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「っかー……」
遊び事とはいえゾンビに『食われ』、『牢屋』に連行され、フォーマは不貞腐れた顔で椅子の一脚にどかりと腰を下ろす。
(だから食う気満々な時の旦那とはやりたかねえんだ)
おまけに、と歯型のついた首を擦る。これでは獲物に成り下がったも同然。
「畜生、やけ食いしてやらあ」
言葉の割に明るい声で言い放つなり、フォーマは『牢屋』の端に用意された山盛りお菓子の籠の前に立つ。慣れた手で自分の分の茶を淹れ、椀を片手に菓子を選る。走りに走った身体に甘味は悪くない。
「お、饅頭みっけ」
早々に機嫌を回復し、硝子状の機械に映し出されるゾンビと盛装組を観戦しながらおやつと洒落込むフォーマのもと、
「フォーマ」
己を『牢屋』に送り込んだ元凶が顔を出した。
「何か用か九日十日。おれァ見ての通り、あんたに食われた身だぜ?」
「挟み撃ちにしてやらないか」
拘らぬ顔で言いながらも首筋の噛み痕を示してカラリと笑うフォーマに、コルは大真面目な顔で告げる。
「ティクスは闇に紛れる。待ち伏せの戦法は難しい──アイツはお前がゾンビになったことを知らないはずだ」
傍らに立ちゾンビへの転向をそそのかしてくる虎を馬はしばらく見上げ、そうして、ニヤリと人の悪い笑みを浮かべた。
「……悪い男だねィ、あんたも」
それに乗っかるおれも、とフォーマは立ち上がる。
頬を血糊で汚し、定められた位置に『的』の布を貼り付ける。『ゾンビ』になるのはいとも容易い。
かねてより一度は拝みたいと思っていたのだ。
(今も勝ち続けるあの方も驚く顔っつーのをさ)
楽し気な笑みをひとつ交わし合い、元は襲う側と襲われる側であった虎と馬は肩を並べて『牢屋』から出る。
「大将は『お化け屋敷』ん中だぜ」
「また狩り辛い場所に……」
『牢屋』の監視カメラ映像で見かけた情報を共有し作戦を練り、ふたりは獲物が身を潜める場所へと急ぐ。
「手筈通りにな」
「応」
窓ひとつない屋敷に潜り込むなり、ふたりは短い言葉ひとつを合図に二手に別れる。
フォーマを追い詰めた要領でティクスの気配を探り、コルは暗い通路を辿った。
──知っている。どれだけ足音を殺そうとも、気配を殺そうとも、ティクスはこちらの気配を先に気取る。そうして一歩先で待ち構えている。
曲がり角を折れた直後、コルは床が割れるほどに激しく踏み込む。獲物の姿を目で捕えるよりも先、獲物が待ち受けていると信じて問答無用で襲い掛かる。
咆哮を上げるのは、相手の耳を潰すためではない。仲間に戦闘開始を知らせるためだ。
全体重を乗せた肩からの体当たりは軽業じみた跳躍で避けられた。身軽さを利用して逃げると見せかけざま、暗闇にナイフの光が閃く。
「ああ、」
コルは笑う。
「お前ならそう来ると思った」
笑いながら、頭を狙った一閃を紙一重で躱す。
「だがな戦闘中に致命傷を受けるバカはいない」
「五秒を稼いで逃げ出したかったんだがなぁ」
「そうだろうなぁティクス」
ナイフを投げ合うように言葉を交わして、ティクスは思い至った。
「……ずいぶん機嫌がいいな」
虎の腕の振りも、体当たりも、動きがいつもよりやけに大振りで派手なことも気になる。その癖、『的』への攻撃を避けるのは流石と言うべきだろうか。
(というかフォーマは)
虎に追われる馬の姿がちらりと頭を掠めた途端、ティクスはコルの上機嫌の正体を悟った。
「さては本当に食べたな?」
虎の応えは凶暴な笑みばかり。体当たりからの鋭い爪の攻撃に、力任せの掴みかかり、不意打ちじみて放たれる蹴り。力では決して敵わぬと知るが故に、ティクスはコルの攻撃を冷静に的確に避ける。時に二本の刃で連続攻撃を仕掛ける。速さと手数が、虎に対抗する鼠の武器。
(五秒)
五秒あれば、逃走が叶う。だからこそティクスはコルの『的』を狙う。
(お前に与える五秒は長い)
ティクスの素早い攻撃を、せめて『的』に当たらぬよう時に腕で受けながら、コルは胸に呟く。五秒もあれば、ティクスは闇に姿を溶かして消えてしまう。
(ただ──)
こちらとの打ち合いに専念せざるを得ないティクスの背後、フォーマが走り寄る。ほんの一瞬、祈るような動作をする。
──遊戯とはいえ、貴方の敵となる無礼をお許し願いたい
情に篤い男の真摯な言葉を聞いたように思ったその一瞬、コルはティクスの刃を腹の『的』に受けた。
──ただ、フォーマが現れる瞬間の五秒は、話が別だ。
(五秒を犠牲にお前の動きを止めてやる)
そう思ったのも束の間、ティクスはコルの腹を『裂いた』方の刃とは反対の刃を、真後ろへ、一瞥もせず投擲した。
「……ッ!」
獣の勘にも似た自身の警鐘に従い、刃を投げると同時に振り向いたティクスが目にしたのは、ナイフを紙一重で躱し跳躍するフォーマの姿。
「フォーマお前もか!」
身を翻して叩きこまれてくる蹴りを避け切れず、せめて横に跳んで衝撃を逃がす。それでも床に何回転か転がされ、ティクスは息を吐いて立ち上がる。
腿に結わえた予備のナイフを取り、再び両手に武器を構える。手を組んだ虎と馬を静かに見遣る。
「よお、大将」
「おいおい、フォーマお前もか」
「驚いたかい?」
「驚いた」
盗賊団の長と、長に拾われた団員のひとりは穏やかな笑みを交わし合った。
「さあティクス」
虎が凶暴に笑う。
「お前は俺達に食われるか?」
ティクスは闇色の瞳にナイフの光を煌かせる。もちろん、答えは決まっている。
「断る」
一瞬、ほんの一瞬、鼠と虎と馬は柔らかな笑みをそれぞれに向ける。そうして、油断なく戦闘態勢を取る。
なれば、力尽きるまで戦い続けるまで。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月28日
参加申し込みの期限
2019年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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