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寝子高七不思議シリーズ:体育倉庫はダンジョン!?
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七不思議というにしたって、これはなんとも奇妙な光景、体育倉庫だというにしても広すぎます。十五分ほど歩いてみたところで、端っこにすら到達できないのですから。
「これはなんとも、大変なことになってるのだ」
ふうむ、と
李 小麗
は思案顔です。
体育倉庫の地下にダンジョンがあった……それだけでも大変なことといっていいでしょう。
しかもそこに、迷い込み行方不明になった生徒が二人もいるとか。
これは事件です。事件とあれば小麗も、一肌脱がずにはおれますまい。使命感に燃える彼女なのです。
そんな小麗に頼もしさを感じ、両手を胸の前で握りしめるのは
黒依 アリーセ
でした。
「小麗さんが付き合ってくれて助かったわ。一人だったら不安だったもの」
「なんのなんの、しゃおりーでよかったらいつでも声をかけてほしいのだ」
この事件について情報を得たアリーセは、当初単独で弥島純子と喜多川怜子を探しに行くつもりでした。
ところが幸い、その途上で友人の小麗を見つけ、同行を依頼したという次第です。
「二人はしゃおりーにとっても同学年、面識はないがきっとおなかを空かせていると思うのだ。手早く救出したいものなのだ」
と歩きつつ語っていたしゃおりーは、ここではたと足を止めました。
「これは……!」
アリーセも息を呑みます。
二人の眼前に、巨大なる跳び箱が立ちふさがっていたのです。
「十八……十九……二十段もあるじゃない」
アリーセが目を見張ったのも無理のないところ、よくしなる踏み台も設置されているとはいえ、その高さたるや狂っているといっていおかしくないレベルです。
「小麗さん、どうしよう」
「うさぎでもこれはでっかすぎて飛び越えられないと思うのだ……!」
小麗の額にも冷や汗が浮かんでいました。なんという光景でしょう。まるでインフルエンザで寝込んでいるときに見る夢のよう。
だけど小麗はくじけません。笑顔を見せて言います。
「けれど、挑戦することに意義があるのだ。アリーセ、見守っていてほしいのだ!」
「ええ、力一杯見守るわ。小麗さん、そのウサギのようなジャンプ力で跳び越えるのよ」
こくりとうなずくと小麗は距離を取り、韋駄天の助走、ジャストタイミングの跳躍で踏み台を揺らしたのです。
大きな、大きな飛翔を見せます。
そしてベージュ色にくすんだ跳び箱の背に、両手を乗せました。
開脚。
ぱっと手を放して、くるっと一回転、そして、美しい姿勢で着地!
両腕をひろげ、ぴたっと止まるのも忘れませんでした。
だっと追いかけて跳び箱の横をすり抜け、アリーセは力強く拍手しました。
「見事よ小麗さん」
けれどアリーセは厳しい表情をしています。
「けれど関門はこれだけじゃなかったみたい」
「なにっ!?」
「見て」
アリーセが指した行く手には、巨大な鉄球がごろりと転がっています。
「砲丸か?」
「そのようね」
「さすがに投げろと言われてもあれは無理なのだ」
「違うわ。見て」
アリーセの視線の先から、ごろごろごろごろと音がしました。
暗がりからなにか現れました。
「おっとと、そこ、どいてどいてー!」
萌です。ポニーテールの元気っ娘が巨大砲丸に玉乗りして、ごろりごろごろごろと二人の眼前を横切ってどこかに転がり走っていきました。
「……だいたいわかったのだ……!」
「サーカスの熊もビックリな玉乗り力で、乗りこなすのよ」
うなずいてアリーセは続けました。
「記録に残る日本の玉乗り芸は、1864年のものが最初と言われているわ。このとき横浜で外国人によるサーカスの興行があり、その演目として玉に乗りながら剣を手玉に取る芸があったそうなの。その後二十年ほどして大阪で日本独自の玉乗り芸が誕生し、東京にもひろがっていった……以来、玉乗り芸が日本のサーカスの演目として定着するまでにさほど時間はかからなかったみたい」
「アリーセ……やけにサーカスに詳しいな……? そこまですらすらと知識が出てくるとは……実はサーカス大好きっ子か!?」
「い、いえ……たまたま、です。玉乗りだけに、玉玉……なんて」
「言って自分が赤面するとは……! むう、なんだか悔しいが可愛いのだ……!」
とか言いながらもう、小麗は砲丸玉乗りをすいすいこなしているのでした。
しかし玉乗りをこなしても、二人の前にあらたな関門が出現しています。
マットです。体育マット。ただし、長い長い、長ーいマットでした。五十メートルくらいあるかもしれません。幅が一般的なものだけに奇妙さもひとしおでした。
これを目にするや、アリーセの目はキラリと輝いていました。
「今こそ魅せるときよ。連続側転・バク宙2回捻りから、猫より華麗でしなやかな着地」
ぴしっ、と指揮棒でも持っているかのように言い切ります。
「だんだん言ってる事が具体的になってるのだアリーセ……」
とはいえリクエストされては仕方がない。小麗は駆けて風車のように、側転、側転、また側転。目が回るのも意に介せず、ぱっと後方に宙返り。しかも空中でツイストを入れます、求めに応じて二度も。くるっとこなして音もなく、すちゃっと着地して決めの姿勢で静止しました。
「ブラボー……おお、ブラボー」
アリーセは恍惚の表情で激しく拍手しました。それこそ、サーカスに連れてこられた幼い少女のように。
ところが、小麗としてはそこまで喜んではいられません。
「これじゃ……まるでてのひらの上で踊らされてるみたいなのだ……!」
不満げに洩らしてくるりと振り返りました。
「なんなのだアリーセは。やりたい放題か? 団長っぽいのだ」
まるでハムスター、小麗は両のほっぺをぷくぷくにしていました。
はっ、とここでアリーセは、目が覚めたような顔をして、
「ごっごめんなさい。小麗さんが、どんなモノでもクリアしてくれるから、楽しくなってきちゃって……」
「それに、これって本当に意味あるのか? アリーセは跳び箱の横を通り、砲丸も素通りして、マットもその上を歩いてここまできているが……」
「意味はない……かもしれないね。別に乗り越えないと進めない障害じゃなさそうだし」
両手を合わせてアリーセは頭を下げます。
「でも小麗さん本当に素敵だったもの。夢中になっちゃったの」
「そうまで言われると怒るに怒れないのだ。まあ、楽しんでくれたのならいいとしよう」
仕方ないなあ、といった口調とともに、小麗のほっぺも元通りです。
「では先を急ぐのだ」
「うんっ」
かくて二人は、本来の目的へと復したのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月11日
参加申し込みの期限
2013年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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