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ロンリー*ドーリー*グローリー
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「待たせたなクマ。そろそろ続きにしようぜ」
笠原が立ち上がり涼しげな笑みを浮かべている。
(ひびきちゃん……大丈夫かな)
懸命すぎる笠原を
桜庭 円
は不安げに見守る。
クマは布団に眠るちよを見つめてから、首を縦に振った。
「と、その前に。
今度はそれぞれがクマに質問していってくれ。私は答えるだけにする」
笠原がそう言い、
風雲児 轟
に視線を送る。
風雲児は強くうなずき、クマに向き直る。
「ここが目的地なのか? それとも休憩するために立ち寄ったのか?」
笠原はふぅと息を吐いてから、クマの姿を鮮明に思い描く。
『……休憩のつもりかなぁ?』
曖昧にクマが呟く。
『かな、というと?』
『ボク自身どこに行けばいいのかは……わからないの』
三分間にいろいろと考えていたのだろう。クマは前回よりもスムーズに笠原に気持ちを伝えた。
「いまひとつ自信がなさそうだけど、クマは休憩のつもりでここに立ち寄ったらしいぜ。ただ、目的地は本人もわからないそうだ」
笠原は要約を伝えてから、次を促す。
桜井 ラッセル
が確認するように問うた。
「寝子高にいる誰かに会いたくてきたわけではないんだな?」
『誰か……わからない』
笠原は困惑しながら、クマの迷いを桜井に伝える。
桜井はより細かい質問に変える。
「会いたいかどうかがわからないのか? それともちよちゃんが誰に会いたいのかわからないのか?」
『うーんと、どっちも』
「どうやら、会いたい相手がいるかどうかもわからないし、誰に会いたいのかもわからないらしい」
はっきりしないクマの態度。
暗道 忍
が難しい顔をして吐き捨てる。
「そもそもそこの熊はなんでこの子を連れだしたのだかね……
自分で苦しめてる事に気づいてないのか?」
刺すような視線。強い口調。辛辣な言葉。
クマはうつむいたまま動かない。
その様子を見ても暗道は緩めない。
「もしこの子を助けるためにやってるのなら本末転倒だな」
「……そんな言い方しなくてもいいじゃありませんか」
遠野 まほろ
は控えめに、けれど強い口調で抗議する。
ふだんの、のんびりと穏やかな遠野を知る人にとっては意外だったかもしれない。
(確かに良い方法、とは言えないけれど)
「せめてもう少しやさしく、」
重たい空気が立ち込める。
気にせず真辺 伸行はふあーとあくびをした。
「ぬー……でも、傍から見て不自然で不幸でも、本人達には幸せってってあるからねぇ。
逆もまた然りなのだけれどー。
俺だって、親御さんが側に居ないのもー、何で高校に来たかも気になるよー。
でも、」
のんびりゆったり、一音一音丁寧に発音していく。
「くまさんは女の子のナイトさんなんだねぇ」
真辺は空気を読まないように見せかけ、場をやんわりと収めた。
「ちっちゃいのに、偉いねぇ」
ポムポムと真辺はクマの頭をなでる。
クマはくすぐったそうに、体を揺らした。
「気持ちいいのかなー?」
真辺はクマを見て、嬉しそうに笑った。
暗道はそんな二人を見つめる。
(少女の容態は、精神論でどうにかなる状況をとうに超えている……)
できることならばやさしい言葉をかけて、慰めてやりたい。
けれどそれはけしてクマとちよちゃんのためにはならないことは、暗道にはよくわかっていた。
暗道はひとり苦悩する。いっそ、見なければよかったのだろうかと。
気を取り直して
小山内 海
がクマに質問をした。
『ちよちゃんは、いっかいでいいから、ガッコウにいきたいっていってた?』
すかさず笠原がクマの言葉を伝える。
「口に出しては言っていなかったらしい。が、学校や友達への憧れはあったようだ」
誰かが質問をするたびにメモをしていた桜井が再び手を挙げた。
「ちょっと話がもどるけどよ、目的地がわからないっていうのは、場所がわからないのか?
それとも、そもそも目的地があるかどうかがわからないのか?」
メモを見直していた中で気がついたのだろう。
小さなところも丁寧に質問していった。
クマが迷うような素振りを見せたので、桜井は続ける。
「いや、たとえば家族や思い出の場所にいこうとしたんだが、場所がわからないとか……」
『――らい。――いから』
笠原の脳裏に砂嵐が起こる。痛む頭を押さえ、笠原はクマに集中する。
『目的――場所が大事な――けじゃない、』
笠原はカタコトで聞こえる声を必死に拾う。
「どうやら、場所が大事なわけではないそうだ」
「ひびきちゃん、無理しないで」
笠原の顔色を見て、
桜庭 円
が支えに入る。
「休憩だね?」
返事を必要としない桜庭の声色を聞いて、笠原は悔しそうに首を動かした。
ふたたび訪れた休息。
篠崎 響也
は今までのことを思い返す。
(何かの目的があってくまがここにちよをつれてきたのは間違いがない)
休憩のために、というクマだったが、目的地もないのに病院を飛び出すという行動が篠崎には、にわかに信じられなかった。
(くまはちよとずっと一緒にいたかった。これも、ほぼ決まりだ)
ではなぜここにきたのか。
やはりこのなぜに篠崎も引っかかる。
(ちよの友達を作るのならば、同世代のいる小学校の方がいい。
くまのぬいぐるみがここに来たのは、テオやののこにちよをもれいびにしてもらう為?
あるいは自分とちよを2人だけの世界でずっと一緒に居させてもらう為?
またはろっこん持ちが多くいるここで、自分をしゃべれるようにしてもらう為?)
後木 真央
も篠崎と近いことを考えていた。
(クマちゃんが高校に来たのは、ここに多くろっこんがあるのを感じたからだと思うのだ)
知っているか知っていないかは関係なく、クマはろっこんに引き寄せられたのだろう。
後木はそう自身の中で結論付け、次の会話を待った。
「じゃあ、続きを……」
「もう少し休まないと!」
体に鞭打ち、会話の橋渡しをしようとする笠原を桜庭は必死に止める。
笠原は全身がじっとりと濡れ、真っ白なシャツが肌にピタリと張り付いている。
漆黒の髪は、汗のせいでより強くうねり笠原にまとわりついているが、それを払う元気もないようだ。
それでも桜庭の静止を振り払い、脳裏にクマを描く。
ジジジジ。頭の中を犯す雑音。
笠原は能力を使いこなしきれていない自分に腹を立てた。
「お疲れ様でございます。長丁場になるでしょうから、あまりご無理はなさらないでくださいませ」
笠原と桜庭声の聞こえた方――扉を見る。
悠々と
檜扇 唱華
が歩いてくるのが見えた。
「お初にお目にかかります方もいらっしゃいますね。月詠様から特別業務を受けました檜扇と申します。
――状況を把握するため、しばらく様子を伺わせていただきました。ご無礼をお許し下さい」
檜扇は学食にいるものに向かって、ゆったりと頭を下げる。
「檜扇さん? なぜ制服を……」
ふだんから星ヶ丘寮で顔を合わせている
桜 月
が、檜扇の姿を見て思わず漏らす。
桜の問いに対しては、檜扇はいたずらっぽく笑うだけにとどめた。
「本題に入らせていただきます。私はそちらのお嬢様と同じようにクマ様と会話をすることが可能だと思われます」
笠原を手で示す。
「ここからは交代で通訳をいたしましょう。どうぞ、しばらくお休みくださいませ」
檜扇の意外な言葉に笠原は目を丸くする。
「あんたがひとりでするんじゃねーのか?」
「あら、ご一緒していただけませんか?」
「……じゃあ、お言葉に甘えて、休ませてもらう」
はんなりとした笑顔の檜扇に、笠原は肩の力を抜いた。
桜井は檜扇に今までのメモを見せた。
檜扇は状況を頭の中で整理し、クマに近づく。
「少しでも私の負担を減らすためなのです。どうかお許し下さい」
不安げなクマに断りを入れて、檜扇は片目をつむった。
檜扇の場合は、笠原と違い、声を一方的に聞くだけなので声に出して質問する。
「あなたの願いとはいったいどういったものなのでしょう?」
少しだけ迷ってからクマは答える。
『難しい。ボク自身もこれがお願いですって言えない』
「クマ様自身のお願いを一言で表すことは難しいそうです。もう少し噛み砕いて質問してみますね」
成果の乏しさを感じさせないように檜扇は丁寧に報告してから、再び片目を閉じる。
「では、どのようなものでも結構ですので、やりたいことを思い浮かべていただけますか」
檜扇のやんわりとした誘導でクマはポツポツと単語を浮かべた。
そして、檜扇はクマのあとに続いて復唱する。
『助けたい』
「助けたい」
『一緒にいたい』
「一緒にいたい」
『約束を守りたい』
「約束を守り……」
三つ目の単語に檜扇はすかさず反応する。
「約束というのは、ちよ様とのお約束でしょうか?」
『うん。ずっと友達でずっと一緒にいようねって約束したの』
その言葉の重みを檜扇は噛み締める。
「病院にいたままでは、それを遂げることはできなかったのでしょうか?」
クマの思考が停止した。
焦らずその合間に、クマの言葉を皆に伝えた。
(……私もあの人たちみたいに、何を思ってるのか分かればいいのに)
二人の役に立ちたい。
宮祀 智瑜
は強く強く願った。
すると頭の中に温かいものが流れ込んでくる気がした。
一緒にいたい。
約束を守りたい。
ちよちゃんを助けたい。
みんなみたいにちよちゃんの役に立ちたい。
みんなみたいに人間になりたい。
流れ込んでくるなにかが溢れそうになり、宮祀は我に返る。
一瞬、宮祀はなにが起こったのかわからなかった。
そのため、それがクマの気持ちだと気がつくのに、時間がかかった。
(クマは……自分でちよちゃんを助けたいの?)
思いがけない言葉を聞いて、宮祀は混乱する。
(でもそれをどうして伝えないの?)
不完全で断片的に伝わってきたクマの願いをもう一度自分の中で噛み砕く。
(ちよちゃんの役に立ちたい。役に立つために人間になりたい)
その思いを伝えない真意を考え、ひとつの結論にたどり着いた。
逆に、宮祀はそれ以外の結論を見出せず、心臓が大きく脈打つ。
(……不可能だと知っているから)
宮祀は叫びそうになるのを必死でこらえる。
重い秘密を一方的に知ってしまった宮祀は、静かにクマを見つめる。
(チッ、そういう事ならわかりやすく行動しろよ)
状況を理解した
吉祥寺 黒子
は悪態をつく。
チラリと隣を見ると、宮祀が涙を流していた。
それを悪く思うわけではなかったが、吉祥寺は宮祀のように同調することもない。
だからといって放っておくのも性に合わないようで、吉祥寺は思い立ったままに言い放った。
「……しゃねぇ、とりあえずこの子をどっか休める所に連れてくぞ!
幸い、この学校はもれいび共の巣窟だ」
『もれいび』を知らないものはハテナを浮かべているが吉祥寺は気にしない。
吉祥寺はペロリと舌を出し、無意識にろっこんを使う。
「俺は幸運だからよォ、すぐこの子を助けるもれいびを見つけてやるよ」
にやりと笑う。
すぐに彼女のろっこんの能力の一つ、『幸運を呼び寄せる力』はその効果を発揮する。
「えっと、クマさん?」
上穗木 千鶴
が『偶然』やってくる。
吉祥寺と同系統の力を持つ、
上穗木 千鶴
が。
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月31日
参加申し込みの期限
2013年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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