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寝子島高校
寝子高七不思議シリーズ:体育倉庫はダンジョン!?
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世界の話をしたいと思います。
維都月 茉菜
にとっての世界です。
高校生になるまで、茉菜の世界はとても狭い範囲でしかありませんでした。
病院、お屋敷、主な場所はたった二箇所だけ。
どちらもそれほど大きな違いはありません。どちらであれ、その中央には大きな白いベッドが鎮座しているだけなのですから。
すなわち、入院か、自宅療養か、というだけの違いです。
茉菜の世界はいつもベッドの上。眺めるものはきまって天井。小学校にも中学校にも、ほんの数えるほどしか行ったことがありません。
教科書の匂いやノートの手触りなら茉菜も知っています。
けれど跳び箱の背のざらざらも、鉄棒のサビ臭さも彼女は知らないのです。想像したことすらない。ようやく健康を得て寝子島高校生となった茉菜だけれど、大きな手術のあとということもあって春からの体育の授業はすべて不参加だったということもあり、本当にこの状況は初体験だったのです。
目の前には数々の体育用具。お化けみたいに巨大なバスケットボール、持ち上げるはおろか握ることだって困難なバーベル、どでっと広大に広がるマット……この異様な光景を目にしても、茉菜にとっては不思議より新鮮な発見の喜びのほうが大きい。
なので、
「すごいっ! これが体育の授業で使う道具なんだ!」
これを見るなり、茉菜はそう叫んでしまったのでした。
やっぱり見ると聞くでは大違いだね、というようなことを呟きながら、彼女は広大なるマットに足を乗せました。
最初に片足だけ置きます。
意外と、しっかりしたつくりです。
両足乗せます。ぎゅぎゅっと音がしました。
ホコリのような白いものが舞い上がります。
感極まって茉菜はふたたび声を上げました。
「これが、体育の義務教育の授業概要!」
そうです。ここは体育の授業に関係のある場所です。
関係があるどころか、この場所に立ち入らなければ授業がたちゆかなくなることだって珍しくない。
薄暗く、やけに静かで、周囲に壁があってかび臭い。
この場所は体育倉庫なのでした。
といっても『普通の』倉庫でないことは、もう一目瞭然でしょう。
寝子島高校の体育倉庫……ここはその地下なのです!
どういう経緯でこんなことになったのか、多少時間をさかのぼりますが事情を追ってみましょう。
暗雲たなびき嵐の予感、波瀾万丈の気配ふつふつと、
風雲児 轟
に忍び寄る……
とは、なかなかいかないものです。
一言で言えば平穏な一日、これにつきます。
初夏の放課後はまだ陽が高く、真昼といっても通るくらいです。
とはいえ雲一つなき晴天というのではなく、かといって猫やら犬やらまで落ちてきそうな土砂降りというのでもなく、もちろん黒雲どろどろでもなく、ただひたすらにうすーく曇っていて、その割りにじったりと暑くて、実にはっきりしない、印象的ではない様相でありました。
轟は頭の後ろで手を組んでいます。右手にカバンを握って、ぷらーんと垂らして左右に動かしていました。
「なかなかこう、毎日ドラマチックにはならないもんだな」
痛快なる冒険野郎にして自他ともに認める熱血漢の彼ですが、いくら自分がたぎっていようと、事件がなければなにも起こりようがない。いつも通りの学校生活でした。つまらない授業、それなりの昼食とそれなりの眠気、朝から思い出せるものといえばそれくらいで、なんともピリッとしないまま終わりそうな雰囲気です。
時刻は夕方、轟は空腹です。胃の中が寂しいのはもちろんですが、冒険心の飢えはいかんともしがたい。平凡と退屈をミキサーにかけて、水で十倍に薄めたのを飲んだだけのような物足りなさがあります。
そんな轟でしたから、目の前を足早に横切った少年には、なにやらアンテナが激しく反応したようです。
「どうした? そんなに早足で」
彼に呼びかけます。
マウル・赤城・スティック
でした。轟にとってはクラスメイトでもあるので話しやすい。
マウルは黒真珠のような目を、少し険しくして答えました。
「美化委員の仕事なんだ。掃除に行った委員が戻らないっていうので調べに行くだけのことだよ」
わざわざ『だけ』というわりには、語調になんだか聞き逃せないものがあります。轟はあえて何気ない口調で、
「掃除? どこに?」
マウルは少し、ためらいました。
寝子島高校七不思議……マウルだって知っています。体育倉庫の地下には謎の迷宮があって、そこには使途不明の謎の体育用具が大量に置かれているとか。
通称『体育倉庫のダンジョン』、なんともカビ臭そうな怪しい噂ではありませんか。
けれど噂は噂、あまりそのことにこだわる必要はないでしょう。マウルは改めて言いました。
「クラスメイトの体育委員と、二人で行ったみたいなんだ」
「体育倉庫のダンジョン、ってやつか」
まさかなと轟は言いますが、その目には輝きが灯っていました。やや前のめりになって、
「マウル、俺も行っていいか」
「いいけど、別に面白いものなんてないかもしれないよ」
「構わないさ。面白いかどうかは見てのお楽しみってな!」
彼らが体育倉庫の中央に、謎の階段を発見したのはそれから間もなくのことでした。
「降りてみるか?」
訊くまでもないと感じつつ轟が問うと、
「待って」
冷静にマウルは答えたのです。
「この期に及んで止めるってのか!?」
「違う。違う」
マウルは手にしたものを轟に見せます。
ロープでした。綱引きで使うような太いものではなく、場所を区切るために使うような細くて長いものです。輪にしたものを担ぐとかなりの長さがあります。
「これを入口近辺に固定してたぐりながら進もう。入っても迷わないですむ。噂通りダンジョンなのだとしたら、きっと必要になると思うから」
それに、とマウルは白い棒のようなものを轟に投げて渡しました。
「チョーク?」
「ああ。迷わないように壁や床にメモを残すようにしよう。行方不明になった二人や、他の人への連絡にもなるだろうし」
「さすがだな!」
ぐっ、と轟は親指を立てて見せました。マウルとはいいチームになりそうです。
先に結論から申し上げるとしましょう。『体育倉庫地下のダンジョン』の噂は真実でした。
神魂のしわざにより、体育倉庫に地下迷宮があるというただの伝説が具現化したのです。めくるめく数階層の広大な迷宮が倉庫の下にひろがっていました。
この日、地下に挑んだのは轟とマウルだけではありませんでした。
美化委員や体育委員、それに加えて話を聞いた生徒たち……多数の『冒険者』がダンジョンに挑むことになったのです。
さあ、それでは彼らが、地下迷宮でどんな冒険を味わったか、それをここから見てみるとしましょう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月11日
参加申し込みの期限
2013年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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