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「どうやらあっちから行くのが最短距離みたいだね」
マウル・赤城・スティック
が手元の地図を眺めつつうなずきます。彼は床に、『この先トランポリンあり』と記していました。入口から引っ張ってきたロープは残念ながら尽きてしまいましたが、念入りにマッピングすることで道を見失わないようにしています。
「そうか、やはりあの妙なアトラクションに挑むべきなんだな……!」
楽しみではあるが、という部分は声に出さず、風雲児轟は眼前を見据えました。
正直、楽しそうでもありました。。
アトラクション……それはトランポリンを使ったもので、こちら側、つまり手前には直径二メートルはありそうな大きなトランポリンが置かれており、すぐ横の壁には『全力で飛んでいってね!』なるコメントを、まんじゅうみたいなキャラクター(?)が吹き出しで叫んでる看板があるのでした。どこかで見たような絵ですがなぜか思い出せません。
そして行く手、つまり奥には公園の遊具に似たネットがぶら下がっています。
ところがそのネットには歩いては到達できないのです。なぜなら、ネットの前には大きな地割れ、ないし裂け目があるからです。
つまり、トランポリンを使ってこの裂け目を飛び越えろということでしょう。
ちなみに裂け目は落ちても数メール程度、底部にはマットも敷かれており失敗しても死ぬことはなさそうですし、こちら側に戻ってくるための縄ばしごもありますが、やはり落っこちるのはいい気分ではないと思われます。
「これは飛べということか! ならば飛ぶしかないか!」
轟は屈伸運動を行って深呼吸、そして、決意を固めました。
「よし……やってやる!」
稲妻のように疾走します。全力の助走、トランポリンに飛び乗ると、
「こういうのを突破するのに必要なのはノリだからな!」
ニヤリと笑うと彼はトランポリンで垂直に上昇、空中で一回転、二回転、三回転まで決めました。
まるで特撮ヒーロー、くるくると華麗な技術を披露して心身共にリラックスしたのち、おもむろに跳んだのです。
大きく。高く。
「よし!」
対岸のネットをつかんで轟はガッツポーズをとりました。見事、一発成功です。
「俺も負けていられないな」
すぐにマウルも続きました。
ネットをよじのぼって二人は息を整えます。
「風雲児、血が出てるぞ」
マウルが指摘したように、たしかに轟の肘から赤いものがにじんでいました。
「本当だ。ネットで擦ったかな」
まあかすり傷だ、と彼は傷を拭いすらしなかったのですが、ここで、
「それはいけません! たとえ小さな怪我であっても、そこから悪化して大事にいたることもあります!」
だしぬけにそんな声がして、トランポリンをびょーんと跳んでくる姿がありました。
マウルも轟も、いささか目を見張ったことは特記しておきましょう。
おそらくこの学校の生徒なのでしょうが、彼女がなんとも奇妙な服装をしていたからです。
まず、和服です。それも白(よくみると多少桃色がかっていますが)一色です。頭には白いハチマキをしています……いえ、よく見るとハチマキではありませんね、前髪の下をくぐらない桂冠状のものでしたから。なおこれは、実際は鉄輪に白い布を巻いたもののようです。
奇妙なのはそれにとどまりません。丑の刻参りのようなこの衣装、けれど頭に挿してあるのはロウソクではなく、緑色の大きな葉なのでした。小松菜に見えます。
さらに彼女は、胸にも小松菜をいっぱい抱えていました。これでトランポリンジャンプを成功させたのだから恐れ入ります。
「話は聞きました、菜っ葉食べましょう」
「……えっと」
「申し遅れました。私、二年十組の
小松 菜摘
と申します。吉田先生に下級生の様子を見てくるよう頼まれました」
ぺこりと丁寧に一礼して、菜摘は言うのです。
「学校七不思議の地下迷宮が本当にあったなんて驚きでした。この状況で自分がどう役立てるかつらつら考えた結果、回復役を買って出ることにした次第です」
「回復役って?」
というマウルに菜摘は即答しました。
「地下迷宮……ダンジョンですか。昔兄弟がゲームをしていた時に見たことがありますね。ダンジョンといえば冒険……冒険といえば薬草でしたか? そして薬草といえば小松菜。これは間違いありません」
話しながら気持ちが高揚してきたのでしょうか、菜摘の目は燦然と輝き、一方でその口調には熱がこもります。
「小松菜には様々な薬効がありますし栄養はとても豊富です。加えて動脈硬化やがん、風邪、老化、骨粗鬆症などの予防にも効果があると言われております。これだけの免疫力を高めてくれる小松菜は薬草と呼べますよね? なので私は大量の小松菜を用意しダンジョン内にて配布することで、回復役をつとめたく存じております」
「ええと……?」
マジ? と言わんばかりに轟とマウルは顔を見合わせますが、菜摘は二人の戸惑いなんて気にしません。
「というわけでどうぞ。朝摘みの小松菜、おいしくて体にいい小松菜。怪我の治療にももってこいの薬草を。さあ、どうぞどうぞご遠慮なく……本当はこの小松菜はすべて私の食料だったのですが……皆さんの健康、もとい回復(?)にはかえられませんもの!」
と、彼女は葉っぱを生のままで差し出すのです。
小松菜について語るのが嬉しくて仕方ないのでしょう。菜摘は本当にいい表情をしていました……ちょっと断りづらいくらいの。
「生食もできるのでご心配なさらず、そのままお食べくださいね。カルシウムもほうれん草の四倍もあるので、食べたらほうれん草で強くなるあの方や、星で無敵になるあの方のようになれるかもしれません。なんて、冗談ですよ。ふふ」
菜摘は微笑こそ浮かべていますけれど、譲歩する気はまったくなさげな語調だったりします。
「じゃあ、少しだけ」
「俺も」
轟もマウルも、申し訳程度に一枚ずつとり、嫌々というのをできるだけ隠そうとしながらこれをばりばりと食べました。
読者の皆さん、想像してみてください。おひたしにするのでもなく、サラダとしてドレッシングをかけるのでもなく、ただそのまま食べる生の小松菜というものを。
……たいへん、味気ないです。青臭いし。
逃げるようにその場を去るマウルと轟に気づかず、菜摘はとても幸せそうな表情をしていました。
「ああ、小松菜のいいPRの機会にもなりますね。こうして皆が小松菜で健康になることが私の喜び……さあさあ一枚ずつといわず、もっとたくさんいかがですか?
……あれ、お二人とももういらっしゃらないのですか?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月11日
参加申し込みの期限
2013年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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