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寝子島ハロウィン☆デイズ!《寝子暦1370年版》
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「おばけうたげなのですー」
開いているのかも怪しい土産物屋の前をふわふわとした足取りで、ふわふわとした銀色の長い髪を秋風に揺らし、
「仮装なのですー」
あどけなく歌うような口調で言いながら、
ゼロ・シーアールシー
は鄙びた温泉街をふわふわと歩いて行く。仮装と口にしていても、ゼロの格好はいつもと同じ、純白のふわふわワンピース。
「化け比べに参加なのですー」
とはいえ、白い服で長い女の子がいつのまにか立っているというのはそれだけで立派な怪談のネタになろうというもの、なのかもしれない。
「遊ぶのですー」
ふわふわと銀の髪を揺らし、ふわふわと純白のスカートの裾を揺らし、ゼロは歩く。
清楚な雪女に妖艶な鬼女、陸軍将校な魔人に可憐な妖狐、もふもふ尻尾の猫又に血塗れの亡霊女海賊に。いつもは静かな普通の温泉街は、和風ハロウィンイベントに合わせてやってきた人々で不思議で賑やかな雰囲気に盛り上がっている。
(血糊、つけすぎちゃったかな……)
サラシの胸には和柄の胸当て、手甲をはめた手には模造刀。九月に行われたマタタビック演劇フェスティバルで女海賊を演じたときの衣装を再度身に纏った
森篠 琳子
は額から流れ出て頬を汚す風に塗りたくった血塗れメイクにそっと触れた。
(正直、二度と着ることはないだろうと思ったけど……)
来年の春に高校生活を終える琳子は黒い瞳をそっと伏せる。
先日、学校に寝子島信用金庫から採用試験の合格通知が届いた。それは母子家庭にあって妹や母との生活を守らねばならない琳子に安堵をもたらすと共に、戸惑いにも似たわだかまりを胸に与えるものだった。
(半年後には社会人なのよね)
気が付けば、学生生活の終わりをカウントダウンしてしまう自分がいる。
(……実感がないだけよ)
なさ過ぎてまだ戸惑っているだけなのだとどれだけ自分に言い聞かせても、胸の内のもやもやは晴れてくれない。
「琳子ちゃん?」
浴衣に猫耳姿の女子に覗き込まれ、琳子は伏せた瞼をしばたたかせる。
どうかしたの、とバイト先であるファミレスの同僚でもあり同じ高校生でもある女子に問われ、琳子は赤い組紐で結った黒髪を揺らして首を横に振った。思うところはあるけれど、今日はハロウィン。折角寝子温泉での和風ハロウィンにバイト仲間と遊びに来たのだから、
(楽しまなきゃね)
大学生に高校生にフリーター、さまざまな立場にありながらも今日ばかりは色んな仮装に身を飾ったバイト仲間を見遣る。
「それにしても琳子ちゃん、決まってるねえ」
猫耳女子にうっとりと見つめられ、琳子はほんの少し頬を赤くする。寝子高三年の面々と行った劇では、いわゆるクールビューティな女海賊を演じた。
役柄そのままではお化けというには凛々しすぎる気がして、『討ち死にした女海賊の亡霊』というコンセプトで血塗れメイクも施してはみたけれど、
「これで一応、お化けってことになる、よね……?」
元よりの生真面目がたたってか、この格好がきちんと『和風ハロウィン』に馴染めているのかいまいち自信がない。
「森篠さんは真面目だな」
「そんな考えなくても平気よー、ほらほら、お土産屋さん発見! お菓子か悪戯か、って言うんだからね!」
バイト仲間にからかい半分に励まされながら、琳子は提灯お化けが軒先に提げられた土産物屋に顔を覗かせる。
「あの、……お、お菓子か悪戯かっ……」
恥ずかしさを抑えて懸命に言ってみれば、奥から和菓子満載の竹籠を手に出て来た店員が両手に持ちきれないほどのお菓子を渡してくれた。
どら焼きに練り切りにカステラに豆大福、たくさんのお菓子を手に、琳子はどうしたものかとちょっと困るも、すぐに思い直す。
(妹にプレゼントしよう)
妹の喜ぶ顔を思い浮かべて思わずにこにこする琳子と入れ違いに土産物屋に入るのは、白地に銀糸の着物姿な雪女と、露出度高めな野性的衣装な鬼女。
「っ、……」
「一緒に言おっか、紗月」
白い頬を着物の袖で隠して照れる雪女な
佐和崎 紗月
と腕を組み、鬼女な
初瀬川 理緒
ははしゃいだ声をあげる。
「せーの、お菓子かイタズラかーっ」
「お、お菓子か悪戯かっ……」
キュートな女子高生ふたりにも、土産物屋の店員は両掌に山盛りいっぱいの和菓子を進呈する。
「ありがとー!」
理緒は声を弾ませる。丁寧にお辞儀をする紗月と一緒に店を出てから、理緒は紗月にだけちょっと困った顔を見せた。
「こんなにたくさんお菓子もらっても……」
現役女子高生グラドルとしての仕事もしている理緒にとって、スタイルの維持は最重要事項。カロリーの過剰摂取は敵なのだ。
「でも折角貰っちゃったし、どうしよう」
「桜花寮のみんなに分けてあげるといいよ」
大真面目な顔で悩む理緒の横顔にそっと顔を寄せ、紗月は囁いた。途端、理緒の表情がパッと華やぐ。
「そっか、そうしよう! ありがと紗月、それがいいね」
「ね」
柔らかそうでありながら細い腕もかたちがいい上に大きな胸元も、惜しげもなく晒した鬼衣装の理緒に視線を奪われながら、紗月はふわりと微笑む。
古い温泉街の朱い橋のたもとで微笑む着物姿の儚げな少女の姿に、理緒は思わず見惚れた。感嘆に丸めた黒い瞳を顔中の笑みで崩す。
「こうしてみると雪女な紗月ってとってもクールビューティーって感じ!」
手放しで褒めるだけでは足らず、鬼女は雪女の手を取る。高く結い上げた黒髪をぱたぱた揺らして飛び跳ねる。
「素敵じゃん!」
「そうかな……」
「そうだよ! ほらもー、やっぱり似合うじゃん!」
和風ハロウィン協賛の貸衣装屋で色々と衣装を漁りに漁り、紗月の色白な肌にはやっぱりこれが似合うよね!、と雪女の衣装を選んだ自分の選択は大正解だった。理緒は自分のこともついでに褒め称える。もうひとつおまけに、和風ハロウィンの噂を聞きつけ、めっちゃ面白そうカッコ良さそうと参加決定すると同時に紗月を誘った自分も、
(グッジョブあたし!)
去年のお揃いの魔女の格好での仮装行列も良かったけれど、今年の和風ハロウィンもきっと良い思い出に出来そうだ。
(……ううん)
紗月と一緒なら、いい思い出になるに決まっている。
「理緒ちゃんだって」
模造刀を綺麗な背に負った理緒に、紗月は微笑みかける。
「その鬼の恰好、とてもカッコいいよ」
照れ隠しというでもなく心からの紗月の言葉に、理緒の元より高めのテンションがますます高くなる。露出度高めな衣装も全く気にせず、紅葉に遊ぶ天真爛漫な鬼じみたポーズを取って見せる理緒に、紗月は何度も心のシャッターを切った。
朱い橋のたもとの紅葉の下に佇む鬼女と雪女の絵になる取り合わせに、和風ハロウィンを楽しむ人々の視線が集まる。
「あれ、初瀬川理緒ちゃん?」
人々の中からそんな声が上がっても、グラドルであることを悟られかけても、理緒は慣れたもので微塵も動揺しない。
「でっしょー、よく似てるって言われるんだよねー」
愛想良く軽やかに誤魔化し、それを機にその場を離れる。
紗月の手を取りのんびりと歩き始めながら、理緒は紗月にだけ向け、悪戯っぽい笑みを浮かべてみせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月28日
参加申し込みの期限
2019年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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