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○闇鍋と変わり鍋の誕生
折河 樹
が芋煮会の会場についたとき、ぐつぐつと煮えるその鍋は、すでにそこにありました。
色といい匂いといい明らかに異彩を放っているそれには、美味しいレシピで準備された他の鍋と違い、芋煮をよく知らない町民が悪戯に具を放り込んだようです。
中学二年生の樹は、妄想癖と合わせて軽度の厨二病。
皆が遠巻きにする鍋を見て、嬉々として近づいていったのです。
「感じる……この闇の波動……俺の闇の力も注ぎ込むべきだろう」
そう言うと、樹はためらわず、むしろいそいそとスルメを鍋に投入しました。
ぐつぐつぐつ……スルメは鍋の汁に沈み、他の得体の知れない具材と共に煮込まれていきます。
「この深海に潜む深淵の王の眷属が鍋にたまりし闇の力を吸収しさらなる混沌へと進化するだろう」
謎の台詞ですが、要するに闇鍋のスープを吸ってえらいことになるだろうという意味です。
「くっくっく、俺の混沌の力を受け継ぐ者(闇スープを吸ったスルメを食べる人)は誰になるやら」
(無論、俺に混沌の力が返ってくる未来もありえる)
自分で食べる可能性のこともちゃんと考えているのですが……
「だが闇の王の力を宿したる俺がそのような未来を恐れては面白くなかろう。おっと、闇の力が煮詰まったようだ、俺も闇の力を吸収することとしようか」
内心どきどきしながら、樹は椀に箸を突っ込みます。
何やら柔らかい感触。
「来たれ闇の力よ!」
姿を見て臆するのを避けるべく、樹は潔く目を閉じてそれを口に入れたのでした。
次の瞬間。
「ぐ、ぐおお……」
樹は怪しい唸り声を漏らし、身を震わせました。
箸を持つ手を上げ、つぶやきます。
「闇が、闇の力が……甘く俺の身体に沁みわたる……」
闇の味(?)をたっぷり吸いこんだ大福が、樹の口を異世界にしていました。
その様子に、気になって樹を見ていた人たちは、一斉に目を伏せたりそらしたりしたのでした。
「闇鍋……?」
桜も、その存在に気づいてしまいました。
(なんかあそこだけ異次元というか異世界というか、カオスな空気を彷彿とさせるような凄いにおいが漂ってくる……)
ゲンナリして避けようとしたが、スタッフに呼び止められてしまいました。
「お嬢さん、よかったら食べていってください。今町長がパスタを入れたところで、食べて欲しいみたいなんで」
「イタリアの味、美味しいですよー」
町長は、ニコニコと、魚をそのまま入れたりしています。
(何か得体のしれないものが沈んでたりしていそう)
ためらう桜ですが、スタッフは拝むようにお椀を押し付けてきます。
(なんで私が町長の希望を忖度しなきゃならないのよ)
そう思いつつも、お椀を受け取ってしまった桜は汁に箸を入れました。
箸がつかんだのは……
「魚?」
恐る恐る食べてみると、それは鮭の切り身でした。
「どうやら当たりだったみたい」
鮭の味のおかげか汁もまあ食べられないというほどではなく……
(いや、やっぱり口直しが欲しいでしょ)
ふらふらと桜はその場を離れたのでした。
少し離れたところでは、ちょっとした喧嘩が起こっていました。
「味噌と豚肉が最高だ!」
「何を言う、牛肉に醤油味こそ至高!」
それを見ていた月詠は、もめている二人の肩を叩き、闇鍋を指差します。
「そんなにもめるなら、闇鍋に味噌と醤油と牛肉豚肉をぶちこむがよいか」
脅迫された二人は、慌てて首をぶるぶる横に振ると、離れていきました。
「つまるところここは寝子島、故に喧嘩するには不適切だとゆことだ」
月詠の言葉に、周囲はなんとなく頷くのでした。
「芋を煮ているから芋煮だ」
しかし、ここで月詠の思考と言葉は思わぬ方向へ向かいました。
「だからチーズフォンデュも芋煮かもしれない」
芋煮とは……
ざわめく周囲の目をよそに、月詠はチーズを持ち出し鍋に入れました。
「む、なんだそれは?」
闇鍋のダメージから立ち直った樹は、月詠の鍋に目を留めました。
「チーズを溶かしてみた。ふかした里芋や牛肉を串に刺し、つけて食べるとよい。町長も食材こっちに回すとよい」
月詠に誘われ、リッカルド町長が喜んでオリーブやトマトを持ってきました。
「なるほど……闇の力は十分だし、人の世のものも少し取り入れて隠れ身とするか」
つまり口直しをしたくなったらしい樹は、チーズ鍋を満足気に食べています。
しかし月詠の発想は、留まることを知りませんでした。
「チョコも溶かそう。これは芋煮ではない」
「なんと……人界にもなかなかやる者がいるな」
「そうだろう、芋の魔女だからな」
「何?!」
樹の目が見開かれました。
「こんなに近く魔界の者がいるとは……油断していたな」
輝きだす樹の視線の先では、月詠がさらに具材を揃え、料理と言う名の芸術にトライし続けています。
「馬鈴薯人参玉葱豚肉ブロッコリーを牛乳と白い粉で煮込んだ芋煮も作ろうか」
シチュー風の芋煮が、ぐつぐつと煮込まれていくのでした。
芋煮とは……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
茄子りんこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月03日
参加申し込みの期限
2019年09月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年09月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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