊張している?」
「いえっ、お客さんも仮装してるから緊張はしてませんっ……」
珪先生と目があったことで赤くなってしまった頬を掌で抑え、綾花は首を横に振った。
「行こうか」
先に立った珪が手を差し伸ばす。その手をしばらく見つめ、綾花は花が咲くように笑った。
「はい、よろしくお願いします、珪先生っ」
何物にも怖じぬ風に舞台に立つ珪と手を繋いで並び、綾花はリボンのついた黒い二股の猫尻尾を揺らしてお辞儀する。
気恥ずかしかったのは、ほんの一瞬。
「にゃにゃ」
にゃんこのように言ってみると、照れくささはどこへやら、
「宜しくお願いいますにゃ」
言いながらにゃんこな綾花は可愛く欠伸をしてみせる。顔を洗う仕草をしてみせたり、珪先生の胸元にすり寄ってみたり。
くすり、珪が笑った。指先を伸ばし、にゃんこにするように綾花の頬に触れる。頭を撫でる。ついつい仔猫じみて甘えた仕草をしかけて、綾花はふと我に返った。なんだかこちらに見惚れているようにも見える客席に向け、にゃあ、と鳴いてウィンクして見せる。
「お菓子をくれないと悪戯しちゃうにゃ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月28日
参加申し込みの期限
2019年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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