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寝子高七不思議シリーズ:体育倉庫はダンジョン!?
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先に申し上げておきますが、これからご紹介するかたは世紀末覇王ではありません。
しかし、ただならぬ気配があるのは事実です。
立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花……こんな風に表現するのなら、立てば金剛力士像座れば不動明王、歩く姿は世紀末覇王……とでも言いたくなるほどの『闘気』がその人物からはたちのぼっております。邪悪な小物であれば、近寄るだけで消し飛んでしまいそうな。
彼女(そう、『彼女』です)は格闘家。顔には、熊と戦った結果という噂の傷痕、鍛え上げた筋肉隆々として、髪は山嵐のようという強面ですが、非常に澄んだ、優しさを感じさせるような瞳(め)をしています。
その名を胸に刻み込んおいておきたいものです。
真宮寺 一
、と。
「……謎の地下迷宮か……ふっ、よくわからんが奇怪なこともあるものだ」
実に漢(おとこ)っぽい独言して、彼女は体育倉庫ダンジョンを闊歩しています。
悠然としたその口調、しかし、どんなときであれ一を出し抜くことはできません。
「はっ!」
百九十センチという巨体にもかかわらず、突風のように俊敏に、彼女は跳躍しました。
一の足元を、白いバレーボールが通過していきます。直後、
「……ふっ!!」
ほとんど動作らしい動作もなく、一は右足を振り抜きました。
ガタン! と音がしてバレーボールの発射装置が横倒しになりました。鉄製のマシンだというのに、段ボール製であるかのようにひしゃげています。一発でスクラップです。どんなに時間をかけようともう、修理することはかないますまい。
それにしても驚くべきはその威力、彼女が足を目一杯伸ばしても、届くか届かないかの距離にその機械は設置されていたのです。それなのに発射装置には、クリーンヒットしたとしか思えないほどの大ダメージが与えられていました。まさか、風圧だけでここまでやったというのでしょうか。それとも、瞬間的にリーチがぐっと伸びたのでしょうか。いずれにせよ、彼女の恐るべき実力がうかがい知れるというものです。
「……甘いな。肩慣らしにもならん」
涼しい顔をして一は歩き続けます。今のできごとなどなかったかのように。
「ふむ、大概の場合囚われの姫などは一番奥にいるものか……ならば行方不明の子らも最奥か……! 王子様とはゆかぬが自分が助けようぞ」
一の背後から、足早に近づいてくる少年があります。
「ちょ……今の、君がやったんだよね!?」
「ああ。相違ないが……」
ひゅう、とその少年……
八十八旗 信彦
は首をすくめました。
「すっごい! 目にもとまらぬ早ワザ、しかも破壊力抜群だったよ。格好いいね!」
「そうか……?」
あまり褒められ慣れていないのでしょう、曖昧な表情で一は歩み続けます。
「自己紹介させてよ」
信彦は、するっと彼女の正面に回り込みました。
「俺、八十八旗信彦。一年二組のイケメン学級委員、紳士にしてレディの味方! よろしく」
「十組の真宮寺一だ」
「うん。知ってる」
「そうか。見ての通りの無骨者だからな……悪目立ちしているようだ」
「悪目立ち? 違うよ、前から素敵なレディだと思っていたからね。なんとか接点を見つけて友達になりたかったんだ。やっとこうして、いい機会が訪れた、って思ってるわけ」
「素敵……!」
いくら強靱な武道家であろうとも、一は花も恥じらう乙女なのです。こんなことを言われて照れないはずがない。足が止まってしまいました。
「か、からかうものではない……!」
はたから見てもわかるくらい紅潮して、困ったように彼女はうつむきました。
「からかってなんていないよ。俺、ケーハクな軟派者みたいに思われたりもするけど、誓ってレディには嘘はつかない」
と断ってから、信彦は笑みをたたえて言ったのです。
「ハジメちゃん……ハジメちゃんって呼ばせてもらうよ……の目って、真っ直ぐで純粋で、曇ったところが全然ないよね。見つめていると吸い込まれそうになる……魅力的だよ」
「む……そ、そんなことを言われると……面はゆい……」
狼狽のあまり小さくなってしまいそうな一なのでした。
そうです。見た目と戦闘力だけで判断してはいけません。一には大変に乙女な面があり、実は恋愛小説の愛読者だったり、可愛い小物を集めるのが趣味だったりするのです。好きだけど、自分には一生縁がないと思っていた恋愛小説風のセリフ……これに彼女の心臓は、じんじんくるような動悸を刻んでいるのでした。
「どうかな? 一緒に探索しない? 行方不明のレディたちは俺のクラスメイトなんだよね」
「わ……わかった」
照れ隠しに視線をさまよわせた彼女は、
「やはり体育倉庫か……いいものがあった」
と、自分の身の丈ほどもある超巨大な鉄のハンマーを見つけて担ぎ上げたのでした。
「どこかでこれが使えるかもしれん……持っていくとしよう」
「おっ、頼もしいねえ!」
長い、長ーい平均台を前にして、緋王輝夜は腕組みします。
長いだけじゃないのです。その位置はとっても高い。難波辰がてこずったあの平均台なのでした。
「なんとも高い位置にある平均台だな。しかもこの長さ……」
「先が見えないな……どこまで続いてるんだ?」
と、行く手に目を凝らしたのち、「迂回するか?」と神木煉は言いました。
ところが輝夜は納得しません。
「逃げていては制覇はかなわねー! 行くぜ!」
言うなり平均台に足をかけたのです。
「ふ、ふん こんくらいあたしくらいになれば楽勝だぜ」
気丈にもこのように彼女は言っておりますが、足はガクガクしておりなんとも危なっかしい。
「輝夜……」
煉はどう声をかけたものだかわからず、仕方がないので後に続きました。輝夜とは違い、しっかりした足取りです。
一方、やじろべえよろしく両腕を拡げてバランスを取り歩こうと試みていた輝夜でしたが……。
「ぐえ!」
途中でとうとう足を滑らせ、平均台を両足で挟むようにして股ぐらをしたたかに打ち付ける格好となりました。
「………………!」
そのまま声も出せず、しばらく両手を平均台について、じっと痛みに耐えておりました。
「……って言ってるそばから、おい大丈夫か?」
煉は彼女のもとにかけつけ、ほら、と彼女を抱き上げました。
「お、おい! なんのマネだ!」
「もう進めないだろう。運んでいく」
「いいって! こうなったらしがみついて進むつもりだ」
「四の五の言うな、明らかに無理がある」
「そういうこと言うなら、平均台の上でこの体勢のほうが無理があるってなもんだぜ」
「この体勢?」
「お、お姫……」
言いかけて、かあっと顔が熱くなってくるのを輝夜は覚えました。
言えません。
お姫さま抱っこなんて――とてもではないですが言えません!
なんだか輝夜が黙ってしまったので、これ幸いと煉は歩みを進めました。
「暴れるなよ? この状態でバランス取るの難しいんだ」
「うう……く、くそう……」
「悔しがる必要はない。お前はよくやった。足が滑ったのは事故だ」
違うー! と身をよじって叫びたい彼女でしたが、そんなことをすれば彼もろとも平均台から落ちてしまいそうです。
肩と膝に、彼の腕を感じます。見上げれば、いつもと同じ……いや、いつもより近いだけにそのハンサムさが際立つ煉の顔。
――ううう……くそっ、なんだこの状況!?
煉に抱き上げられていて恥ずかしいのか、
高い平均台の上という状況が怖いのか、
それとも…………?
なんだか今夜、悶々として眠れそうもない気がする輝夜でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月11日
参加申し込みの期限
2013年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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