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寝子高七不思議シリーズ:体育倉庫はダンジョン!?
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宇佐見望月と詠坂紫蓮の道連れも続いています。
「体育倉庫といえばさあ、ボールかごの中に入ってボール遊び! あれさ、足下がもそもそするのが何かおもしれーのな!」
「いやあ、そういうことは、しなかったかもしれませんね……私は」
といった塩梅で望月は一生懸命話題を作っているのですが、どうにも会話は弾みません。
このとき、ぽてぽてとボール(ドッジボール)が転がってきました。高校の体育倉庫ではそうそうお目にかかれない球種ですが、転がってきたのはまさしくそれでした。
しかも一個ではありません。ぽろぽろ、ぽてぽて、続いてやってきます。坂道でもないのに、ゆくてからどんどん、ざっと眺めただけで十個以上も。
「……って、なんでさっきから足下にボール転がってくるんだろ? ボールかごの話してたからかな?」
望月の顔が輝きました。怪現象、わくわくしないはずがない。
ところが紫蓮のほうは冷め気味です。
「ああ、うん、そうですね。まっすぐ転がってきてますね。あの辺によけたら平気なんじゃないでしょうか」
と簡単に返答しました。ところが、
「って、なにしてるんですか!」
そんな紫蓮が声を上げてしまいました。
「向こうに返したらなにか起こるかな~」
なんて言いながら彼が、ボールをつぎつぎとひろって投げ返しはじめたからです。
「いやあ、面白そうじゃん」
「イヤイヤイヤ、バカ正直に返す必要なんてないでしょう!」
「そうかい? ……紫蓮ちゃん、やってみる?」
などと言いつつも望月にやめる様子はまったくないのです。
「やりません!」
いきりたつ彼女を尻目に、望月は大変無邪気に、
「振りかぶってかーらーのー、一球目、投げた~っ!」
なんて実況つきでボールを足で受けます。スポーツの種類についてはまるで無頓着の模様。そこから器用に彼は、
「よっ、ほっ、リフティングからシュート!」
と、きれいに蹴り飛ばし、つぎのボールはバレーの要領で、
「てりゃ~! サーブっ! レシーブっ! トースっ……はい紫蓮ちゃん! パスだっ!」
と紫蓮に渡してきたのです。
「こっち飛ばしたら意味ないし!」
ところが実にノリが悪いというのか、紫蓮はこのボールを手で払って眉をつり上げました。
しかしこのとき紫蓮は異変に気がつきました。
望月も、気づいていました。
「なんだか知んないけど、来るボールがだんだんでっかくなってこない?」
「ええ! 先輩がボールを返したりして挑発したせいかもしれませんよ!」
ボールはずっと転がってきます。標準的なサイズのドッジボールだったものが、いつのまにか椅子として座れるほどのサイズとなり、いつしか……。
「あれ、絶対大玉だよね! 大玉転がしに使うような球だよね!」
というものへと変化していたのです。しかも、どんどん大きいのがきます。いつしか二人くらい簡単に押しつぶせそうなものが、ごろごろと重々しい音とともにやってくるようになりました。
「やべ、アレは返せない……紫蓮ちゃん、逃げるよ!」
「なら脇道に……え!?」
望月はまるで紫蓮の言葉を聞いていません。
「さあ!」
さっと彼女を横抱き、すなわちお姫さま抱っこにして、大股でどだだっと大玉に追われながらまっすぐ走り出したのです。
長い脚をぷらぷらさせながら紫蓮は叫びました。
「やめて下さ……っていうか、
やめろー!
なんでわざわざ大玉の進路を走るの! って言うか私抱えて走るより別々に走った方が早いでしょ! 余計に危険じゃない!」
けれども望月の心はすっかりヒーロー、そんな冷静な判断なんてできません。ずだずだ走って走って走って、ようやく大玉を引き離したところで壁とドアを発見、そこに飛び込んで後ろ手に閉めました。
ずうううん、と背後で大きな音がしましたが、壁は破れなかったようで静かになりました。
「うっし、ここまで来れば大丈夫……」
はあはあと息を荒げながらも、望月の顔には爽やかな笑みがあります。
「怪我はない? 紫蓮ちゃ……ごぶぁ!」
彼の爽やかな笑みは、瞬時にしてひしゃげた肉塊へと変化しました。
「いいからさっさと降ろせ! 引っぱたくわよ!」
すでに引っぱたいている(正しくは蹴り)わけですが、それはともかくとして紫蓮は彼の腕から逃れます。
彼女は修羅の形相、アクション、アドベンチャー、フォールイン・ラブ……なんていう図式はまったく成立していません。怒りに駆られて彼女は、
「いいですか、先輩!」
ずもッ。彼の向こう脛を蹴り飛ばします。いわゆる弁慶の泣きどころです。これは痛い! うぐっと背を屈めた彼に、
「まずは周りを見なさい!」
べしッ。鞭で打つような平手打ち、ヒリヒリくるやつを見舞いました。望月がうずくまると、
「次に、人の話を聞きなさい!」
げしッ。泥土のついた靴で容赦なき顔面蹴りを喰らわせます。厳しい! さらに、
「自分勝手に動かない!」
どかッ。脇腹にさらに蹴り、望月の肋骨がミシッと音を立てました。それから、
「私に触らない!」
ぐぎッ。恐るべき踵落としが飛び出したのです。完璧に決まった模様。望月は悶絶寸前です。痛い、とても痛い……。
「あと……」
「あ、あと……?」
女の子にここまで痛めつけられるなんて――痛さ以上に悲しさ、そして恐怖で気が遠くなりそうになりながら望月は繰り返しました。
「このことは誰にも話さないように!」
紫蓮の声は望月の背後から聞こえていました。そのことを彼が察するより早く、
めきッ。決まりました。紫蓮による絞め技が彼に決まりました。チョークスリーパー、柔道でいうところの裸絞です。
「……ぁ……う……あ……」
息ができません。薄れゆく意識のなか望月は必死で地面を叩き『ギブアップ』を宣言しますが、『ド』がつくほどのS(サディスト)たる己(おのれ)を解放してしまった紫蓮が、それで止まるはずがないのでした。
「ああ……今日までこの本性、隠してきたのに……! よくも出させてくれたわねぇッ!」
紫蓮は腕を緩めるどころか、ますます力を込めたのです。
絞め技で落とされるとき、人は極楽の気分を味わうといいます。
彼も例外ではありませんでした。
すべての痛みが消えました。なんだか幸福な表情になると、すうっ、と望月の意識は消失しました。
少し先の話になりますが、望月が目を覚ましたとき、ダンジョンも紫蓮も姿を消していたということをここに申し上げておきます。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月11日
参加申し込みの期限
2013年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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